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NEXUS 情報の人類史(上) 人間のネットワーク
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
| 発売年月日 | 2025/03/05 |
| JAN | 9784309229430 |
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NEXUS 情報の人類史(上)
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人類の歴史を「情報ネットワーク」という視点から読み解くことで、宗教、国家、政治制度などを新しい角度から考えさせられる一冊。 特に興味深かったのは「虚構」という概念。人間は必ずしも真実だけで動くのではなく、理解しやすく感情に訴える物語によって行動する。 また民主制と全体主義の違...
人類の歴史を「情報ネットワーク」という視点から読み解くことで、宗教、国家、政治制度などを新しい角度から考えさせられる一冊。 特に興味深かったのは「虚構」という概念。人間は必ずしも真実だけで動くのではなく、理解しやすく感情に訴える物語によって行動する。 また民主制と全体主義の違いを、情報の流れ方から分析する視点も印象的だった。 情報速度が加速する現代において、意思決定の速さと自己修正能力をどう両立させるか。政治制度について考えるきっかけになる作品だった。
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情報とは「つながり」である――『サピエンス全史』の著者が放つ、もう一つの人類史 情報とは何か。ハラリはこれを単なる事実の記述ではなく、人や物事を結びつける「社会的ネクサス」として捉える。聖書がその最たる成功例であるように、情報は現実を構成する最も基本的な要素だという。 人類が...
情報とは「つながり」である――『サピエンス全史』の著者が放つ、もう一つの人類史 情報とは何か。ハラリはこれを単なる事実の記述ではなく、人や物事を結びつける「社会的ネクサス」として捉える。聖書がその最たる成功例であるように、情報は現実を構成する最も基本的な要素だという。 人類が最初に開発した情報テクノロジーは物語であり、これを最大限に活用したのが宗教だった。物語が感情に働きかけるのに対し、文書は感情を排除する性質を持つため人類には好まれにくいが、それでも文書は官僚制を生み出し、秩序維持の土台となった。 人間に誤りは避けられないため、誤謬を防ぐ技術として聖典が編纂された。しかし無謬性を期待された聖典も、結局はラビの位階制や教会制度という、誤りを生み出し続ける人間機関に取って代わられただけだった。ユダヤ教では解釈の多様性が許容されたのに対し、キリスト教は聖書解釈を聖職者に限定することで権威を独占し、情報のエコーチェンバーを濃厚にしていった。 では情報の自由な流通が真実への道を開くのか。活版印刷の発明はその逆を示した。技術がもたらしたのは真実への道程ではなく、魔女裁判という狂気だったのだ。自己修正メカニズムが機能したのは聖典でも自由な情報伝達技術でもなく、証拠と再現可能性に基づいて自らの誤りを認め修正する科学アカデミーという機関においてだった。ただしこの機能は科学の内部でのみ発揮される。 民主主義と全体主義の違いも、情報テクノロジーへの向き合い方に表れる。民主主義は情報の自由な流通を確保し真実の追求を担保する一方、全体主義は情報を中央集約し中央の無謬性を担保しようとする。民主主義は単なる多数決主義ではなく、選挙、裁判所、報道機関、科学アカデミーといった自己修正メカニズムを備えた分散型の情報ネットワークと定義できる。全体主義の強みは秩序の徹底と迅速な実行力だが、自己修正が働かず、失敗の原因を外部の陰謀(ソ連におけるクラーク狩りなど)に求めがちだ。 ここまでの情報ネットワークの主役は人類だったが、時代はその主体をアルゴリズムという人知を超えた存在に手渡しつつあるのかもしれない。 *** 『サピエンス全史』以来、ハラリの著作には常に刺激を受けてきたが、本書も例外なく満足度の高い読書体験となった。とりわけ、活版印刷が現代の「炎上」の契機となり、バズった結果として「魔女狩り」という人類史上最悪の黒歴史の一つを生み出したという指摘には、虚を突かれる思いがした。文字の発明や活版印刷、新聞、ラジオが人類を飛躍的に進歩させたと無邪気に信じていたからだ。物事には必ず両局面があり、一面的に見るのは浅はかだったと気づかされる。 しかし真実は複雑すぎるゆえに人々から忌避され、単純化によって人々を吊り上げ影響力をかっさらおうとするポピュリズムが徘徊する。そうした勢力が破廉恥なやり口で台頭し、人々の分断を煽る風潮には警戒感が募る一方だ。 真実と秩序という二つの軸の考え方も、物事を見るうえで大いに役立つ。真実は複雑で面倒くさいがゆえに、人々は単純化に流されがちであり、支配する側にとっても単純化こそが秩序のカギとなる。だが単純化は分断と排除を生み出す。人の現実は単純ではあり得ず、絶えず異論や異種、変化変容のオンパレードであり、それこそが真実を構成するパーツになっていく。単純化を当てはめるには、異種や異論を排除し根絶しようと躍起にならざるを得ない。無謬性への態度と可謬性への態度こそが、自己修正メカニズムを組み込めるか否かを分かつ分水嶺となる。そして自己修正メカニズムを搭載しないシステムには、早晩未来がないという予見が成り立つ。 情報とは事実を記述したものではなく「つながり」だという指摘も、目の覚める思いがした。つながりとは人と人との間はもちろん、人と外部との間にも生ずるものである。畢竟、人の意識が生じるところに情報が滔々と流れ、情報の流れが生み出されるところに意識のキャンバスが広大な広がりを見せている、ということになるのだろうか。だとすれば、粒子の流れが現実を生み出すように、人の意識の向かうところに情報が流れ、それが現実を生み出す。まさに量子力学が言わんとするところと通底すると感じた。
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情報ネットワークについて、歴史を追いながら定義。情報は、物事を表示するのではなく、別個の点を結び付けてネットワークにするものという説明は目からウロコ。著者の他の本でも説明されている「物語」、共同主観的な虚構が人間社会を作ってきているというベースにのって、官僚制やポピュリズムまです...
情報ネットワークについて、歴史を追いながら定義。情報は、物事を表示するのではなく、別個の点を結び付けてネットワークにするものという説明は目からウロコ。著者の他の本でも説明されている「物語」、共同主観的な虚構が人間社会を作ってきているというベースにのって、官僚制やポピュリズムまですっきり説明されている。 図書館のウェイティングリストが長く、下巻を読むのはまだしばらく後になりそうだ。
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