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猫の刻参り 三島屋変調百物語拾之続

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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2025/02/19 |
JAN | 9784103750161 |
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猫の刻参り
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商品レビュー
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15件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
【収録作品】 序 第一話 猫の刻参り 第二話 甲羅の伊達 第三話 百本包丁 富次郎の話―命の取引き 変わり百物語の二代目聞き手の富次郎。絵師になりたいという思いが募り、ついに弟子入りする。 一方、できのいい兄・伊一郎の縁談を巡り騒動が起こる。 その間にも黒白の間では百物語が語られる。 どの話も語り手がからっとしているので、陰惨な内容ながら救いがある。着地点も納得。 伊一郎の話もどうにか落ち着きそうになったところで、そうはいかないだろと思ったら案の定の展開。 あの男登場で、取引しちゃだめだろと思うが、…… それにしても本人視点がまったくないので、肝心の静香の人となりがわからない。第三話を引きずらないといいけれども。
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3つの話の中では第三話の百本包丁が面白かった。 恐怖と不気味さと人のいやらしさと不思議な力の圧倒的守護力とモフモフとがすべて詰め込まれており、それでいて終盤には切なくて胸が苦しくなる場面とよかったねー!と声をかけたくなる場面がやってきて満足満足。 からの最後の富次郎の話! おち...
3つの話の中では第三話の百本包丁が面白かった。 恐怖と不気味さと人のいやらしさと不思議な力の圧倒的守護力とモフモフとがすべて詰め込まれており、それでいて終盤には切なくて胸が苦しくなる場面とよかったねー!と声をかけたくなる場面がやってきて満足満足。 からの最後の富次郎の話! おちかのその後は?三島屋はどうなる? 続きが気になってしょうがない。
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※このレビューにはネタバレを含みます
宮部みゆきさんのライフワークと言える三島屋変調百物語シリーズ、最新刊は節目の拾之続である。今回は、メインの百物語と並行して、三島屋の長男・伊一郎を巡る大騒動が起きるというのだが…想像以上に大騒動でしたよ宮部さん。 第一話「猫の刻参り」。本格的に絵の修行に取り組む、三島屋の次男・富次郎。絵の師匠は富次郎にある課題を出した。そして最初に迎えた語り手が、富次郎に問う。〈猫の刻〉をご存じですか。丑の刻参りなら聞いたことがあるが。 純粋な怪談という面もあるもの、猫というモチーフのためかどこかほのぼのとした印象を受ける。語り手もどこか楽しげだし。もちろん彼女は気の毒だが、猫神様の復讐は恐ろしや…。そして富次郎は、師匠の課題に悩むことになる。 第二話「甲羅の伊達」。このシリーズ、平穏な村が凶事に襲われるのは定番だが、今回もしんどい。かつて悪党どもに蹂躙され、壊滅した村。時代を越えて、その悪党どもが復活した? 悪党は同じ悪党にシンパシーを感じるのか。 役人など当てにできない時代である。力を合わせて、自称・新○党を迎え撃つ村人たち、そして…。しんどいながらも痛快な側面もある1編。十分長いが、これだけで長編にできそうな。それにしても、語り手の小僧は出世しそうである。 最も長い第三話「百本包丁」。村に迎え入れた花嫁は、文字通りの魔性の女だった…。炎に包まれた村から命からがら脱出し、母娘が辿り着いた館と、言い渡された勤めとは。タイトルの意味を知ると、作り話とはいえ気が遠くなりそうである。 この母娘は色々ありつつ真面目に勤め上げたが、脱走を図った者も少なからずいる。正直、気持ちはわからなくはない。様々な客が迷い込む館。この設定で、短編のシリーズ作品が書けそうである。聞き手を務めていて、よかった。はずだったが…。 最後の最後に、全編に影を落としていた騒動が、三島屋に、読者に襲い掛かる。おいおいおいおい…あまりの急展開に呆気にとられるしかない。百物語語り終えるのはまだまだ遠いこのシリーズ、富次郎は聞き手を続けられるのか?
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