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乙霧村の七人 新装改訂版 角川文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
| 発売年月日 | 2025/01/24 |
| JAN | 9784041154977 |

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乙霧村の七人 新装改訂版
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商品レビュー
3.9
14件のお客様レビュー
初めはホラー小説かと思いきや、インタビュー形式の終盤でのどんでんが驚いた。 短いお話しでしたが、上手くまとまっていました。 悲鳴は飲み込め。あいつに見つかる。 かつて乙霧村で、戸川稔という男によって一家五人惨殺事件が引き起こされた。二十二年後、事件を題材にノンフィクション作...
初めはホラー小説かと思いきや、インタビュー形式の終盤でのどんでんが驚いた。 短いお話しでしたが、上手くまとまっていました。 悲鳴は飲み込め。あいつに見つかる。 かつて乙霧村で、戸川稔という男によって一家五人惨殺事件が引き起こされた。二十二年後、事件を題材にノンフィクション作品を書いた泉蓮が顧問を務める、大学の文学サークルのメンバー六人が乙霧村を訪ねる。事件当日を思わせる豪雨の中、彼らは斧を持った大男に襲われる。閉ざされた集落で何が起きているのか、全てを見ていたのはオトギリソウの花だけだった――。全面的に加筆修正を加えた戦慄のホラー・サスペンス完全版!
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※このレビューにはネタバレを含みます
立明(りつめい)大学の文学サークル『ヴェリテ』(フランス語で「真実」)は、ノンフィクション作家の泉蓮(いずみ れん)文学部教授が顧問を務めている。 泉は「松浦一家惨殺事件」を題材に『乙霧村の惨劇』という小説を上梓していた。 サークルメンバーの有志は、夏休みに馬籠宿方面への旅行を計画、ついでに泉蓮の小説の舞台となった「乙霧村」を見学に行くことになった。 第一部では、チャラい大学生たちがかつて凶悪事件のあった場所をミーハー気分で見に行って、立ち入り禁止の札がぶら下がる鎖を乗り越えて侵入した挙句に、過去の亡霊のような斧を持った大男に追い回されるという、なんというか自業自得の地獄絵図が展開された。 観光地、心霊スポット、どこにでも入り込んで写真を撮り、SNSにアップしていいねを稼ぎたがる輩のことは私も苦々しく思っている。 学生たちが引き起こした騒ぎは当然、大学の評判を落とし、サークルの顧問としての監督責任を問われた泉蓮の、教授としての立場もまずいことになってきた。 第二部では、学生たちの旅行に参加していた友里が、まだ何か隠されていることがあるのではないかと、関係者に聞き込みをしてまわり、それによって次々に新たな事実が明るみに出る。 物語の語り手である「友里(ゆり)」だけが、どこをひっくり返しても名字が載っておらず・・・何かあるのだろうなとは思っていました。 昔、「小説のモデルにされた」と作家を訴えた人がいましたが、何かの事件の当事者であった人たちは、それを小説などにされて広く読まれることで、何度も心に傷を負うということは確かにあると思います。 ましてや、脚色や改変が加えられていたり、事実と異なる表記があった場合には。 モデルがいることが分かっている作品でも、「これは小説、あくまでフィクションである」と心して読まなくてはいけないなと思いました。 おっと・・・ここに出てくる泉蓮は「ノンフィクション作家」という肩書きでした。 黒幕は意外な人物。 「彼」が持っていた本、『エディプスの翼』の内容が意味深であり、友里の聞き取りに対して次第に本心を露わにしていくのが恐ろしかったです。
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22年前に惨殺事件が起きた村に、大学生がサークル活動という名目で訪れた。そこで過去と同じ惨劇が繰り返される…、みたいな事が背表紙に書かれていて、横溝正史の世界の匂いがプンプンすると思い読んでみました。 ろくでもない学生たちにうんざりしつつも、確実に迫ってくる者がいるという恐怖。...
22年前に惨殺事件が起きた村に、大学生がサークル活動という名目で訪れた。そこで過去と同じ惨劇が繰り返される…、みたいな事が背表紙に書かれていて、横溝正史の世界の匂いがプンプンすると思い読んでみました。 ろくでもない学生たちにうんざりしつつも、確実に迫ってくる者がいるという恐怖。横溝正史のあのおどろおどろしい感じがずっと続いていきます。でも残り1/3でアレ?アレ?アレ?となりました。そういう事件の解決もありなんだ、とそこが私の中でどんでん返し。結末も真相が分かりスッキリはするのだけど、これから何か不吉な事が起こります、という感じで話が終わったので怖い。私は絶対にアイツがやらかすと思う。
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