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ユダヤ人の歴史 古代の興亡から離散、ホロコースト、シオニズムまで 中公新書2839
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ユダヤ人の歴史 古代の興亡から離散、ホロコースト、シオニズムまで 中公新書2839

鶴見太郎(著者)

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ユダヤ人の歴史 古代の興亡から離散、ホロコースト、シオニズムまで 中公新書2839

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 2025/01/22
JAN 9784121028396

ユダヤ人の歴史

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商品レビュー

4.1

92件のお客様レビュー

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2026/05/11

3,000年にわたるユダヤ人の通史。ローマ帝国やオスマン帝国、ロシア帝国、イギリス帝国など歴史の強者に翻弄されてきた歴史がよくわかる。 ホロコーストは必ずしもナチス・ドイツによるものだけではなかったこと、当たり前のことながらユダヤ人は必ずしも一枚岩ではないこと、アメリカとイスラ...

3,000年にわたるユダヤ人の通史。ローマ帝国やオスマン帝国、ロシア帝国、イギリス帝国など歴史の強者に翻弄されてきた歴史がよくわかる。 ホロコーストは必ずしもナチス・ドイツによるものだけではなかったこと、当たり前のことながらユダヤ人は必ずしも一枚岩ではないこと、アメリカとイスラエルは当初から蜜月ではなかったことなど新たに気付かされることも多い。 そして最も印象に残ったのは同化の難しさだ。為政者が融和的であっても市井では不満が歪みとしてたまり民族対立に至ることもあるし、融和が進むかと思うタイミングで民族主義が過激化することもある。歴史はどうやら融和と対立のグラデーションを行ったり来たりするようだ。これを人類がいまだに乗り越えられていないことは今まさに世界で起こっている対立からも明らかだ。 その点を踏まえると労働力不足の名のもとに移民的労働者を受け入れる日本は安易すぎるかもしれないし、将来、融和や同化が進まず対立に至るという同じ轍を踏まないでほしい。

Posted by ブクログ

2026/05/11

- 歴史の「歪み」と、寄せ集めの民の重力を見つめる 中公新書から2025年に刊行された鶴見太郎氏の著書。 ユダヤ人の通史だが、著者の筆致は客観性に徹している。ラビン暗殺といった歴史的悲劇すら淡々と、簡潔に記述していく姿勢が、歴史の逃れられない冷徹さを際立たせている。 関心を惹...

- 歴史の「歪み」と、寄せ集めの民の重力を見つめる 中公新書から2025年に刊行された鶴見太郎氏の著書。 ユダヤ人の通史だが、著者の筆致は客観性に徹している。ラビン暗殺といった歴史的悲劇すら淡々と、簡潔に記述していく姿勢が、歴史の逃れられない冷徹さを際立たせている。 関心を惹かれたのは、生存戦略としての「法(テキスト)」の扱いだ。 申命記にある「外国人からは利息を取ってもよい」という神の言葉の解釈。この宗教的根拠が、彼らに金融という独自の活路をもたらした。一方で、この仕組みが為政者との便宜的な関係を生むと同時に、庶民の怨嗟を買い、外部社会との間に決定的な「金利の歪み」を定着させた。この構造が数千年の流転にどう影を落としたかが、冷静に解き明かされている。 イスラエル内部の複雑な構造も、本書を読んで腑に落ちた点だ。 「欧州の白人ユダヤ人対パレスチナ」という単純な構図ではない。ホロコーストの記憶を持つアシュケナジーム、アラブ圏にルーツがあり右派を支えるミズラヒム、世俗的なナショナリズムを貫くロシア系移民。異なる背景を持つ人々が、「ユダヤ人」という共通のレッテルによって寄り集まっている。 アシュケナジームのエリート層が企図した「理性的」な和平案が、国内の情念や生存本能によって暗殺という形で葬り去られた。この事実を前にすると、中東の平和の遠さを実感せざるを得ない。 あらゆる事象に歪みがあり、それでも成り立っているのがこの世界なのだろう。その歪みそのものを受け入れ、アービトラージ(裁定)を繰り返しながら生きていく。不条理な現実を読み解くための、確かな補助線となる一冊だった。

Posted by ブクログ

2026/05/11

ユダヤ人の3000年にわたる歴史を書いている。 おそらくユダヤ人の歴史において、もっとも知られているであろう近代以降(ホロコースト以降)は全体の半分から1/3程度である。このあたりは広く言及されがちな歴史なので、ほかにも参考となる書籍は多くある。 本書でよかったのは、古代から近...

ユダヤ人の3000年にわたる歴史を書いている。 おそらくユダヤ人の歴史において、もっとも知られているであろう近代以降(ホロコースト以降)は全体の半分から1/3程度である。このあたりは広く言及されがちな歴史なので、ほかにも参考となる書籍は多くある。 本書でよかったのは、古代から近世までの、あまり言及されないユダヤ人の歴史。著者自身も書いているが、ユダヤ人は近代になるまで教科書にもほとんど登場しない。そのため、本書の役割は大きいと思う。 現代のユダヤ人といえば、ホロコーストの被害者からのパレスチナを植民地化する加害者という印象が強い。ただ、そこに至るまでの、近代以前からの過程は直線的ではない。むしろいまのイスラエルは、ユダヤ人の歴史からすれば特異な位置付けになると思う。

Posted by ブクログ

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