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コミケへの聖歌
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コミケへの聖歌

カスガ(著者)

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コミケへの聖歌

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房
発売年月日 2025/01/22
JAN 9784152103932

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商品レビュー

3.5

28件のお客様レビュー

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2026/02/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

本に挟まってたチラシを見て、これは買いだ!となった。 「二十一世紀半ばに文明は滅んだ。山奥の僻村イリス沢に生き残った少数の人々は原始的な濃厚と過酷な封建制の下で命を繋いでいる。そんな時代でも、少女たちは《イリス漫画同好会》を結成して青春を謳歌していた。文明の放課後を描くポストアポカリプス部活SF。」 これは、買うでしょ。がっこうぐらし感ある。きらら系ポストアポカリプス。ポストアポカリプス系きらら。 ディストピア時代、30年続いた暗黒時代で本や文化的な代物はほとんどが焼かれ処分され、時にはそれを守ろうとした人ごと焼かれたという、ちゃんとしたディストピア。いや、これはディストピアではなく、単にポストアポカリプスか。なんかもうディストピアの定義がよくわからなくなってくる。 そんな中、荒れ果てた廃屋を部室として、女の子4人が漫画、同人誌を書き、今も続いているかわからないコミケを目指すことになる。 そんな序盤だけで相当面白い。 でも、別に平和な暮らしができているわけではなく、ディストピアに達してすらいない文明。一応禁忌というわけではないようだが、漫画という趣味に勤しんでいるこの子達が焼かれることにならないか、怖い。 しかし、思ったよりだいぶポストなアポカリプスだった。 表紙を見ると、みんなちゃんと制服を着てるから、結局はキャッキャウフフしながら東京を目指してハッピーエンドなのかな、心休まりそう!とか思ってたら、全然そんなことなかった。制服に気を引かれたけど、よく見ると普通に背景は廃屋だったし。 まず学生とかそういう概念がなく、主人公たちみんな毎日働いている。制服はただのファッション…いや、ファッションすら存在しないから作業着というか。ありものを着ているだけというか。 主人公は医者の卵として村で日々働き、医者である母の跡継ぎとして当たり前のように将来的には医院を継ぎ、子供を育ててずっと医者の系譜をつなげていく。 しかも夜這いの風習が普通に復活しており、主人公たちも当たり前のように夜這いを受け入れ、そしていつかは子供を産むという、自由恋愛なんて存在しない社会。 話が進むと主人公はまだマシな方で、「部員」たちの生活も垣間見え、ますますコミケなんか行ってる場合じゃねーだろ、むしろ行かないでくれという気持ちになってくる。 きららジャンプが出てくる雰囲気は全くなかった。 そして中盤になるとなんか普通に主人公以外でコミケに行く雰囲気になったと思いきや、なんか色々な新事実が判明して、なるほど?となってる間にいつの間にか主人公も一緒にコミケに行くことになって終わるという、いささか駆け足に感じる終わり方だった。面白かったけどね。 しかしまあ、最初はディストピア小説かと思って読み始めたけど、結局ポストアポカリプスであって、ディストピアではなかった。割と色々崩壊してて、特に統制とかされてなかった。普通に文明が昔に巻き戻っただけだった。ディストピアとはなんぞや、ポストアポカリプスとはなんぞやというのを、おかげで再認識できた。やっぱり文明には文化が必要なんだ。 どうも最近は自分が疲れているのか、優しい創作しか読めなくなってて、ディストピアやポストアポカリプスであってもホラー感はなく毎日を楽しくおかしく生きていくような作品ばっかり読んでたから、やっぱ崩壊というスパイスはいいよな!くらいの勢いだった。全然そんなことなかった。 書こうと思ったら続きは書けるだろうけど、絶対ハッピーエンドにならないだろうな。読みたいような読みたくないような…

Posted by ブクログ

2026/01/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

人間の現行文明の儚さを感じた。そう。人間は、一度失えば転がり落ちるように全てを失う程度の文明しか持っていないのだと。改めて認識させられた。途中の野盗と集落の戦闘描写などおかずになる文章がぐいぐいと引っ張っていく。ものの哀れ、諸行無常。そして結末に続く余白として、女の子四人がこうなってしまった世界を旅をして無事でいられるわけがないというのが、よりせつない。

Posted by ブクログ

2026/01/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

昔の出来事を備忘録として残してあるノートを見ることで振り返るシーンがあったが、教科書を見ているような退屈な感覚になってしまった。  決められた物語の道筋をただ辿っていくような感覚だったため、ドキドキ感が感じられなかった。  このような時代で自分自身が生きていたらどう感じ、どう生きたのか考えさせられる作品だった。  自分自身が好きなゲームや漫画も無意味なものと位置付けられることがあるが、それこそが生きる目的であり、それがない人生はもはや自分の人生とは言えないのかもしれない。 コミケに旅立ちそこで何を思うのかも見てみたかった。 ポストアポカリプス 終末もの

Posted by ブクログ