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城南旧事 北京の思い出
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 行知学園 |
| 発売年月日 | 2025/01/16 |
| JAN | 9784909025043 |
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城南旧事 北京の思い出
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商品レビュー
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2件のお客様レビュー
1920年代の北平(北京の旧名)の胡同(路地)で暮らす家族と周りの人たちを主人公の少女の視点で瑞々しく描いています。子ども時代の伸びやかな感性がたくさん詰まっていて良い本だなあと思いました 清朝の香り残る時代から日中戦争へと向かう時代への過渡期の北京の様子、女性が少しずつ社会進...
1920年代の北平(北京の旧名)の胡同(路地)で暮らす家族と周りの人たちを主人公の少女の視点で瑞々しく描いています。子ども時代の伸びやかな感性がたくさん詰まっていて良い本だなあと思いました 清朝の香り残る時代から日中戦争へと向かう時代への過渡期の北京の様子、女性が少しずつ社会進出していく様子、まだまだ多く残る貧困や差別や偏見などの様子がわかって、巻末の解説も詳しく、歴史的にも貴重な本だと思います。表紙等のイラストもすごく素敵です
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少し前から台湾文学に興味が出てきて、中国文学も気になりだしたとき、本屋さんでたまたま見つけて読んでみることに。 “台湾文学の祖母”と称される、林 海音さんの自伝的小説で、中国語圏では小学生から高校生までの教科書にも掲載され、広く親しまれているそう。 映画化もされていて、日本では...
少し前から台湾文学に興味が出てきて、中国文学も気になりだしたとき、本屋さんでたまたま見つけて読んでみることに。 “台湾文学の祖母”と称される、林 海音さんの自伝的小説で、中国語圏では小学生から高校生までの教科書にも掲載され、広く親しまれているそう。 映画化もされていて、日本では『北京の想い出』という題名で1983年に公開されている。 (配信にないかとU-NEXT、アマプラあたりを探したけれど、なかった‥) この本は、幼い主人公 英子が家族とともに台湾から北京へ移り住んだときの出来事が綴られている。1920年代北京での暮らしぶりや、英子が経験する様々ない出会いと別れ、思春期の葛藤がわかりやすく描かれていて、中国の衣服や食事、家屋、街並みなんかも想像しやすく、当時にしては比較的恵まれていた主人公家族の暮らしぶりがリアルに伝わってくる。 著者の自伝的小説ということだが、どこまでが事実なんだろう…?と思う話もあり。 特に1話目の『惠安館のお話』では、周囲から“狂人”と呼ばれ、精神がおかしいひと扱いをされる女性と英子が心を通わせる。狂人とされるのも悲しい過去があってのことで、英子はその理由を知り、理解し、最後には思わぬ運命の繋がりを見つけて…悲しい結末を迎える。 これがすべて本当の話だとしたら、生まれ持った人間の不公平さを感じずにはいられない。 このほかには、乳母との絆が切ない話や、階級を超えた恋愛の話、理不尽な格差社会を生きる兄弟の話、厳しくも優しい父との関係性を儚く描く話など、英子の成長を追って6つの物語が入っている。 悲しく理不尽に感じる物語が多いけれど、なぜか読んだあとは前向きになれるような、現実を受け止めて日々を生きる気力が湧くようなあと味。 当時の中国の文化的、地理的、政治的な側面も感じることができるし、民族感も伝わるってくるし、異文化に触れた余韻が味わえる。 中国ではもっと色んな話が読めるそうで、ぜひもっと邦訳してほいしなって思う。 時間をおいてまた読み返したい一冊となった。 装画も挿絵も個人的に大変好みだった。
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