がまんさせない スポーツ栄養指導法 心理学でアプローチ

杉島有希(著者), 伊良皆望美(著者), 村上太郎(著者), 桑原裕子(著者), 多田敬典(著者), 谷岡郁子(著者), 笹竹英穂(編著)

• 販売会社／発売会社: 大修館書店
• 発売年月日: 2025/01/17
• JAN: 9784469269987

商品レビュー

2025/02/16

1. アスリートへの心理的・社会的・文化的責任
- アスリートは無謀な行為を意思や努力によって成し遂げることが難しい。
- 「努力が足りない」や「意思が弱い」と責められることが多いが、アスリートに責任があるわけではない。
- スポーツ栄養の指導を行う一部の指導者が誤解していることが問題視されている。

2. 食事の心理的意味
- 食事は単に身体機能を維持するためのものではなく、精神的疲労を回復させる重要な場である。
- 食事を楽しむことで心が癒され、精神的な疲れを軽減できる。
- 食事制限が競技成績に悪影響を与える場合があるため、心理的な意味を軽視してはいけない。

3. 現場の指導者の認識
- 指導者は精神的疲労がパフォーマンスに影響を与えることを認識し始めている。
- 食事制限を強いる指導がアスリートにとって好ましくないと感じている指導者もいる。

4. スポーツ栄養の指導の実態
- アスリートが中学・高校時代にスポーツ栄養の指導を受けた際に、ストレスを感じた割合は高い。
- 調査によると、スポーツ指導者から指導を受けたアスリートの63.5%が大きなストレスを感じたと回答。

5. ストレスの原因
- 食事の記録を詳細に入力することや、食事内容に問題があった際の家庭環境からくるストレスがある。
- 食事管理に時間がかかり、無理に食べることに対するストレスも存在。

6. アスリートの個別性への配慮
- 食事の指導はチーム全体に同じルールを適用するのではなく、個々のアスリートの生活スタイルに合わせるべき。
- 食事を楽しむことができるような環境を整えることが重要である。

7. スポーツ栄養指導の改善点
- 食事の目標を数値で厳密に設定するのではなく、個人の体調や気分に合わせた柔軟な目標設定が求められる。
- 食事改善のストレスを軽減するため、一時的に食事改善をストップすることも有効である。

8. アスリートの心理的ストレス
- 減量に伴う心理的ストレスや知識の不足が問題視されている。
- 特に階級制限のある競技においては、心理的な負担が大きく、適切な指導が求められる。

9. スポーツ栄養に関する誤解
- アスリートはスポーツ栄養に関して誤った情報を持っていることが多く、科学的根拠に基づく指導が必要。
- 減量や増量に関する知識を深めることが重要である。

10. アスリートの自己管理能力
- アスリートはスポーツ栄養の知識を持ち、自己管理能力を高めることが求められている。
- AIを活用した栄養管理が普及しており、アスリート自身が主体的に管理することが重要である。