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リアル・メイキング いかにして「神」は現実となるのか
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リアル・メイキング いかにして「神」は現実となるのか

ターニャ・M.ラーマン(著者), 柳澤田実(訳者)

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リアル・メイキング いかにして「神」は現実となるのか

定価 ¥3,520

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 慶應義塾大学出版会
発売年月日 2024/11/26
JAN 9784766429770

リアル・メイキング

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2025/03/03

1. 宗教と信念の理論 - 社会経験の強さから人々は神を象徴化する(デュルケーム)。 - 夢の中で超自然的な経験をすることがある(タイラー、ジェイムズ)。 - 自動的な思考の際に目に見えない存在を直感する(バレット)。 - 自然描写の翻訳が信仰の進化に寄与した(ボイヤー)。 - ...

1. 宗教と信念の理論 - 社会経験の強さから人々は神を象徴化する(デュルケーム)。 - 夢の中で超自然的な経験をすることがある(タイラー、ジェイムズ)。 - 自動的な思考の際に目に見えない存在を直感する(バレット)。 - 自然描写の翻訳が信仰の進化に寄与した(ボイヤー)。 - 「言葉の病」が異世界の神話を生む(ミュラー)。 2. 神や霊の存在感 - 神や霊は目に見えず、物理的に確認できないため、信じること自体が問題視される。 - 信仰者にとって神々はしばしば人の運命を決定し、正義と報いを約束するが、現実は不公平に感じることが多い。 - 目に見えない存在が常に応じるとは限らないため、信者はその存在をリアルに感じるために努力する。 3. 信仰の実践と効果 - 信者が神や霊を礼拝する行為が信念を強化する可能性がある。 - 儀式や祈りを通じて信者は自らを説得し、神々がリアルであると感じる。 - 祈りの実践は個人の思考を変え、内面的な世界に注意を向けさせる。 4. 現実制作のプロセス - 宗教的儀式や信仰の実践が人々に与える影響を探索する。 - 神々や霊の存在感を強化するための「発火」現象についての考察。 - 祈りが神との関係を構築し、現実制作の過程で人を変える。 5. 多様な信仰体験と文化的背景 - 信者は異なる方法で神を体験し、内面的な感覚を強化することを学ぶ。 - 文化による神体験の違い(アメリカとインド、ガーナの比較)。 - 各文化における神の認識と経験の仕方が、信仰の実践に与える影響。 6. 体験の重要性 - 信者は神との対話を通じて、内なる声と外なる声を区別する能力が求められる。 - 霊的体験は一般的な現象として認識され、信者の生活における重要な要素となる。 - 神秘的な体験や神の臨在を感じることが、信仰の強化につながる。

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2025/01/19

土着の信仰ゆえに、睡眠中に突然死する民族の話を別の本で読んだ。これはノセボ効果だという事だったが、何かを感じ、見えているのかも知れない。本書はこうした「作られたリアル」を語る。作られたリアルと言っても、実存するものならばただの工作の話になるが、ここでは、主に観念世界についてだ。例...

土着の信仰ゆえに、睡眠中に突然死する民族の話を別の本で読んだ。これはノセボ効果だという事だったが、何かを感じ、見えているのかも知れない。本書はこうした「作られたリアル」を語る。作られたリアルと言っても、実存するものならばただの工作の話になるが、ここでは、主に観念世界についてだ。例えば神や霊。 神や霊などの目に見えない何かをリアルに感じるためには、特別なやり方の思考、期待、記憶によって世界を解釈するような努力が必要で、ごっこ遊びのような役作りが必要。そして、儀式やその基礎となる物語がある。科学で説明できない事が多かった時代には、こうした解釈による儀式が集団を纏める事にも役立ったのだろう。 目には見えない世界とそこにいるキャラクターを繰り返し想像させ、リアルに感じさせていく。シャーマニズムがより拡大して宗教となる。本書では祈りによる精神的な効果についても触れる。 新興のカルト宗教的なものを除けば、現代は大きな宗教やシャーマニズムは最早生まれにくくなってきているようにも見えるが、ネットの情報操作により「本来存在しない出来事」が創作され、集団で信仰していくような陰謀論はリアル・メイキングと言えそうだ。またアイドルの推し活、世論形成そのものもリアル・メイキング。集団幻想やプラセボ効果と合わせて解釈すると面白い内容だと思った。

Posted by ブクログ