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中論講義(上)
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中論講義(上)

立川武蔵(著者)

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中論講義(上)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 法蔵館
発売年月日 2024/11/22
JAN 9784831824837

中論講義(上)

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2025/10/29

ナーガルジュナの目的は戯論の止滅であろうと思われる。冒頭、帰敬偈に宣言された通りである。戯論の多くは言語学的探求(詭弁)であったと思われる。世界の実態に迫る探究のようなものではなさそうである。 のであるが、著者はそれを明示的に記載しておらず、ナーガルジュナの示した命題が言語の限界...

ナーガルジュナの目的は戯論の止滅であろうと思われる。冒頭、帰敬偈に宣言された通りである。戯論の多くは言語学的探求(詭弁)であったと思われる。世界の実態に迫る探究のようなものではなさそうである。 のであるが、著者はそれを明示的に記載しておらず、ナーガルジュナの示した命題が言語の限界を示しているのか、世界の実態を示しているのか渾然としている。そこは近代以降人として、言語学の発展を踏まえ、明確に分けて言明してもらいたかったものである。また、訳語として、「依存する」「あり得ない」等現代的な概念を、当時の実情を考慮せず気軽に当てはめているが、それによって訳者の解釈が混入し、原典そのものの理解を歪めることになることにもっと自覚的になるべきである。 中論では「色即是空、空即是色」の同類型の命題が繰り返される。原因がなければ結果がない。 ただし、これらの命題は特に戯論に反対するという形式で述べられるわけではない。 正しい命題が述べられ、それに積み重ねてより正しい命題が述べられることがなければ、正しい命題が正しいと認められ、議論が止滅する。 当時の議論のあり方が目に浮かぶかのようである(いわゆる言語道断)。また、暗唱を前提としたとき、これは意味がある。無駄に誤った命題を暗唱してから、それに反論するのでは、苦労が倍増である。

Posted by ブクログ

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