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日本数寄 新装版
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 春秋社 |
| 発売年月日 | 2024/11/20 |
| JAN | 9784393334119 |
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日本数寄 新装版
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『日本好寄』は、スキを「心理の嗜好」ではなく「文化装置」として扱う。スキを“梳(す)き”、文脈から余計を“漉(す)き”、他者の視線へ“透(す)かす”。この三つの動詞は、編集の入り口の所作にも見える。好きは内的衝動のままでは濁る。削る/抜く/透かすを経て、はじめて“趣向”として手渡...
『日本好寄』は、スキを「心理の嗜好」ではなく「文化装置」として扱う。スキを“梳(す)き”、文脈から余計を“漉(す)き”、他者の視線へ“透(す)かす”。この三つの動詞は、編集の入り口の所作にも見える。好きは内的衝動のままでは濁る。削る/抜く/透かすを経て、はじめて“趣向”として手渡し可能になる。 スキとは遊びでもある。遊びは余白のある場所でしか生まれない。茶の湯の作法も、サザンが外来の音楽形式を偏愛しながら日本語に翻訳した行為も、スキ→趣向→遊びという変換でできている。好きは、形式を獲得してはじめて世界を変形する。 『論語』曰く「之を知る者は、之を好む者に如かず。之を好む者は、之を楽しむ者に如かず」。知識を持っているだけでは及ばない。“好む”のその先、楽しむ状態にまで昇華して初めて文化は動く。 この本は「好きという入口」に真正面から光を当てる。偏愛は編集され、趣向となり、遊びへと立ち上がっていく。その連鎖の中にこそ、日本文化の核が宿っている。
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