感性のことばを研究する 新装版 擬音語・擬態語に読む心のありか

苧阪直行(編著)

• 販売会社／発売会社: 新曜社
• 発売年月日: 2024/11/08
• JAN: 9784788518582

商品レビュー

2025/03/03

2. 擬音語・擬態語の役割
- 認知の表現: 擬音語・擬態語は、基本的な認知と行為を表現するための重要な手段であり、特に人間の感覚的体験を豊かにする。
- 心理学的アプローチ: 擬音語・擬態語を通じて、心の内面や感情の状態を描写できるため、心理学的な議論にも利用される。

3. 認識と行為の関係
- 動詞の使用: 動詞「見る」と「見える」などの例から、擬音語・擬態語の使用は認識の方法や行為の特性を示す重要な要素であることが明らかになる。
- 相互関連性: 擬音語・擬態語は、他の言葉との関係性が強く、それによって認識の強化が図られる。

4. 文化的視点
- 日本語特有の使用: 日本語文化圏における擬音語・擬態語の多様な使用法が、地方の方言や現代小説においても見られる。
- 文化的表現: 擬音語・擬態語は、地域色や文化的背景を反映した独自の表現を形成している。

5. 認知科学の視点
- 感覚的な基盤: 感性や感覚の科学に基づく日常生活の多くの営為が、擬音語・擬態語によって支えられている。
- 研究の必要性: 擬音語・擬態語に関するさらなる研究が必要であり、特に認知やコミュニケーションの側面においての吟味が求められる。

6. 実験結果
- 再生ペアの分析: 擬音語・擬態語を用いた自由再生テストにおいて、関連性のあるペアの再生数が多いことが示された。
- プライミング効果: 擬音語は、視覚的刺激と結びつくことで強いプライミング効果をもたらすことが確認された。

7. 幼児の発達における擬音語・擬態語
- 言語発達のプロセス: 幼児が発話する擬音語・擬態語の頻度とその内容が、年齢とともにどのように変化するかが論じられた。
- 周囲の影響: 大人が幼児に対して擬音語・擬態語を多く用いることが、幼児の言語発達に影響を与える。