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派遣者たち
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 早川書房 |
| 発売年月日 | 2024/11/07 |
| JAN | 9784152103758 |

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商品レビュー
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〜あらすじ〜 正体不明の菌類『氾濫体』に地上は汚染され、地下都市に追いやられ、『氾濫体』による『錯乱症』怯えながら暮らす人類。 地上奪還のため氾濫体の調査・研究を行うため、地上へ出ることを唯一許されている『派遣者』になることを夢見る地下都市ラブバワに住む少女テリンは、師匠である派...
〜あらすじ〜 正体不明の菌類『氾濫体』に地上は汚染され、地下都市に追いやられ、『氾濫体』による『錯乱症』怯えながら暮らす人類。 地上奪還のため氾濫体の調査・研究を行うため、地上へ出ることを唯一許されている『派遣者』になることを夢見る地下都市ラブバワに住む少女テリンは、師匠である派遣者のイゼフに憧れながら、派遣者の資格試験に挑み続ける。 美しい地上を夢見るテリンを中心に展開するSF。 〜感想〜 あらすじから住処を奪われた人類と氾濫体との戦いを巡るディストピアかと思い読み始めると、冒頭から三分の一くらいまでは地下都市ラブバワでのテリンの日々を淡々と描いていたのに、中盤から突然、個について、意識や自我の存在について問いかけ始める。 「自我とは?」 「個体とは?」 「死とは?」 「われわれとは?」 「わたしたちとは?」 「きみが本当にひとつの存在なのか」 人間と外側との境界線が崩れることで、人間と非人間との共生の難しさ、変化と困難がテーマとして浮き彫りになってくる。 本来の自分を全く失うことなく、異質な他者との共存は難しい。自身の存在や生存を脅かす危険性がある他者を、主人公のテリンは苦悩の果てに信じ、受け入れ、変化する。 テリンとイゼフが望む2人共通の夢と未来は、そこに憎しみも加えられて到達した結末はとても美しかった。 コロナを経たからこそ描くことができた、他者との共生と個の存在について描いた作品でした。 また何年かしたら再読してその時の自分がどう感じるのかを味わってみたい。
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同著者2冊目。 完全にファンになりました。 SFの世界観でありながら純文学のような、あるいは思考実験のような側面をもつ作品なので、これまで全くSFに触れてこなかった私にも刺さります。 キム・チョヨプさん、これから積極的にオススメしていきたいです。
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氾濫体という菌が蔓延する地上から逃げ、地下都市での生活を余儀なくされた人々。 地下都市の中でもたびたび感染者はあらわれて、彼らは徐々に自我が崩壊して暴力的・破滅的行動をとるようになり、果てには重大事件を引き起こす危険があるため、隔離収容施設に連行されていく。 たしかに自我の崩壊...
氾濫体という菌が蔓延する地上から逃げ、地下都市での生活を余儀なくされた人々。 地下都市の中でもたびたび感染者はあらわれて、彼らは徐々に自我が崩壊して暴力的・破滅的行動をとるようになり、果てには重大事件を引き起こす危険があるため、隔離収容施設に連行されていく。 たしかに自我の崩壊、に見えるのだ。周囲の目には。 でもひとつの身体にひとつの自我、矛盾と混乱のない行動、清潔で安全な見通しのたった生活。それだけが存在すべき生のあり方で、そこから外れたら生きていないも同然なのだろうか。 そんなわけない、と言えない世界がすぐそこにあるって自覚してぞっとした。 夏が暑くて夜が暗くて目を閉じると何も見えないのは、私がそういう知覚機能をもって生きてるから。 まったく違う世界の捉え方があるっていうことを、この身体で理解することはできなくても、存在を否定しないでいることはせめてできるだろう。そうしたいと思った。
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