組織変革の教科書 リーダーが知っておきたい人と心の動かし方

古野庸一(著者), 今城志保(著者), 武藤久美子(著者)

• 販売会社／発売会社: 東洋経済新報社
• 発売年月日: 2024/10/30
• JAN: 9784492522394

商品レビュー

2025/03/20

1. 新しい知の生成と価値創造
- 自由な発想が新しい価値の創造に必要であり、他者からの評価が重要。
- 「やりがい」と「評価」が仕事の側面で重要な要素として位置づけられる。
- 自己評価と他者からの評価の両方が「役割感」を醸成し、精神的健康に寄与する。

2. 居場所感の提供
- 組織内での「居場所感」は、役割感、安心感、本来感によって構成される。
- 孤独感は健康に悪影響を及ぼし、孤独感が過度の飲酒や喫煙よりも高い死亡リスクを持つことが示されている。
- 職場でのつながりや安心感が仕事の成果や生産性に影響を与える。

3. エンゲージメントと組織のパフォーマンス
- エンゲージメントが高いほど、幸福感や適応感が増し、離職意向が低下する。
- 組織の状態を測る指標としてのエンゲージメントは、パフォーマンスの向上に寄与する。
- 組織責任者はエンゲージメントを高めるために様々な施策を講じる必要がある。

4. 内発的動機づけと外発的動機づけ
- 内発的動機づけは強力だが、外発的動機づけとのバランスが重要。
- メンバー自身に目標設定をさせることで、やらされ感を薄め、自己決定感を高める。
- 組織側からの期待とメンバー自身の目標設定を統合したアプローチが有効。

5. 心理的安全性の確保
- 心理的安全性は、自由な発言ができる環境を作り、職場の雰囲気や上司との関係性が重要。
- 組織の中での関係性や雰囲気が心理的安全性を高め、結果として情報共有や学習行動を促進する。

6. コンフリクト解消の方法
- コンフリクト解消のためには、建設的な対話が必須であり、相手の理解と自己理解が重要。
- 利害に焦点を合わせ、問題解決を目指すアプローチが求められる。
- 原則立脚型交渉術が効果的であり、相手との関係性を重視する必要がある。

7. 組織の変革と持続的成長
- 組織の変革は一過性のものではなく、持続的に行われるべきである。
- 再凍結のステップでは、変化を定着させるために仕組み化が求められる。
- 組織のパフォーマンスを維持するためには、定期的な振り返りと改善が必要。

8. リーダーシップとメンバーシップ
- リーダーはメンバーと共に試行錯誤し、多様な意見を引き出すことが求められる。
- シェアドリーダーシップの概念が重要であり、メンバー全員がリーダーシップを発揮する環境が理想とされる。
- 組織の目標達成に向けて、メンバー間での協力や相互作用が不可欠。