ここでは言葉が死を招く

嶋中潤(著者)

• 販売会社／発売会社: 講談社
• 発売年月日: 2024/10/17
• JAN: 9784065372883

商品レビュー

2025/02/13

※
矯正医官、金子由衣シリーズ三作目。

記憶より数段、主人公に貫禄があると思ったら
なんと二作目が出ていて、知らずに三冊目を
読んでました。

でも、コレはコレで面白いかった。

ただ、あまりに主人公がパワーアップして
何にでも首を突っ込むじゃじゃ馬になりすぎ
ている感じがして、ちょっとなんだかなぁ…。

とりあえず、主人公が現場で揉まれながら成長し、
自信を積み上げていった二冊目を読んでみたいと
思いました。

2024/12/31

続きものだったが難なく読め、色々と考えさせられる内容だった。
罪を犯した人にも人権があり病い、持病など治療する必要があると今まで考えた事もない刑務所内の病院での入院患者？？の主治医の奮闘。そして言葉の壁、宗教の問題。
そして治療費は払わなくていいとは知らなかった。病いが進行して治療費が払えない外国人の話は税金がそんな風に使われるのは許せないと思うのは心が狭いからか。本当だったら助けてあげたいと思うのが一般的なのか？と自分の冷たさなど自分に問いかける内容ばかりだった。

2024/10/24

矯正医療センターに来た美しすぎるフィリピン人のラン。
ストーカーで釈放された途端に撃たれてしまったベンガル人のサリタ。
襲われた警備の富樫。
宗教的理由で輸血を拒否するカールソン。
それぞれ問題があるのに書きっぱなしで触れられない人物もあり、話を広げすぎてバタバタ収集できない有様。
勝手に動き回る由衣の身勝手さに苛つくし、突然の美帆と由衣のローマ行き。ローマの北条はかって何かしらの事件を起こしていたのか、由衣が詰問するが何も語らず北条はなんで登場したのか意味不明。
由衣の患者とはいえ相手のプライベートにヅカヅカ踏み込んでいく無神経さ、まさに素人が探偵気取りででしゃばる中学生程度の思考能力。
これだけの不始末なのにありえない処分。
残念な本だった。