世界の納豆をめぐる探検 たくさんのふしぎ傑作集

高野秀行(著者), スケラッコ(絵)

• 販売会社／発売会社: 福音館書店
• 発売年月日: 2024/10/11
• JAN: 9784834088106

商品レビュー

2024/11/17

ミャンマーのトナオはせんべい納豆。クワ、イチジクの葉やシダで発酵させる。ネパールのキネマはカレー味にすることが多い。中国ミャオ族のガオヨウ。巨大鍋に入れで薪で煮る。韓国のチョングッチャン。野菜や豆腐と煮込んでピリ辛味の納豆汁。ナイジェリアのダワダワ。大豆でなくてパルキアの木の実から作る。ブルキナファソのプシキン村。乾燥地でも育つバオバブの木の実を発酵させる。…納豆は日本だけのものではない。世界の様々な国で愛されている。決して豊かでない土地で、客に出すようなご馳走ではないが、それぞれの思いがこめられている。

2024/10/18

2022年2月号（第443号）のうれしい単行本化。
日本独自かと思いきや、アジア各地、それどころかアフリカにもあるのだという、まだまだ未踏の大陸「納豆」研究入門はわくわくし通し。たいていの人にとって、外国のことはもちろん日本の納豆の話でも初耳＆おどろきの知識満載。各地に足を運んで現地の「納豆菌」がうみだした料理を実際に味わってみつつ、納豆や大豆栽培の起源をたどっていけば、「納豆は幸せと平和の中にある」という結論も決して大げさではなく納得してしまう。

内容は基本的に足し引きなし、月刊誌の巻末ふしぎ新聞の「作者のことば」もそのまま後ろ見返しに載っている。

2024/07/30

納豆は好き？
わたしはまあまあ。
納豆オムレツや納豆巻きは好き！
キムチやアボカドを入れてご飯に乗っけて食べると美味しい。
納豆カレーはちょっと好みでなかった。
それをアレンジした納豆カレースープも、個人的には一回でいいかな…家族は好きみたい。

さて、そんないかにも日本！と思っていた納豆だが、アジアだけにとどまらず、アフリカにもあるなんて知ってた？！

アジアでは大豆を使う。
包むものはパパイヤやバナナ、イチジクの葉などで包んで発酵させるそうだ。
どこにでも納豆菌はいるそうで、それらの菌はみんな同じだっていうんだからびっくり。

驚くべきはアフリカの納豆。
パルキアという豆やバオバブの実から作る。
2億人ほどが食べているのだそう。
どんな味なんだろう？

食文化って、遠い遠い国同士でも似ていることがあるんだ！不思議。
子供向けの雑誌、「たくさんのふしぎ」はいまでも私を不思議！すごい！の世界へ連れていってくれる。
これからもよろしくおねがいします。