高倉健の図書係 名優をつくった12冊 角川新書

谷充代(著者)

• 販売会社／発売会社: KADOKAWA
• 発売年月日: 2024/10/10
• JAN: 9784040825151

商品レビュー

2025/02/23

高倉健と進行の深かったフリー編集者。読書家だった高倉健に薦められた本、探すよう依頼された本など。名優の人柄、生きざまが十分に伝わってくる一冊。あらためて読書の魅力を教えてくれる。
読書は人なり。You are what you read.

2025/01/05

高倉健の図書係　谷充代

高倉健さん関連の書籍は何冊か発行されているのは知っているが、その中でも本好きがこのタイトル『高倉健の図書係』を見るなら手に取りたくなるのではないだろうか。私がそうだった。
私が好きな高倉健さん、本好きの高倉健さんの読書関連の書籍なら買うしかない。

1人でふらっと旅好きでもある健さん。

「旅先に持ってくるのは本と、好きな映画のビデオだけ」
「好きな本を読んで、ぐっと来るものがあれば、その旅は最高だよ」
旅先でベッドに入って本を数十ページ読み、そして眠る。
映画のため、自分のために読み続けることが高倉健の源泉だった。
p221,p222

健さんはこれだと思った一冊を、ボロボロになるまで繰り返し読んだ。
健さんから頂いた本には時に赤い線が引いてあり、たどりながら読み返している。
p228

私も気に入った本には、線を引いて繰り返しその本を読んでいる。いつか、子供達が私が読んだ本を手に取って線が引いてあるところを見て、私が何を思っていたのか少しでも考えてくれたら嬉しいなと思う。

高倉健の図書係　谷充代　読了

2024/10/27

高倉健を形造る源泉に、読書があったとのことに感動する。本好きの自分を、あの高倉健が認めてくれた様なきがして、嬉しく思う。

勝ち組に回らなきゃとか、タイバ、コスパとかではなく、自分の能力の足りなさとか情けなさとかを受け入れつつ逆境にあって尚、精一杯力の限りを尽くす生き方の勁さ。

馬鹿も利口も命はひとつ
潔くあること
一日一生
人生の持ち時間こそ、人間がもっとも大切にあつかわなくてはならぬ財産だと思う。

行く道は精進にして、忍びて終わり、悔いなし

所々に差し込まれた写真を見て、やはりオーラを感じる。