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ナチュラルボーンチキン
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 2024/10/03 |
JAN | 9784309039169 |
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ナチュラルボーンチキン
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商品レビュー
4.4
41件のお客様レビュー
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書店で目に留まったポップな装丁と、 元気をもらえそうな帯文にひかれて、 初めての金原作品を思わず購入。 45歳事務職の浜野は毎日の決まりきったルーティンを愛する女。 そんな彼女が職場の若手社員・平木を家庭訪問したところから、生活が一変。 平木に連行されたライブでは、そのバンドの独特な音楽やファンの熱狂に翻弄され いつの間にかバンドの打ち上げに参加。 先ほどとは打って変わって物静かなボーカル・かさましまさかと会話を交わしていくと… 序盤は金原さんの文章に慣れずに、「ん?これは誰がしゃべってんだ」と戸惑ったりしていたが 中盤以降はどんどんページが進んで3日ほどで読み終わってしまった! 面白かった。 帯にある通り「中年版 きみたちはどう生きるか」だね。 浜野さんは何があってこんなに一人を守ってるのだろうと思ったら、そうか。なかなかしんどかったね。 まさかさんとの本当の馴れ初めが判明したクライマックスは、一番しんどい時に寄り添ってくれようとした存在だったことがわかって胸がギュンとした。 よかったね。 平木さんとランチに行き始めた時は12~13時を厳守しようとオドオドしていたのに 後半は(タコスの店だったかな)昼から飲んでたねw 会話のやり取りとか独特で笑えたな。 オーディブルは未経験だけど、こちらでもまた違う面白みがありそうだ。
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陰キャを発見してからの金原ひとみは本当に面白くなった。『ミーツ・ザ・ワールド』以降、停滞する主人公と新しい世界に引き入れてくれるヒロインという構図と、軽やかでユーモラスな文体と、美味しそうな食の描写で一気読みさせる力がある。 とは言え、昨今の日本の女性作家にありがちなのだけれど...
陰キャを発見してからの金原ひとみは本当に面白くなった。『ミーツ・ザ・ワールド』以降、停滞する主人公と新しい世界に引き入れてくれるヒロインという構図と、軽やかでユーモラスな文体と、美味しそうな食の描写で一気読みさせる力がある。 とは言え、昨今の日本の女性作家にありがちなのだけれど、Xで見掛けるような単語を使った男性批判みたいなものはあまり見たくなく(名誉男性とか…)、そういうシーンがあって「うっ」となった。Xは無料で見られるSNSだから仕方ないかなと思って流すけど、お金を払って読んだ文章にそういうのがあるのは嫌だなと思った。 あと、「人生に挫折したバツイチ中年が職場のアルバイトの歳下の異性に見初められて生きる意味を再び見つける」という筋立ては、性別が逆だったら見向きもされなさそうではある。(それこそグルーミングだ!とか何とかフェミニズム的な観点で批判されそう) 色々書いてしまったが普通に楽しめたし一気読みしてしまった。
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生まれ持ってのチキンか。潔く自分のことをチキンだって認めるところ、いいな。浜野がまさかに魅かれる理由がちょっとだけ分かる様な気がする。オチのないどうでもいい話をし合ったり、付き合ってる体で付き合うという傍から見たら意味の分からない関係も、中年の2人だからこそできるのかなと思う。 浜野は自分に何の希望も持っていない女性で、生きていても無駄みたいに思っている節もあるが、まさかや平木と出会ってからは生命感に溢れてて良い感じである。 ちなみに浜野が感じている「自分は何も面白い返しもできないつまらない人間」は、私も心当たりがあって刺さったな。面白かったり、絶対思いつかないような発想をするような人間が近くにいると余計自分をつまらなく感じる。 でも、そんな自己肯定感の低い浜野をちゃんと見ていて、好きになったまさかがいた。世の中捨てたもんじゃないなと思った。 もちろん、この2人が上手く行くかなんて分からないが、何だか安心して見てられる。 ほっこりして読み終えた。
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