1,800円以上の注文で送料無料
富士山
  • 中古
  • 書籍
  • 書籍
  • 1221-04-06

富士山

平野啓一郎(著者)

追加する に追加する

富士山

定価 ¥1,870

715 定価より1,155円(61%)おトク

獲得ポイント6P

在庫あり

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2024/10/17
JAN 9784104260119

商品レビュー

3.9

184件のお客様レビュー

レビューを投稿

2026/02/18

不思議な気持ちになる物語たち 最後の『ストレス・リレー』、 軽くて、でも本質的で良かった。 ちょうど人の言動に対して「想像力がないなあ」なんて驕った憤りを感じてしまっていたから、ストレスリレーなのかもってところまでは自分も想像できてなかったな、人は鏡だな、など思った。

Posted by ブクログ

2026/02/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

とても面白かった。短篇集。表題作の「富士山」は女性が主人公。マッチング・アプリで知り合った男性と仲良くなり、旅行に行くことになった際、旅の途中で女児が犯罪に巻き込まれている場面に遭遇する。咄嗟の場面で女性は、助けに動いたが、あまりに突然すぎて男性は動けなかった。幻滅した女性は、その後、男性と関係を終了。数年後、女性は、その男性が子どもがナイフで襲われているのをかばって死亡したニュースを見る…。男性の優しさを見抜けなかったのか、関係を終了したことがきっかけになったのか、思い悩むという内容。あり得たかもしれないいくつもの人生を考えると不思議な気持ちになってくる。 「ストレス・リレー」もとてもよかった。ストレスが人から人に感染し、いろんな人をイライラさせていく。しかしそのストレスのリレーをルーシーという人物が止める。京都の鴨川でのんびり過ごすことによって。だからこそ彼女は文学の対象、というラストがとても良い。カート・ヴォネガットも親切にしなさい、と言っていたのはこれに近いものなのかもな…と妄想…

Posted by ブクログ

2026/01/28

山は見る方角や角度によって趣が異なる。 人間もまた然り。 と、頭では理解しているのだけれど、誰かを見るときには、自分が見ている面がその人の全てであるかのように捉えがちだ。 偶然の重なりで運命が動いていく、という本書のテーマもさることながら、視野の狭い私って客観的に見たらこんな感...

山は見る方角や角度によって趣が異なる。 人間もまた然り。 と、頭では理解しているのだけれど、誰かを見るときには、自分が見ている面がその人の全てであるかのように捉えがちだ。 偶然の重なりで運命が動いていく、という本書のテーマもさることながら、視野の狭い私って客観的に見たらこんな感じなのかも?そんなことも考えさせられた、5話収録の短篇集。 面白かったのは最後の『ストレス・リレー』。怒りなんて一時的なもので、その日その人のほんの一部でしかないのに、感染力が高く、食らうと引きずりがちなやっかいな感情。たまに見かける怒りの感染連鎖をこんなに冷静に見せられたら、思うことはふたつ。人間って本当に弱くて小っちゃ。そして、人生はタイミング次第。 暗いのに不思議と前向きな『鏡と自画像』、4ページほどの短篇に3世代の想いが凝縮される『手先が器用』、このふたつも、視点を変えたらまた違った想いをそこに感じられるのだと、心に残る興味深い作品だった。 謎の彼と、それほど結婚に拘る彼女がよく分からないところが現実的でもある『富士山』の物悲しさを抱えたまま、難解な『息吹』に突入する並びは好きになれなかった。『息吹』は読み返して理解しようという気分になれず、今回はわからないままにしておく。この本はきっとまた手に取るから。

Posted by ブクログ