1,800円以上の注文で送料無料

なぜヒトは心を病むようになったのか? 文春新書1467
  • 中古
  • 書籍
  • 新書
  • 1226-03-07

なぜヒトは心を病むようになったのか? 文春新書1467

小松正(著者)

追加する に追加する

なぜヒトは心を病むようになったのか? 文春新書1467

定価 ¥990

330 定価より660円(66%)おトク

獲得ポイント3P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2024/09/20
JAN 9784166614677

なぜヒトは心を病むようになったのか?

¥330

商品レビュー

3.3

4件のお客様レビュー

レビューを投稿

2025/12/24

進化心理学をベースにしたエッセイ。 中でも印象的だったのは、うつ病は、防衛反応ではないか?という仮説である。この背景として、ランク理論と呼ばれるものがあるとのこと。 以下、引用。 >ここでのランクとは群れの中での順位など社会的地位のことを意味します。ランク理論では、うつ状...

進化心理学をベースにしたエッセイ。 中でも印象的だったのは、うつ病は、防衛反応ではないか?という仮説である。この背景として、ランク理論と呼ばれるものがあるとのこと。 以下、引用。 >ここでのランクとは群れの中での順位など社会的地位のことを意味します。ランク理論では、うつ状態は社会的地位(ランク) を失ったもののそれを奪い返す可能性がない場合に生じる防御反応であると考えます。 もしこの仮説が正しいとすれば、競争から離れることがうつ病を治すことに役立つのでは?という考えになる。 >敗者が自身の敗北を素直に認めて受け入れた場合にはうつ状態は消えるという仮説です。なぜなら、すでに闘争する意欲をなくし、大きな被害を受ける危険のない敗者にとっては、うつ状態になる利点が存在しないためです。 これはかなり自分の中で腑に落ちるなと感じた。私の周りにうつ病と診断された方がおり、特にその方は自分の中の序列、ランクを常に気にしている人であった。 ある日、何かがきっかけでその競争に参加できなくなったり、転落することを受け入れられなくなると、防衛反応としてうつ病になるのかもしれない。(真偽は定かでないものの)

Posted by ブクログ

2025/10/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

独身未婚中年男性の自分が読んでみました。 悪くはないんですけどね・・・。 連載コラムをまとめたものということで、もう少し学術的な結論を期待していた自分としては物足りなかったです。 とはいえ、精神疾患を生物学的に、防御反応であると、これもまた学術的裏付けをもって述べられているところは、著者の小松先生のご専門ということもあって非常に説得力がありました。 自分自身うつ病を経験しました。なって良かった、とは思いませんが、そうしないと生き延びられなかったのかもしれないな、というのはなんとなく納得できるものがありました。 自分は痛いのが苦手なので自殺することはないと思っていますが、うつ病になってその辛さはある程度わかるし、辛さは人それぞれなので「そんなのは他の人も経験しているんだからお前も頑張れ」なんてことは言えないなと腹に据えました。 そういうことがわかったという意味ではうつ病になった意味はあったと思いますが、それでも、なって良かった、とはまだまだ思えませんね。 一生ならないで済むならそれに越したことはない。 ただ、「病名」が付くことで周りが納得してくれる、という意味では、医療の範囲内で助かったと思いました。診断書でももらわないと、仕事が休めない。 もっとも、そうでもしないと仕事を休めないという、日本の労働システムがもはや異常だと思うのですが。 あと、身内に精神科を懐疑的に見る者がいるとそれも通用しないので、その意味では自分は結構辛かったですね。 いずれにせよ、一生心を病まないで済むならそれに越したことはないです。 一生心を病まないで済むような人がほとんどである日本社会や世界になってほしいものです。

Posted by ブクログ

2025/04/10

■パートナー間暴力に影響する「K因子」  パートナーへの暴力を行使する・しないという個人差を生み出す要因について「生活史理論」の観点からアプローチする研究が行われている。  「生活史理論」は生物の生活史が自然選択による適応進化の結果として形成されてきたという前提に基づいて、生物の...

■パートナー間暴力に影響する「K因子」  パートナーへの暴力を行使する・しないという個人差を生み出す要因について「生活史理論」の観点からアプローチする研究が行われている。  「生活史理論」は生物の生活史が自然選択による適応進化の結果として形成されてきたという前提に基づいて、生物の種間や種内の生活史選択の多様性について理解するための枠組みである。「生活し選択」の代表的な例は「性急な戦略」と「緩慢な戦略」の二つである。  「性急な戦略」の特徴としては早い成長、多産、高い死亡率、短い寿命等が挙げられる。  「緩慢な戦略」は安定的で安全な環境におかれた生物に適していると考えられる。  今日では、個人がどのくらい「緩慢な生活史戦略」を採用しているのかを示す指標(尺度)が開発されており、「K因子」と呼ばれている。  「K因子」は外向性、誠実性、神経症傾向など個人の性格や行動傾向に基づいて、具体的な数値として算出される。ある個人について「K因子」の値が大きいということは、「緩慢な生活史戦略」の傾向が強い、言い換えると「性急な生活史戦略」の傾向が弱いことを意味する。  「緩慢な生活史戦略」はパートナー感暴力を抑制する。言い換えれば、「性急な生活史戦略」はパートナー間暴力を促進することを意味する。  「性急な生活史戦略」がパートナー間暴力を促進するということは、以下のように考えると理解しやすい。「性急な生活史戦略」を採用する個体は繁殖のための努力、特に配偶者獲得の努力にエネルギーを費やし、より多くの相手と短期間の性的関係を持つことが知られている。パートナーの片方或いは両方が性急な生活史戦略を採用する個体であった場合、不貞を行う可能性が小さくない。そうしたパートナー感で関係を維持しようとするならば、パートナー関係維持行動の中の特に強力で支配的な方法、すなわち暴力に頼ることが有効である場面が多くなる。 ■産業界において「心理的安全性」という概念が注目されている。  そのきっかけはGoogle社が2012年から約4年かけて行った、職場のチームの生産性を高める条件についての調査報告であった。「プロジェクト・アリストテレス」と名付けられた調査プロジェクトによりGoogle社のリサーチチームが導いた結論は、「効果的なチームは協力体制が優れている。チームの協力体制において特に重要なのは、心理的安全性であり心理的安全性が高いチームは離職率が低く、収益性が高い」というもの。 ■心理的安全性とは、ハーバード・ビジネススクールで組織行動学を研究するエイミー・エドモンドソン教授が提唱した概念で、チーム内で率直に自分の意見を述べても他のメンバから拒絶されたり攻撃されたりすることがなく、対人関係の悪化の心配はないという信念が共有されている状態のこと。メンバーの潜在意識に働きかけ、メンバーの判断や行動に影響を及ぼすとされている。ただい、必ずしも快適で居心地の良い集団の常態を意味するものではないという点に注意が必要。

Posted by ブクログ