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ターングラス 鏡映しの殺人
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2024/09/19 |
JAN | 9784152103628 |
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ターングラス
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商品レビュー
3.7
3件のお客様レビュー
表裏反転のミステリー。表紙も中身も設に驚いた。こう言うのをテート・ベーシュと言うらしい。 19世紀末のエセックスと、20世紀初めのカリフォルニアを舞台にしたパートの2つから成り立つ。どちらから読んでも良いらしいが私はエセックスから読み始めた。読むだけでも舞台となる島の荒涼とした表...
表裏反転のミステリー。表紙も中身も設に驚いた。こう言うのをテート・ベーシュと言うらしい。 19世紀末のエセックスと、20世紀初めのカリフォルニアを舞台にしたパートの2つから成り立つ。どちらから読んでも良いらしいが私はエセックスから読み始めた。読むだけでも舞台となる島の荒涼とした表現にタジタジになる。反対にカリフォルニア編はスピーディーな展開でわかりやすい。 他の方も書かれていたが、私もまた、もう一度エセックス編を読んだが、深い謎を解き明かしたようで読んで良かった。
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★5 上下反転裏表、二つの物語がお互いに関連し合う極上のミステリー #ターングラス #鏡映しの殺人 ■きっと読みたくなるレビュー 書籍を裏表上下反転させて読むという手の込んだ装丁、これは単行本で手に入れたくなっちゃう。こういう形式の本をテート・ベーシュって言うんだって。なるほど...
★5 上下反転裏表、二つの物語がお互いに関連し合う極上のミステリー #ターングラス #鏡映しの殺人 ■きっと読みたくなるレビュー 書籍を裏表上下反転させて読むという手の込んだ装丁、これは単行本で手に入れたくなっちゃう。こういう形式の本をテート・ベーシュって言うんだって。なるほどー 読む前から既にギミックとして面白いんですが、中身もしっかりと濃厚な味わいで素晴らしい。エセックス篇は19世紀末の時代背景。ゴシックホラーな雰囲気が漂う中、作中作が秘められた謎に迫っていく。 カリフォルニア篇は20世紀の第二次大戦前。こちらは一気に現代的な情調になり、サスペンスやロマンスも含んだミステリーなんです。どちらもターングラス館という建物が鍵になっており、また共通テーマとして家族が綿密に描かれています。 この二編の色調が違うのが面白いんすよ。どちらもミステリーではあるんですが、エッセンスも謎自体も違うから最後まで飽きずに読めちゃう。それでも物語は絡み合っていて、どちらも終盤に差し掛かってくるとゾワゾワ感が襲ってくる。露骨ではなく引き算で読ませるのが上手で、二つの作品の狭間を想像せずにはいられなくなるんすよね。 またキャラクターが濃いの。カルピス原液で飲んでるのかっていうくらい濃い。コイツ何もんやねんって人ばっかりで興味津々、脇役ですら気になる。人物に力強さがありすぎでしたね。 私は時代順にエセックス篇から読みましたが、カリフォルニア篇を読み終わった後、さらにエセックス篇をパラパラと読み返すことになりました。これは永遠と読み続けることになるという危険性がありますね。過去に何があったかという期待が膨らむから、カリフォルニア篇から読むのもオススメかも。うーん、どっちがいいんだろ。たぶんどっちでも楽しめますよ。 ●エセックス篇 19世紀末のエセックス、ターングラス館で起こる毒殺疑惑事件。医者であるシオメンが館の住人である司祭を訪ねて… 舞台設定が怖い… こんな島、絶対行きたくねーよ。登場人物もみんな腹に一物もってそうでヤダ。なんといっても例の女性ですよ、なんなのこの人… 背景を知りたいけど、知ってしまうと取り込まれてしまうような恐ろしさ。事件の展開もしっかりしてるし、特に後半の作中作とカリフォルニア篇の関連が気になってが読む手が止まりませんでした。 ●カリフォルニア篇 20世紀前半のカリフォルニア、俳優志望のケンが州知事の息子オリヴァーが書いた小説の謎を追う… 爽やかーな青春テイストかな?と思いきや、中盤に差し掛かった頃から一気にミステリー身が帯びてくる。小説にはどんな秘密があるのか、エセックス篇との繋がりや特に人間関係が紐解けてくると… ヒリヒリしちゃうー 巧妙な仕掛けでエンタメ性が抜群、訴えるテーマも粘り気があって重厚感も心地よかった。今年のミステリーランキングに入る作品かも! ■ぜっさん推しポイント 私が子どもの頃、警察官や弁護士など正義の味方に憧れていました。そのため中学高校時代は、真面目に勉強していたつもりです。しかし大学に入ると研究や社会に馴染めず、はみ出した人生を歩んでしまうことになりました。なので自分の子どもには、途中で勉強を放棄することなく、学業を全うして欲しいと願っているんです。 しかしそれって親のエゴですよね… どんなに愛していたとしても、どんなにその判断の妥当性が高いと思っていても、それは一方的な価値観の押し付けでしかない。親子関係であっても、人権は個別にあるし、考え方も違って当然なのにね。ぼんやりと自らの家族観を見つめ直すことになる作品でした。
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本の構成に一目惚れ! 前からでも後ろからでも読めるステキなミステリー。 どちらの話に対しての伏線があり1冊で2度美味しい!? ただもう少し仕掛けを上手く使って絡めて欲しかった。 日本では折原一の【倒錯の帰結】が2000年にすでにあったが・・・。
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