ターングラス の商品レビュー
重厚だが割とストーリーはシンプルで登場人物がごちゃごちゃにならない(海外の長編小説は大体ごちゃごちゃになる)ので読みやすいと思う。長いけど。 わたしは捻くれ者なのでカリフォルニア編から読みました。けど、どちらも読んでみると圧倒的にエセックス編から読んだ方がいいと思います。って、...
重厚だが割とストーリーはシンプルで登場人物がごちゃごちゃにならない(海外の長編小説は大体ごちゃごちゃになる)ので読みやすいと思う。長いけど。 わたしは捻くれ者なのでカリフォルニア編から読みました。けど、どちらも読んでみると圧倒的にエセックス編から読んだ方がいいと思います。って、多分みんな言ってますね。ほへえ。 テート・ベージュという手法に出会えただけでよかった。本屋でたまたま手に取った時は興奮しました。
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本格ミステリ2025第7位。 テート・ベーシュという手法の本で表紙から、裏表紙からそれぞれ2つの話があって、最後につながっていく。 手法としては作中作とも違って面白いが、どちらの話も作中作的な感じでかなり中途半端。両方読んだから最後納得、みたいな感じにもならなかった。
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2つの中長編小説を収録した一冊の本、それだけだと良くあることだが、装丁にテートベーシュというギミックを用いた凝った1冊。そのギミックを楽しむことを主眼においた2作品。 1つは19世紀の陰鬱なエセックスの離れ小島で起こった殺人事件とターングラス館の主の病気の謎を追う話。 もう1つは20世紀大恐慌後WW2前のカリフォルニアで俳優志望の主人公が友人の書いた小説の謎を追う話。 2つの小説は全く違う雰囲気をまといつつ、ターングラス館や話中小説の相関関係などメタな要素を踏まえて展開する。双方各々の収束はするものの、両方を読み終わった時に組みあがっていた2作の関連が紐解けると、別な光景が見えてくる…という展開。 凝った手法で楽しめるが、その構成上それぞれの話に自由というか余裕がないような気がした。それも含めてギミックなんだろうけど。
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19世紀のエセックスと20世紀のカリフォルニア、二か所に存在する謎めいた「ターングラス館」でそれぞれ起こる事件を描いた本作は、「テート・ベーシュ」と呼ばれる造りの本になっています。各章を読み終えるごとに反転する物語の構成はとても凝っていて、これは是非とも紙書籍で読むべき一冊です。...
19世紀のエセックスと20世紀のカリフォルニア、二か所に存在する謎めいた「ターングラス館」でそれぞれ起こる事件を描いた本作は、「テート・ベーシュ」と呼ばれる造りの本になっています。各章を読み終えるごとに反転する物語の構成はとても凝っていて、これは是非とも紙書籍で読むべき一冊です。どちらから読むことも可能ですが、個人的にはエセックス篇→カリフォルニア篇の方がよいんじゃないかな、と思いました。実際正当な向きとしてはこっちが正しいかな? ガラスの牢獄に閉じ込められた女性を巡る物語であるエセックス篇は、時代背景もあって幻想的な雰囲気に彩られています。一族の因縁の物語、そして見事な毒殺トリックに驚愕させられました。 一方ではこれまた謎めいた一族の物語を描いたカリフォルニア篇、こちらはスリリングさもあって楽しいです。そしてこの物語にまつわる謎のヒントがエセックス篇に書かれていたり。本当に、この仕掛けが楽しい!
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面白い構成の本。表側からと表紙側の両側から物語が始まり上下ひっくり返して読む。話も表の話と裏の話では印象が変わる。良くできている。扱っている内容は現代にも通ずる人権の話。それもだ冒頭から匂わされてはいるけれども少しずつはっきりとわかっていく演出がにくい。ただ、お話自体はそれほど好みではなかった。現代に照らし合わせて考えさせられはするけれど、そこまで感情が動くことも、面白さにワクワクして読みやめられないこともなかった。後味も決して良くはない。
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「テート・ベーシュ」っていうらしいです。 両方に表紙があって、両方から読む。 この小説では、片方が作中作として使われてる。 どちらから読んでもいいらしいですが 読み終わった感じではやっぱり 装丁通り「表:エセックス篇」から読んで正解。 エセックス篇では 医師シメオンがターングラ...
「テート・ベーシュ」っていうらしいです。 両方に表紙があって、両方から読む。 この小説では、片方が作中作として使われてる。 どちらから読んでもいいらしいですが 読み終わった感じではやっぱり 装丁通り「表:エセックス篇」から読んで正解。 エセックス篇では 医師シメオンがターングラス館で暮らす叔父に 「誰かが自分を毒殺しようとしている」と 訴えられて謎を解こうとする。 館の一室には叔父の弟を殺したかどで その妻フローレンスが閉じ込められていて 一番怪しいのは彼女だが 部屋からは一歩も出られないのにどうやって? 対するカリフォルニア篇のほうは 役者志望の青年ケンが主役で 州知事の父を持つ友人の死に疑問を持ち 彼の妹と共に真実に迫ろうとする。 友人の書いたターングラス館が舞台の小説に 謎の鍵があるとみて エセックスに向かったふたりが知ったのは…。 エセックス篇がミステリで カリフォルニア篇はサスペンスかな。 私はエセックス編が好みでした。
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読んでいて面白い1冊でした。 しかけも。 ただ、読後感が微妙に終わったので、星3.8くらい。 4にはしにくい。 エセックス篇、カリフォルニア篇、どちらも好きな感じですが、個人的にはカリフォルニア篇の方がより好みです。どちらも現代ではないので、ゴシック風味、クラシック風味がありま...
読んでいて面白い1冊でした。 しかけも。 ただ、読後感が微妙に終わったので、星3.8くらい。 4にはしにくい。 エセックス篇、カリフォルニア篇、どちらも好きな感じですが、個人的にはカリフォルニア篇の方がより好みです。どちらも現代ではないので、ゴシック風味、クラシック風味があります。 そしてイギリス小説、アメリカ小説を書き分けている、そんな印象もありました。 どちらから読んでもいい、とはあるものの、本の体裁としてエセックス篇から読んだら?という出版社サイドの意向を感じるのと、話全体の味わいをよりおいしく感じるなら、エセックス篇から。 アマノジャクな方はカリフォルニア篇からどうぞ(笑) ほんの真ん中に砂時計のイラストが2個。 これも雰囲気を伝えてくれました。 ケンとコララインはどうなるんだろう… 後日談がないのが消化不良の原因かな。 機会があれば読んでみてほしい1冊。 テートベーシュとしては、エヴァン・ハンターのキャンディランド以来。 もう一度そちらも読みたくなりました。
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テート・ベーシュ。 何これ、作り自体がおもしろー、初めて出会った。 でも意外と昔からやられている製本技法なんですね。 日本でも折原さんの作品でやられているとか。 イングランド南部のレイ島(干潮時は陸続きだが、満潮時には連絡路が水没してしまうような土地。陸繋島ってやつ?)。 この島唯一の建物、ターングラス館の主の病の原因を探る出だし。 次第に体面が剥がれ落ちてくるかのように、この家の住人が関わっていた忌まわしき罪が露わになってくるゴシックミステリ調のサセックス編。 本を閉じ、ひっくり返して180度回転させてページを開くと始まるカリフォルニア編。 うって変わって富と名声、成功と権力の夢の中を泳ぐ『グレート・ギャツビー』かのような世界感。 映画俳優を目指す主人公のケンはひょんなことで知り合った知事の息子で著名な作家でもあるオリヴァーと親しくなる。 オリヴァーは悩みを抱えているような素振りを見せたとある夜半に拳銃自殺してしまう。 ケンはオリヴァーの妹のコララインと共にその真相を探る。 2つの編はそれぞれがそれぞれの作中作のような位置付けとなっており、また作中の様々な登場人物やシンボル、エピソードがときに直接的にときにメタファーとして登場し、相互に行きつ戻りつするなんとも眩惑的な読み心地。 まさに鏡に鏡を映したときに現れるような光景が広がっている。 ただちょっとそれぞれのオチが普通のミステリ的。 ちゃんと収まってるのだが、なんか急にそこだけ個々の作品に意識を戻されて、変に地に足着いた形になる。 むしろわけわかんないくらいの匂わせ終焉の方がこの作品には合っていたのでは。 あと、相互の絡み合いを重視するあまりか個々の展開のストーリーテリングの点で単調さを感じた。上手くいきすぎるというか。 とはいえ総体として、本としての細工とタイトル、2編の物語が織りなすテーマ性が物凄くよく表現されている一冊。
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学校(中等教育)の図書室に配架され、内なる好奇心でいっぱいの生徒がふと手に取って、という出会いで読んでほしい本。 テート・ベーシュという、ことばとつくりにワクワクするような生徒に。
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テート・ベーシュの本を初めて読んだ。 2つの物語が逆向きに印刷されている。と 冒頭に書いてある通り表紙だけでも不思議な本だ。 中には興味深い話が書いてあった。 エセックス篇を読んで謎がとけてスッキリしたのちカリフォルニア篇を読むとまたエセックス篇を読みたくなった。こんなに複雑に...
テート・ベーシュの本を初めて読んだ。 2つの物語が逆向きに印刷されている。と 冒頭に書いてある通り表紙だけでも不思議な本だ。 中には興味深い話が書いてあった。 エセックス篇を読んで謎がとけてスッキリしたのちカリフォルニア篇を読むとまたエセックス篇を読みたくなった。こんなに複雑に絡み合っている とは予想外だった。
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