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女たちのエッセイ 新編 For Ladies By Ladies ちくま文庫
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女たちのエッセイ 新編 For Ladies By Ladies ちくま文庫

近代ナリコ(編者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2024/09/12
JAN 9784480439772

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2024/09/12

「女性による女性論」コレクションとも言えるアンソロジー。2003年にちくま文庫から出ていたものを底本として、新編集(改訂新版というところ?)。 巻頭の戸塚文子「「おんなの子」論」にまずはがつんと打ちのめされ、そのままするする引き込まれていく。これぞアンソロジー、編集の妙よ。読む...

「女性による女性論」コレクションとも言えるアンソロジー。2003年にちくま文庫から出ていたものを底本として、新編集(改訂新版というところ?)。 巻頭の戸塚文子「「おんなの子」論」にまずはがつんと打ちのめされ、そのままするする引き込まれていく。これぞアンソロジー、編集の妙よ。読むにつれ、昭和の昔にもいろいろな枠や型にはまらずに物申し我道をいった女はこんなにいたんだなあとちょっとおどろく。進歩的な環境に恵まれて個性を伸ばしたタイプもいれば保守的な環境にもやもやしながら自分を確立した人もいる。電車の隙間読書でちょっとずつ読んでいるが、いずれにせよひきこまれてつい夢中になってしまう文章が多い。 名のしれた作家やタレントが多いが、伊藤雅子、三宅菊子、高橋靖子あたりははじめて知った。 読んでいる最中に熊井明子さんの訃報を聞く。 平野レミの青春時代は何度読んでもぶっとんでいる。黒柳徹子の留学記も読ませ、しかも考えさせる。この二人がそれぞれにすごい個性を殺されることなく元気に生き延びていることこそが奇跡だと改めて思う。テレビのイメージしか知らない人はぜひ読んでほしい。 靴ブランドKISSAの高田喜佐が詩人高田敏子の娘だったと知っておどろく(そして高田敏子の名を自分が覚えているのは、詩そのものではなく、中学の国語の教科書に載った文章「心を伝える」にあると知る)。 桑沢洋子の家族史と一本筋の通った小林カツ代の文章がよかった。矢川澄子が実母と森茉莉という二人の好対照な卯年の 女性を語ったのも興味深かった。 戸塚文子(1913)、桐島洋子(1937)、湯川れい子(1939)、吉澤美香(1959)、岡崎京子(1963)、平野レミ(1947)、小森和子(1909)、如月小春(1956)、宮迫千鶴(1947)、新井素子(1960)、熊井明子(1940)、富岡多恵子(1935)、大庭みな子(1930)、矢川澄子(1930)、鴨居羊子(1925)、高田喜佐(1941)、田辺聖子(1928)、黒柳徹子(1933)、桑沢洋子(1910)、伊藤雅子(1939)、三宅菊子(1938)、高橋靖子(1941)、小林カツ代(1937)、按田優子(1976)、金田理恵(1960)、小泉今日子(1966) *(生年) 編者解説:近代ナリコ 解説:瀧波ユカリ

Posted by ブクログ

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