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人形浄瑠璃の「近代」が始まったころ 観客からのアプローチ 人文学のフロンティア 大阪公立大学人文選書9
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 和泉書院 |
| 発売年月日 | 2024/08/01 |
| JAN | 9784757610996 |
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人形浄瑠璃の「近代」が始まったころ
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人形浄瑠璃=文楽を見るようになって四半世紀、芸の良し悪しを語れるようなレベルにはないものの定期公演には足を運ぶ、そのくらいのファン。いわゆる名人と称される人の芸談を語る本は何冊か読んだが、本書の観客からのアプローチ(副題)という言葉に興味を引かれて手に取った。 人形浄瑠璃は...
人形浄瑠璃=文楽を見るようになって四半世紀、芸の良し悪しを語れるようなレベルにはないものの定期公演には足を運ぶ、そのくらいのファン。いわゆる名人と称される人の芸談を語る本は何冊か読んだが、本書の観客からのアプローチ(副題)という言葉に興味を引かれて手に取った。 人形浄瑠璃は今日、能や歌舞伎と並んで”古典芸能”と呼ばれているが、現代の私たちはそれを当たり前のように思っている。しかし人形浄瑠璃は元々は庶民の民衆的な娯楽であったのであり、それがいつしか特別の予備知識を要求する(ように思える)舞台表現になったのか、そしてそれは人形浄瑠璃にとっていかなる意味を持つ出来事だったのか、この問いについて考えてみるのが本書のテーマである。 本書の考察は、大正末期から昭和10年代の大阪における人形浄瑠璃とその観客が主な対象である。それはこの時期が立地、劇場設備、上演時間、上演方式、観客層の変化が集中的に起こるとともに、近代社会における人形浄瑠璃の位置づけと存続の可能性をめぐる議論が活発に展開した転換期に当たるからだとする。 客席の椅子に座って、舞台に正対し、飲食や私語はしないで舞台を真剣に観る、そのような観方が当然と思ってきたが、それには「新しい観客」の誕生という歴史的な背景があったことを本書を読んで学ぶことができた。 古典芸能というと一種聖域扱いされるようなところがなくはないが、今後とも文楽が活きた芸術であり続けるためにはどのようなことが必要なのか、そんなことを考えるヒントも与えてくれたように思う。
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