- 中古
- 店舗受取可
- 書籍
- 文庫
ひきなみ 角川文庫
定価 ¥858
770円 定価より88円(10%)おトク
獲得ポイント7P
在庫わずか ご注文はお早めに
発送時期 1~5日以内に発送
店舗受取サービス対応商品
店舗受取なら1点でも送料無料!
店舗到着予定
10/5(土)~10/10(木)
商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2024/07/25 |
JAN | 9784041147283 |
店舗受取サービス
対応商品
店舗受取なら1点でも送料無料!
さらにお買い物で使えるポイントがたまる
店舗到着予定
10/5(土)~10/10(木)
- 書籍
- 文庫
ひきなみ
商品が入荷した店舗:0店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
ひきなみ
¥770
在庫わずか
ご注文はお早めに
商品レビュー
4.1
19件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
女性が受ける性差別のようなものが常にじっとりとまとわりつく暗めの話だった。生まれが悪く、かつ女に生まれてきたから、だから普通の扱いをしてもらえない、なんで自分ばかり?自分がなにか悪いことをしたわけじゃないのにという不条理さに打ちのめされたり、戦ったり、辛いこともあるけど、それでも私たちは生きていこうという2人の女の子の小学生時代と大人になってからの話 ひきなみは船が走る軌道上に現れる二本の線のことで、それが2人の人生を象徴している。船のスピードが速くなるとひきなみがより濃く出て残り続ける時間も長くなる、2人の生きる指針が最後明確になってきてる象徴として最後ひきなみが濃くしっかり出てる演出で終わったから、この先少し希望が見えるラストだった
Posted by
「透明な夜の香り」が好きだった千早茜さん。 文庫新刊が発売されたので手に取った。 親の都合で東京から瀬戸内の小島で暮らす祖父母の家に預けられた葉。閉鎖的で男尊女卑の考えが根強く残る島で出会ったのは祖父と暮らす真以。 2人の少女時代から大人になるまでの物語。 第一部「海」では2...
「透明な夜の香り」が好きだった千早茜さん。 文庫新刊が発売されたので手に取った。 親の都合で東京から瀬戸内の小島で暮らす祖父母の家に預けられた葉。閉鎖的で男尊女卑の考えが根強く残る島で出会ったのは祖父と暮らす真以。 2人の少女時代から大人になるまでの物語。 第一部「海」では2人の少女時代、第二部「陸」(おか)では2人の別れから20年後の話が書かれている。他作品でも書かれているが、島ってどうしてこんなに生きにくい場所なんだろうか。 自分のプライバシーまで島民全員に知られるなんて恐ろしすぎる。 自分ではどうしようもない家族のことまでネタにされ蔑まれるのは辛い。 血縁からは逃げたくても逃げられない。 社会人になってからは、葉が男性の上司から執拗に嫌がらせをされる描写も辛く、息苦しい。 でも真以の存在によって葉は自分がどのように生きたらいいのかを見出すことができた。 真以もありのままの自分を受け入れることができた。 この先もこの2人には手を取り合って生きていってほしいと願った。 ✎︎____________ 約束するのは信じていないみたいだから(P35) 私はきっと、本当は、すごく諦めが悪い。諦めが悪いから、先まわりして期待を壊して、頭で整理しようとするのだ。仕方ないのだと、諦めるしかないのだと、言葉で自分に言い聞かさなくては、心を保っていられないから。(P186) 「しんど」とか「つら」とか言える人はいい。それだけ尊重されているっていうことだ。余裕があるということだ。(P221) 笑う奴は、笑えないことが起きているって認めたくないんですよ(P222) 幸せのことを考えるのは不幸なとき。現状を変えたいけど、どうにもならないとき。(P233) 人の目を変えるのは難しい。みんな、見たいように見る。(P274) 逃げるってことは、自分じゃない人間の見方を拒絶しているようで、受け入れてしまっている。逃げて選んだものは選ばせられたものだから(P274) 闘えなんて、誰かに言うのも暴力だよ。聞かなくていい。女性の代表になんてならなくていい。どうにかしようと思わなくていい。自分を変えようとしなくていいよ、間違っているのは相手なんだから(P276) 海を駆けられるなら、通ったところすべてが道になる。島はどこへでも行ける場所だよ(P291)
Posted by
カバー写真の引き波をイメージしていたら、船が通った跡の「ひきなみ」のことだった。「誰だって迷うし、揺れる。それでも、自分で動くと決めたなら、進むしかない。後悔しても、しなくても。だから、必要以上に語ろうとしない」、「人の目を変えるのは難しい。みんな、見たいように見る。逃げるってこ...
カバー写真の引き波をイメージしていたら、船が通った跡の「ひきなみ」のことだった。「誰だって迷うし、揺れる。それでも、自分で動くと決めたなら、進むしかない。後悔しても、しなくても。だから、必要以上に語ろうとしない」、「人の目を変えるのは難しい。みんな、見たいように見る。逃げるってことは、自分じゃない人間の味方を拒絶しているようで、受け入れてしまってる。逃げて選んだものは選ばされたものだから」、「別に逃げなくてもよかった」、「その人が見てる世界はわたしの世界とは関係ないから」、「闘えなんて、誰かに言うのも暴力だよ。聞かなくていい。どうにかしようと思わなくていい。自分を変えようとしなくていいよ、間違っているのは相手なんだから」、「自分のやり方で生きて」、「海をかけられるなら、通ったところすべてが道になる」。帯に「自他への肯定と再生の物語」とあるが、前に進もうと思えた。
Posted by