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ひきなみ 角川文庫
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ひきなみ 角川文庫

千早茜(著者)

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ひきなみ 角川文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 KADOKAWA
発売年月日 2024/07/25
JAN 9784041147283

ひきなみ

¥440

商品レビュー

3.9

71件のお客様レビュー

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2026/03/04

第1部 葉は祖父母の住む島に預けられた。7月までの間という。父の具合が悪いそうだからだが、葉には父の機嫌が悪いだけにしか見えない。お母さんはお父さんだけが大事で、私を見てくれないと葉は思っている。 島で真衣と仲良くなった。といっても、真衣はふとどこかに行ってしまう。真衣の家も父...

第1部 葉は祖父母の住む島に預けられた。7月までの間という。父の具合が悪いそうだからだが、葉には父の機嫌が悪いだけにしか見えない。お母さんはお父さんだけが大事で、私を見てくれないと葉は思っている。 島で真衣と仲良くなった。といっても、真衣はふとどこかに行ってしまう。真衣の家も父母がいない。真衣は別荘の管理人の祖父を手伝っている。けど自分のことは語らない。 夏休みになっても母は迎えに来ない。初潮を迎えた日、葉は真衣と本土に渡る。 クリスマスに母は来たけど帰っていき、中学は島にはなかったので高速船で通うことになった。 第2部 父は若い女に走り、母と葉は捨てられた。祖父母の姓になっている。広報誌の仕事で、たまたま過去回を洗っていたら真衣を見つけた。 真衣は神社の参道でアクセサリーを売っていた。葉が行った時はもうほぼ売り切れている。ランチをすることに。真衣は相変わらず自分のことを語らない。 社内で葉は部長のターゲットにされている。月経で具合が悪い時にやられて吐いてしまった。早退する。次の日も出勤できなかった。

Posted by ブクログ

2026/02/25
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桑田葉→松戸葉 小学六年から母の育った香口島で祖父母と暮らす。両親が離婚し、松戸姓になる。働きはじめてから演劇やダンスの公演の感想を書くSNSをはじめた。 洋子 葉の母。 祖母 桐生真以 高速船で出会った。隣の亀島に祖父と暮らしている。脱獄犯と一緒に島から逃げた。 『Wake』というアクセサリーブランドの製作・販売をしている。 葉の祖父 みかんやレモンを育てている。 携帯電話を取った男の子。 桐生平蔵 亀島の別荘の管理人をしている。 ヒロミ 葉と同じ学年の女の子。 木村 葉の担任。二年前に島に来た。 葉の父 えらい先生になりそこねたらしい。大学で居場所がなくなった。 葵れもん 真以の母の芸名。踊り子。真以の事件後、しばらく活動を止めていた。数年後、芸名を変えて踊り子に復帰し、広島以外の地方劇場を中心にまわっていた。私生活を一切見せず、華やかな女神のまま、いつしかストリップの世界から消えた。 河野 バレー部。千葉から引っ越してきた。 児玉健治 脱獄犯。ホストをしていたことがある。美容師の資格を持つ。 梶原 部長。葉の上司。嫌味を言う時、半分だけ口が歪む。 長野 二十代。 牧 新人の頃、同じ部署でいろいろ親切に教えてくれた先輩。育休明けに総務に異動になった。 葉の父 母と葉を捨てて、自分よりずっと若い女性のもとへ行った。 西村 営業部。 今井 みきお バーテンダー。 田代 いつも無精髭だらけで滅多に発言しない。 中山 契約社員のアシスタント。

Posted by ブクログ

2026/02/21

本作のトピックは「女」であることに対する嫌悪感なのだろうと思う。著者は何度も向き合い、絶望してきたのだろう。男性には書くことのできない女性であることのやるせなさの表現が経験してないとかけないほどの解像度であった。初めて生理が来たときの恐怖、生理を止める方法はなく近所の店に買いに行...

本作のトピックは「女」であることに対する嫌悪感なのだろうと思う。著者は何度も向き合い、絶望してきたのだろう。男性には書くことのできない女性であることのやるせなさの表現が経験してないとかけないほどの解像度であった。初めて生理が来たときの恐怖、生理を止める方法はなく近所の店に買いに行くこともできない絶望感。 急いでティッシュで対処する生々しい表現。 体の変化だけではなく、幼少期から感じ続ける男性と女性の違いの歪み。 島という狭い世界だけではなく、東京に出てきても感じなければならないその差別に大逆転劇を持ち込むのではなく「逃げるってことは自分じゃない人間の見方を拒絶しているようで受け入れてしまっている。逃げて選んだものは選ばされたものだから」 という強い意志で抵抗しようとする姿は男性と異なる女性特有の我慢強さを象徴しているようだった。 恵まれていないかつ、恵まれていないことに気づいてしまう人が一番いい小説を書く、そういう人の文章は響くということを改めて感じさせられた

Posted by ブクログ