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野生生物は「やさしさ」だけで守れるか? 命と向きあう現場から 岩波ジュニア新書988
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
| 発売年月日 | 2024/07/22 |
| JAN | 9784005009886 |
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野生生物は「やさしさ」だけで守れるか?
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野生生物は「やさしさ」だけで守れるか?
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商品レビュー
4.3
12件のお客様レビュー
答えを与えてくれる本では決してないが、考え続けなければならないということを教えてくれる貴重な本。ハイビスカスやマングースの悲しい話が特に印象的だ。
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去年の秋、クマの被害が連日ニュースになっていた頃、野生生物と共生するという事について考えるのによい本とSNSで紹介している人を見かけて手に取った本。 岩波ジュニア新書という事で、誰にでも読みやすい文章で書かれていて、入門書として平易であるけれど、どんな人にも「命」について考えて...
去年の秋、クマの被害が連日ニュースになっていた頃、野生生物と共生するという事について考えるのによい本とSNSで紹介している人を見かけて手に取った本。 岩波ジュニア新書という事で、誰にでも読みやすい文章で書かれていて、入門書として平易であるけれど、どんな人にも「命」について考えてもらおう、という本で、「多様性」という言葉が四方八方様々な立場の「正義」から引き合いに出されがちの昨今、本当に読んで良かったと思わせてくれた本。 まず、生き物を駆除することを「かわいそう」と思ってしまう、その人間の「気持ち」が問題提起の入り口になっています。 特定の絶滅しそうな生き物を守ることで、別の生き物が生きる術を失い、別の問題が発生する例や、「外来種」が駆除すべき対象というだけではなく人々の生活に身近な生き物でもあるという話。各地の当事者や専門家への取材、著者自身のフィールドワークなどの経験を通して、そうした話が提示されます。人間の手によって「都合」で数を調整するということに対して感じる「もやもや」。 生態系を守るために行動する人たちは、生き物が好きな人たちばかり。私がこうした話を聞いて感じている“もやもや”と駆除を実際に行っている人が感じている“もやもや”は深さが違う、と思いました。 第5章に奄美大島の外来種、マングースの根絶に携わっている人の取材が出てくるのですが、「何頭かは、泣きながら殺しました。」と語っているのを読んで、こういう作業を実際にやる人の気持ちを私は考えたことが無かったです。 マングース根絶間際のニュースは本を読む前からネットニュースで見たことがありました。「人間が連れてきたマングースなのに、人間が根絶させるんだから勝手な話だよなぁ」と思ったのでよく覚えています。返事をしないニュースの文面に対して私は「勝手な話だよなぁ」と一人で声をかけていたわけです。 ニュースの背景に「もともとの生きものの多様性に富んだ奄美の森に戻したい」と決心し、殺してしまうマングースがかわいそうだと思いながらも、必死に駆除活動を続けてきた人がいた、ということに、私はまるで思いが及んでいなかった。 生き物を駆除することへ「かわいそう」と思ってしまう気持ちから始まるこの本は、私のように「思いが及ばない」という人のことを否定しません。まずはこの問題に興味を持ちましょう、そして色々な角度から対話をしましょう、と語りかけてきます。 「かわいそうだから殺さない」では何も解決されない。けれど、そのやりたくない行為を押し進めたとて、それが複雑な生態系を乱さないかは専門家だって即座にはっきりとした判断が持てません。どんな影響が出てくるか注意深く観察しながら長い模索を続けなければならない。 人間だけが住んでいる世界ではないという当たり前のことを思い出させてくれる一冊でした。
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人間が自然をどうこうしていい訳がないが、壊したものを元に戻すのもそれはそれでエゴなような気もする。ずっと真摯に考え向き合わなくてはいけない問題。
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