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小説のように 創元文芸文庫
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小説のように 創元文芸文庫

アリス・マンロー(著者), 小竹由美子(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京創元社
発売年月日 2024/07/19
JAN 9784488805043

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小説のように

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商品レビュー

3.3

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2025/08/09

短編の名手。著者近影から、優しげで快活そうなおばあさんのイメージがある作家。この方の短編集は、なぜか癖になる。起伏の少ないストーリーだが、繊細な文章をしっかり読んでいかないと、物語はいつのまにか大きな転換を迎える。その瞬間を見逃さないように、注意深く読む。ヒタヒタとした読書感が、...

短編の名手。著者近影から、優しげで快活そうなおばあさんのイメージがある作家。この方の短編集は、なぜか癖になる。起伏の少ないストーリーだが、繊細な文章をしっかり読んでいかないと、物語はいつのまにか大きな転換を迎える。その瞬間を見逃さないように、注意深く読む。ヒタヒタとした読書感が、癖になる。 いくつも気になる話はある。どれも心が少しだけきゅっとなる、居心地の悪さがある。なのに次の話も読みたくなる。癖になる。好き。 ただ…読書の合間に、作家のことを調べていたら、再婚後の次女への、いまでいうネグレクト?のトラブルがどうやらあったらしい、ということを知ってしまった。夫にも依存気質だったか。良い作品を生み出す裏に、不安定な感性やパーソナリティがあったのかもしれない。少しだけ、続きを読み進めるのを躊躇するようになってしまった。 作家の実像なんて、調べるべきではないな。物語は物語で、一人歩きすべきだな。

Posted by ブクログ

2025/06/12

登場するのは概ねごく普通の、どこにでもいそうな人たち。物語の冒頭はありがちな日常が綴られていて、よくわからないまま読み進んでいると、ふいに予想外の展開に引きずり込まれてしまいます。ある時点まで物語の先行きがまったく見通せない状況に置かれ、気づいたら思いもよらない場所に立たされてい...

登場するのは概ねごく普通の、どこにでもいそうな人たち。物語の冒頭はありがちな日常が綴られていて、よくわからないまま読み進んでいると、ふいに予想外の展開に引きずり込まれてしまいます。ある時点まで物語の先行きがまったく見通せない状況に置かれ、気づいたら思いもよらない場所に立たされていたというような感じです。 文章は簡潔で、無駄がなく、落ち着いていて、登場人物の感情にも過剰な起伏は見られません。作者自身がことの成り行きを静観しているような書き方です。それでいて人の心の複雑さ、不穏さがきちんと描かれています。ごく普通の人の胸の奥底を淡い光で照らし、そこに潜んでいるものをあぶり出すといったふうに。 すべてを語らない、淡々とした文章なので、登場人物たちの胸のうちを探る作業は読者に委ねられています。でもその分、たいへん読み応えがありました。 ただし、本書の最後の作品である『あまりに幸せ』だけは、主人公が実在した女性なので、予備知識がないとわかりにくいかもしれません。 自分の場合は、ロシアで最初の女性数学者となったソフィア・コワレフスカヤの人柄や時代背景を、先に少しだけ頭に入れてから読みはじめました。 さて、短編の名手、女王、巨匠と呼ばれたマンローですが、事実彼女は短篇小説しか書かなかったそうです。家事や子育てをしながら、その隙間時間を利用してキッチンテーブルの上で創作活動を行うのに、短編小説が適していたからということらしいのですが、しかし世間の評価は違っています。マンローは、ひとりの人間の人生を十数ページに凝縮させる才能を持っていたため、長編小説を書く必要をまったく感じさせないと見なされていたのです。 短篇の技術を突き詰め、磨きをかけ続けたからこそ、そこまで言われるようになり、短編作品だけでノーベル賞を取るに至ったのでしょうね。 https://note.com/b_arlequin

Posted by ブクログ

2024/11/09

どんなにつらいことがあっても、傷を抱えても、人は淡々と生きていくこともできる。感じることを拒否しても、ふとしたおかしみや、諦念の爽やかさに慰められることもある。

Posted by ブクログ