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哺乳類の興隆史 恐竜の陰を出て、新たな覇者になるまで
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | みすず書房 |
発売年月日 | 2024/07/18 |
JAN | 9784622097013 |
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哺乳類の興隆史
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商品レビュー
4
3件のお客様レビュー
哺乳類が恐竜の陰に隠れて夜行性の小さな生物としてスタート、恐竜絶滅の後生存領域を広げてあらゆるところに住み、巨大化していったが、それが人間によってまた絶滅の危機にさらされている。
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人類史をなんらかのトピックでもってひとまとめにするビッグヒストリー系の本とは違く、「哺乳類」という観点から進化史をたどっていく体裁となっている点が本書の売りにしておすすめポイント。 哺乳類が登場したおよそ3億年前からはじまり、爬虫類からどのように進化してきたのか、その間に起こった...
人類史をなんらかのトピックでもってひとまとめにするビッグヒストリー系の本とは違く、「哺乳類」という観点から進化史をたどっていく体裁となっている点が本書の売りにしておすすめポイント。 哺乳類が登場したおよそ3億年前からはじまり、爬虫類からどのように進化してきたのか、その間に起こった気候や大陸間の変動について、恐竜と哺乳類の関係性と違い、などなど、進化史にまつわる様々な話題をわかりやすく通史としてまとめている。 書かれていることの多くが最新研究で解き明かされたことであり、そもそも動物について知らないことばかりだったため興味をそそられる記述が多くあった。例えば、【極端な哺乳類たち】の章では身体の一部や全体が極端に大きくなった動物たちの生態が説明されている。クジラが哺乳類なのはいいとして、ではどういった種類の哺乳類なのか?というか陸棲哺乳類からいかにして進化してきたのか?というのは言われてみればかなり謎な話で興味津々。読みながらクジラに対する著者の愛着が感じられ、自分自身もクジラが好きになっていく楽しさがあった。ちなみに、ダーウィンは『種の起源』の中でクジラの事を、「クマこそが祖先かもしれない」と推測していたらしく、後で「そんなわけ無いか……」と思い直して当該の部分を削除していたそう。クマからクジラは流石に無いよねえ。でもこういった進化史にまつわるトリビアが知れるのも本書の面白い部分だろう。 【哺乳類と気候変動】の章ではウマに関する記述が中心となっている。なんでも、草が進化したのは地球史全体で見れば最近のことらしく、ようやく登場したのは白亜紀(恐竜たちの時代に陰りが見え始め、しかし哺乳類はいまだひっそりと暮らしていた頃)あたりからとのこと。初期の草はいまの草とは違く、食用には適さないものが多数あったようで、そこから気候や土地やそこで生きる生き物たちに適応することで、大陸をまたいで繁殖し、新たな生態系となっていったみたい。さらにそこで足並みをそろえるように数を増やしていったのがウマであり……といった具合に環境の変化と哺乳類の進化がどのように進んでいったのかをひとつの叙事詩のようなかたちで提示しており、科学系の読み物というよりも、物語を楽しむ感覚で通読できた。 その他にも、「ティラコレオ(フクロライオン)」という樹上まで登ってくる凶暴なライオンのような生き物の話があったり、絶滅動物の中でも代表的なマンモスの話があったり、『恐竜の世界史』の著者だけあってか、大きくて強い生き物の記述に関しては特に熱がこもっているように感じられて楽しい。最後は「人」という哺乳類について書かれているが、あくまで哺乳類の進化史におけるひとつの過程、といった感じで必要以上に特別視をしておらず、そのフラットさがまた良かった。 やはり今回の本も文章の方が多めなのだが、動物の挿絵や骨格の写真は『恐竜の世界史』よりも若干増えているので、姿かたちは前作よりも想像しやすいと思う。 動物史、面白いな……。
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小惑星の衝突により恐竜が滅びたニッチに、哺乳類が進出し今に至るまでの興隆 ゾウ、コウモリ、クジラへと、またはホモ・サピ エンスへと進化したもの。いや、滅びたもの。 途方もなく壮大なロマン、、
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