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検証 大阪維新の会 「財政ポピュリズム」の正体 ちくま新書1802
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検証 大阪維新の会 「財政ポピュリズム」の正体 ちくま新書1802

吉弘憲介(著者)

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検証 大阪維新の会 「財政ポピュリズム」の正体 ちくま新書1802

定価 ¥968

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2024/07/10
JAN 9784480076274

検証 大阪維新の会

¥660

商品レビュー

3.6

5件のお客様レビュー

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2024/11/06

感覚的に捉えていた大阪維新の会に対する根拠を用いた見方。マイノリティの利益を削りマジョリティの自己利益に結びつく政策を行い、大阪府民からの支持を勝ち取ったことが理解できた。 「これまで、税金や社会保険を負担させられながら、そのリターンを享受できたという実感が乏しい人びとは、たと...

感覚的に捉えていた大阪維新の会に対する根拠を用いた見方。マイノリティの利益を削りマジョリティの自己利益に結びつく政策を行い、大阪府民からの支持を勝ち取ったことが理解できた。 「これまで、税金や社会保険を負担させられながら、そのリターンを享受できたという実感が乏しい人びとは、たとえ誰かが困ろうと、自己利益が確保される政治に魅力を感じるかもしれない。」と、まさしくその通りではと感じた。 しかし、「注意深く考えなければならないのは、それでも財政は、個人の合理性を超えた 集団の意思決定によって駆動し、さらにそれは回りまわって全体の利益につながってきた」「さらに識字率の上昇は、社会における複雑な意思疎通を可能にする。知識や技術が一部 の人の占有物でなくなることによって、さまざまなイノベーションが生じる。教育は個人の占有物でなく、多くの人びとが身につけることによってその利益を社会全体で共有でき るようになる。経済学では、こうした個人の利益を超えて全体で生じる経済的利益を「正の外部性(外部効果)」と呼ぶ。大事なのは、先の公的教育の供給のような事例では、個人が自分に利益があること以外 を行わないと合理的に振るまえば、正の外部性が生まれないことである。例えば、自分の子どもに対する教育だけを望んで、公的な教育サービスに対する負担を渋れば、それは回りまわって全体で得られたはずの正の外部性を消し去ってしまう。そして、外部性が消え去った貧しい未来で暮らすことになるのは、他ならぬ自分の子どもたちである。この矛盾 を乗り越えるためにこそ、個人の利益を乗り越えて、社会全体の価値を実現しようとする行為、つまり財政がある。」と記載のとおり、自己利益だけでなく社会全体の価値としての財政を考えるべきなのか。 とは言え、大阪維新の会による政治は従前のそれよりも優れている部分が多いと実感しており、果たして別の政党において適切な財政ができるかというと甚だ疑問ではある。 IR等の財政ポピュリズムではない政策に期待したい。

Posted by ブクログ

2024/09/18

政策と維新支持の分析を通して、大阪で巻き起こった財政ポピュリズムとその限界についてまとめた論考。 財政の普遍主義は往々にしてバラマキとの批判を浴びるが、維新は公務員人件費の抑制を通じて巧みにマスコミを味方につけ、タレント首長のテレビ露出もあって、財政を抜きにしても見事ポピュリズム...

政策と維新支持の分析を通して、大阪で巻き起こった財政ポピュリズムとその限界についてまとめた論考。 財政の普遍主義は往々にしてバラマキとの批判を浴びるが、維新は公務員人件費の抑制を通じて巧みにマスコミを味方につけ、タレント首長のテレビ露出もあって、財政を抜きにしても見事ポピュリズム政党として成功した。このあたりの戦略は本書の守備範囲外だが、そこは他でも多く語られている。 本書は今まであまり語られていなかった財政の部分に光をあてているところが注目される。

Posted by ブクログ

2024/08/23

地域政党大阪維新の会に対しては肯定にしろ否定にしろ極端に振れがちではあるが、本書はやや否定的ではあるものの、それでも比較的公平に維新を検証している。 ただいかんせん検証ボリュームが少ない。国政政党の日本維新の会や、有象無象の維新の会を名乗る政党も含めてより検証を広げれば、「維新...

地域政党大阪維新の会に対しては肯定にしろ否定にしろ極端に振れがちではあるが、本書はやや否定的ではあるものの、それでも比較的公平に維新を検証している。 ただいかんせん検証ボリュームが少ない。国政政党の日本維新の会や、有象無象の維新の会を名乗る政党も含めてより検証を広げれば、「維新」という言葉が持つ魅力魔力が見えて来るのではないか。 自分はそもそも明治維新に魅力を感じないので、日本人が使う「維新」にはまず疑ってかかるのだが。 ジュンク堂書店大阪本店にて購入。

Posted by ブクログ

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