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助太刀稼業(一) さらば故里よ 文春文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2024/07/09 |
JAN | 9784167922412 |
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助太刀稼業(一)
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商品レビュー
3.3
4件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
図書館で借りた本 佐伯泰英氏の作品。助太刀稼業とは何ぞや?と思ったけど、なんのことは無い。佐伯氏の以前の作品にも全く同じ稼業が既にあった。確か芋洗河岸。お金を返してくれない大名へ借金取り立てについて行き、返済を渋る相手側の剣の達人を、真剣勝負でやっつけて返済してもらう。ちょっと違うのは、武者修行の邪魔になると言ってお礼の大金を受け取らなかったこと。でも、基本スタイルは全く同じ。 主人公の神石嘉一郎は、身に覚えのない罪で脱藩を余儀なくされる。すると、藩主の三男、毛利助八郎が大坂への船に待ち構えている。この助八郎がどうしようもないちゃらんぽらん。この男の「家を出て、旅に出たい」けれど、独りでは心細いので剣の達人である神石嘉一郎を連れていこう、という計画に主人公は巻き込まれたのだ。 助八郎が持ち出した家宝の刀を追って、毛利家から神石の元上役が派遣される。取り返せたかの結末は描かれていない。いったいどうなったのだろう?本筋とは関係ないのだけど、少し気になる。。。2巻以降で再登場したりしないよなー。w 佐伯氏の作品では、主人公は剣の達人である設定が極めて多い。江戸時代のスーパーマンであり、孫悟空である。その多くは分限者の後見人的な人と仲良くなる。金銭的な面は大商人に助けられるのだ。今回も宿屋の隠居を強盗から助けて仲良くなるのだが、あっさり武者修行の旅に出てしまった。助太刀稼業は分限者の大名への貸付金がないと仕事にならないと思うのだが、旅に出てしまうと分限者とは離れてしまう。次の稼業はどうなるのだろう? 佐伯氏のストーリーは読んでいくと、基本部分が割とワンパターンである。今回も同様だ。その点はマイナスで星は3つ。それでも読みやすくスラスラ読めてしまうし、読み始めると読みたくなってしまう。不思議だな。
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佐伯泰英「助太刀家業(一) さらば故里よ」(2024年7月文庫本書き下ろし) 時は1820年10月、主人公は九州の佐伯藩毛利家の家臣(神石嘉一郎、23歳)。貧乏侍ながら剣の腕は三神流の遣い手で右に出る者はいない。その神石嘉一郎が藩上役の不正の罪を被せられ、逃れるために脱藩して一人大坂への武者修行の旅に出る。 その嘉一郎を追ってその旅に同行を強いて来たのが、毛利家の妾腹の三男で若様とは呼ばれずに“ワの字”と馬鹿にされて呼ばれる(毛利助八郎、19歳)で、嘉一郎と同じ道場の門弟仲間でもあった。佐伯藩には自分の居場所はないと考えての脱藩だが、路銀の代わりに毛利家の宝である銘刀“古備前友成”を持ち出して来ていた騒動が降りかかることになる。 そしてその“古備前友成”を取り返す役目を負ったのが嘉一郎の上司で浦奉行兼銀奉行の(下野江睦、38歳)で助八郎を追う。 嘉一郎の旅の目的は”武者修行“で助八郎は邪魔な存在ではあったが、無理矢理同行してきて、嘉一郎の剣術道場での稽古を金儲けの道具にしようとする。嘉一郎は大坂で評判の”三宅八左衛門道場“の門弟との稽古に臨み、高弟7人衆との稽古で圧倒的な力の差を見せ、暫く三宅道場に居候して指導することになる。 そして嘉一郎が脱藩せざるを得ない状況を画作したのは助八郎かも知れないことを聞き、助八郎を問い詰めると助八郎は江戸へ行くために一人京へ向かったことを知る。ここでどう言う訳か嘉一郎と関わる助八郎の存在が消える。 そこに”三宅道場“の嘉一郎の元へ下野江睦が助八郎を訪ねてやって来る。助八郎が京へ向かったことを知ると嘉一郎を説得して助八郎を追って一緒に京へ船で向かうことになる。 その船の中で強盗事件が起き、3人の浪人の強盗を嘉一郎が川へ叩き落として、船の乗客をも助けるのだが、その乗客の一人、京の旅籠「たかせ川」の隠居(梅鴛)と親しくなる。 そして紹介された朝廷と関わりある京一と言われる金裏一刀流の「荒賀道場」で稽古をするとその特殊な舞うような動きを瞬時に会得してしまう。 その能力に驚いた道場主(荒賀公麿)と師範(和倉)に梅鴛は進言し、嘉一郎は臨時師範として通いながら稽古をすることになる。 梅鴛からその人間性をも蔑まされた下野江睦は離れざるを得なくなり、嘉一郎は一人武者修行に戻り、ここで下野江睦とも縁を切り、嘉一郎と関わる下野江睦の存在もここから消える。 次に梅鴛は嘉一郎に『助太刀稼業』と名付けた稼ぎ仕事を提案するのだが、その仕事とは大名家の京屋敷への借財の取り立ての用心棒のような仕事だった。そして最初の仕事で果たし合いの末、相手を斬ってしまうこととなる。評判が広まれば一緒に顔出しするだけで『助太刀家業』になると言うが、大金を稼ぐ『助太刀家業』ではなく嘉一郎は自分なりの『助太刀家業』で武者修行を続けたいと思い、京を出る。 また一人で江戸を目指そうと琵琶湖沿いの湊町に来たところで竹刀を打ち合う音に惹かれて「伊賀一刀流 山波結城道場」に寄り、門弟とすぐに稽古を始めるのだが、門弟にも請われ、道場主(山波結城)の家族(妻/和乃、娘/藍16歳、息子/小太郎10歳)とも打ち解けてひと月滞在後、必ず戻って来ると約束して、また武者修行の旅に出発する。 東海道を伊勢、尾張、三河、遠江と東行しながら剣道場等で稽古をする武者修行の旅だ。そして強い剣者になることが武者修行の目的ではなく、どのような剣術家を目指しているのかを見定めるのが武者修行の目的だと確信するのだった。 ふた月後、大井川の奥の寸又峡に仙人の噂を聞き会いに行く。仙人の視線を感じながらひたすら一人稽古をする毎日で、嘉一郎は見られることで嘉一郎の稽古が充実していくのがわかった。 時は1821年晩春、「寸又峡での稽古は終わり、また未知の土地を目指して武者修行を再開する」と言うことでこの物語は終わるのだが、一番気になっている毛利助八郎と下野江睦はどうなったのかが不明。 多分次の続編でまた登場するのだろうとは思うが、この第一巻では神石嘉一郎が武者修行の旅に出た背景と嘉一郎が桁外れの剣術遣いであると言うことだけはわかった。 そして多分嘉一郎を自分の脱藩の伴にしようと企てて陥れたであろう毛利助八郎、助八郎が持ち出した毛利家家宝の銘刀を取り戻す使命を受けた下野江睦、この二人の嘉一郎との関わりだけはわかったが、嘉一郎の武者修行の行方にこの二人が第二巻以降どう関わって来るのかが気になる。関わらないことはないだろうと思うのだが…
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佐伯さんの登録は298冊目。作者の年齢もあり短いシリーズが多くなり、このシリーズも3部作とのこと。なお、前回の芋洗河岸シリーズも3作だったが、書き残した分があり、もう一つ追加するそう。 ということで、このシリーズも始まったばかりだが、展開があちこち散らかっていて、落ち着き先が見え...
佐伯さんの登録は298冊目。作者の年齢もあり短いシリーズが多くなり、このシリーズも3部作とのこと。なお、前回の芋洗河岸シリーズも3作だったが、書き残した分があり、もう一つ追加するそう。 ということで、このシリーズも始まったばかりだが、展開があちこち散らかっていて、落ち着き先が見えない。 濡れ衣を着せられて九州の藩を脱藩した主人公だが、藩主の3男が一緒に脱藩するという不思議な展開。この息子がどうしようも無い。ずっと付き纏うかと思ったら、いつの間にか別れた。この3男が持ち出した藩の家宝の刀を追って主人公の元上司が登場。この上司も酷いが、付き纏うと思われた上司もいつの間にか消える。剣術修行と化した主人公。一文無しの主人公を助ける人々が次々現れ、表題の「助太刀稼業」で稼ぐことを思いつく。道場の娘との淡いやり取りが出て来たり、旅の終着はどこに向かうのだろうか?
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