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他なる映画と(1)
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | インスクリプト |
| 発売年月日 | 2024/07/03 |
| JAN | 9784867840061 |

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商品レビュー
4.2
16件のお客様レビュー
映画の魅力や技術を深く探求する本書は、映画作りや鑑賞に対する新たな視点を提供します。著者は、映画監督としての経験をもとに、作品の背景や技術、演出についての知見をわかりやすく解説しています。特に、濱口監督の作品に込められたメッセージや影響を理解することで、映画の奥深さを再認識させられます。映画を物語としてだけでなく、映像と音の芸術として捉える重要性が強調され、読者は新たな視点で映画を楽しむことができるようになります。映画好きや映画作家志望の人々にとって、必読の内容が詰まった一冊です。濱口竜介の哲学が感じられるこの作品は、映画を愛するすべての人にとって貴重なガイドとなるでしょう。
※この内容はAIが作成したものであり、ブックオフ公式オンラインストアの見解や意図を示すものではありません。
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
濱口監督の映画に対する考え方、見方が理解でき、加えて自分たちが映画を見るときにどういう点に着目していけばいいかが分かる良い本だった。例えば濱口監督は、映画のシーンが、どこから始まって、どこで終わっているか、またどういう風にシーン同士が繋がれているか、人物たちの動きがどうなっているかに着目されていた。映画初心者の自分にとっては、映画を見るときに意識したことがない点ばかりで、こういうふうに見ると映画はさらに面白いのだなと、発見がたくさんあった。 映画づくりに関して言うと、『ドライブ・マイ・カー』などで、監督が映画を作るときにイタリア式本読みを用いるということを聞いたことがあった。それは、映画を撮るときに俳優たちを集めて、最初は何の感情も入れず、セリフを淡々と話していくことを繰り返し、本番の時にようやく感情を初めて入れてセリフを読み上げる、というもの。なぜ監督がこれを実践していたのか、この本を読むと、濱口監督は演者たちの素直な反応、ありのままの反応を引き出そうとしていたのだとよく分かった。そこには、カメラはただ単に目の前の出来事を捉えるだけの存在であるという前提の上で、単なる虚構の「演技」ではなく、現実世界に起こる偽りのない「偶然」を捉えることで、物語の世界を限りなく現実に近づけていこうとする意識があるのだと感じた。 一番心が動いたのは、小津安二郎の『東京物語』についての解説。東京物語は一言で言えば、近代を生きる人間の孤独を描いた物語と言えるかもしれないけど、監督の分析によってそれがどのような表現によって語られているのかがよりよく分かった。例えば人物たちの体の動きによってそれが表現されていて、みんなの動きが同期し、同じ方向を向かうシーンの中で、老夫婦たちの動きだけが違う方向に向かう、というように、人物の体の動きによって孤独が表現されているというのが濱口監督の分析。そのような流れに抗おうとする紀子でさえ、近代の時間の流れに絡め取られざるを得ないことが表現されているのだと、濱口監督の分析が鮮やかだった。
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監督の作品も、ここで語られている作品も、ほとんど見たことがないのに面白い。映画が人を描くもので、映画を分析し語ることは、人の心を読み解くことに他ならないということか。
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読み終わるまでものすごく時間がかかったが、その価値がある本だった。 作中、監督が解説されている映画のほとんどは未見だし、観たものもあまり記憶に残っていない。でも監督の考察の深さに「そんなことまで考えているのか」「そういう見方があるのか」と、映画を観る面白さを改めて教えてもらった気...
読み終わるまでものすごく時間がかかったが、その価値がある本だった。 作中、監督が解説されている映画のほとんどは未見だし、観たものもあまり記憶に残っていない。でも監督の考察の深さに「そんなことまで考えているのか」「そういう見方があるのか」と、映画を観る面白さを改めて教えてもらった気持ちになった。 もともとは濱口作品が好きだったので読み始めたが、監督の作品だけでなく、これから映画を観る時の解像度が上げてくれる本だった。
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