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ほんとうのことは誰にも言いたくない
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | フィルムアート社 |
| 発売年月日 | 2024/06/26 |
| JAN | 9784845923137 |
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ほんとうのことは誰にも言いたくない
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商品レビュー
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3件のお客様レビュー
『作品によっては私自身にとって特別な意味をちょっと持っていたりするものもありますが、そのことは作品そのものには意味をもたらさないですし長編だろうと短い読切だろうと、自分が描きたいことはだいたい描けたから全部受け取ってくれくらいの気持ちで世に送り出しています』―『プロローグ 岸に残...
『作品によっては私自身にとって特別な意味をちょっと持っていたりするものもありますが、そのことは作品そのものには意味をもたらさないですし長編だろうと短い読切だろうと、自分が描きたいことはだいたい描けたから全部受け取ってくれくらいの気持ちで世に送り出しています』―『プロローグ 岸に残る者と夜明けに向かう人』 ヤマシタトモコが語る本をもう一冊。こちらは「違国日記」後に語ったロングインタビューをまとめたもの。やっぱりこの人の価値観のようなものが気に入っていると再確認。人は判り合えると簡単に総括しない、とは言え諦めている訳ではない。しかしそれを語る時には肯定と否定が逆になり、人とは解り合えるかも知れない、けれどやっぱりそれは幻想に過ぎない、となる。完全な諦観ではないものの、其処は彼となく冷めた気持ちがどこかにある。けれど分かってもらえないことに対する沸々とした怒りの感情がその諦めの底には存在する。それは次の引用の中の言葉使いにも表れる(などと解ったようなことを言うとこの作家に怒られそうではあるけれど)。 『槙生の詩が登場する最終回でさえ、私は世の中の在り様を怒りながら描いていたんですね。もちろん、その怒りをそのまま出しはしませんので、私が感じている怒りが伝わらない読者の方もいます。あるいは、私の怒りを感じとったうえで腫れ物に触るような扱いをする方も。ただ、それはそれで捉え方ですから』―『プロローグ 岸に残る者と夜明けに向かう人』 長い長いインタビューの中で、しばしば家族という言葉の周りで思考が踊っている。インタビューの中で繰り返し言及され、次の引用の中でも語られているように、家族というまとまりを無条件に武装解除の前提としたくない気持ちがどうやらこの作家にはあるらしい。そんなことを考えたりすると、直ぐに「違国日記」の中の父親像と作家の父親に対する思いを重ねて見たくなったり、作家自身の母親との関係性を作品の中の母娘の関係性を通して見てみようとしてしまうが、そうではない、と作家は言下に否定する。もちろん、作家自身の体験や価値観やトラウマのようなものが作品の底辺にあったとしても、と断った上で。それはそうだろうと思いつつ、幾つかの作品に共通する家族観のようなものがあるとも思うし、それが作品を生み出す原動力の一つにはなっているのではないかとも思ったり。 『家族だからという言葉と、そのあとに続く言葉を何も知らず直結はできない。そんなことをしたら、家族という繋がりの中でひどい目に遭っている人のことを無視することになってしまう。その怒りはずっとあったけれど、この話を描いて余計に気持ちが強くなった気がします。鈍くならないよう自戒を込めて描いたのかもしれないです』―『第4章 転んでも立ち上がる少女たち』 だからと言って作家が家族に対して否定的な感情を持っているという訳ではもちろんないだろうけれど。 『それと、インタビューをしてくださる媒体や相手によっては、聞きたいことが明確にありすぎるときがあって、私に聞きたいというより言わせたい内容がすでにあるような気配がすると、それをどうにか避けようとして不毛な攻防が始まるので(笑)。そうすることで、自分がそのときに考えていたことが強化されてしまうのが嫌なんですよね』―『エピローグ 変わらないテーマとぼーっとする才能』 自身の思考に対する未確定な感覚を大事にする、というところが、恐らく自分がこの作家に惹かれる最大の要因なのかと思う。自分の考えを過信しない、ということ。それは考えている内容の精度の問題ではなくて、どうやってその考えを抱くに至ったかをきちんと見極めたいとの思いにも繋がる志向。もちろん、全てが自意識の下で決定されている訳ではないし、一々前提条件を吟味しながら決定している訳でもないと理解した上で、それでもどうしてそんなことを自分が無意識の内に考えたのか、思ったのか。ある価値観を未確定のままにしておいて考えることはできない、というようなことを自問自答する。そしてその思考の先にあるであろう本のタイトル「ほんとうのことは誰にも言いたくない」。そんな作家の態度に魅せられる。
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94ページまで読んで断念。 なんで読もうと思ったのか忘れてしまった…、 ヤマシタトモコさんの作品、違国日記さえもちゃんと読んだことないのだ。 そんな私が、ヤマシタトモコさんがこれまでの各作品(99%BLのようだ)について語る本著を読んでもおもしろくないのは、まぁ当たり前で。 まじ...
94ページまで読んで断念。 なんで読もうと思ったのか忘れてしまった…、 ヤマシタトモコさんの作品、違国日記さえもちゃんと読んだことないのだ。 そんな私が、ヤマシタトモコさんがこれまでの各作品(99%BLのようだ)について語る本著を読んでもおもしろくないのは、まぁ当たり前で。 まじでなんで読みたいリストに入ってたのか謎。笑
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偉国日記にハマって、本作も気になり購入。 他の作品も読みたくなった。 こーゆーふうに考えて描いてたんだーとか、作者の意図とは違うふうに読んでたなーとか色々感じれて面白かった。
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