最低で最高のロックンロール・ライフ

水上はるこ(著者)

• 販売会社／発売会社: シンコーミュージック・エンタテイメント
• 発売年月日: 2024/06/25
• JAN: 9784401654833

商品レビュー

2024/11/30

『#最低で最高のロックンロール・ライフ』

ほぼ日書評 Day826

齢76歳になる著者の最新刊。
著者の水上はるこ氏は、湯川れい子、星加ルミ子の両氏と並ぶ、三大女性洋楽評論家、もといスーパー洋楽ファンの1人である。

他のお二人よりひと回りほど歳下なこともあってか、プレスリーの湯川氏、ビートルズの星加氏に対し、本当の泥臭いロックファンというイメージがあったが、まさにその線を地で行く内容。

よくまあ、これだけの人たちと、ここまではっちゃけた関係を構築し、それを書くも書いたという印象。
ポール・マッカートニーが大麻所持で成田で捕まった後の話など、他では聞く（読む？）ことのできない内容だ。
そういう意味では、著者の自伝的な一冊と評しても良いのかもしれない。

一方で、ある程度、洋楽は聴いていたつもりの評者でも、登場するミュージシャンの半分くらいは、実は名前を聞いたことがある程度の方も多い。
たとえば、同世代ならディープパープルというバンド名を聞いたことのない人は少ないと思うが、トミー・ボーリン（いわゆる第4期のリードギター）を知っている人は、相当少ないと思われ、その点では非常にマニアックだ。

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2024/08/29

著者の交流があった”外タレ”ミュージシャンのエピソード集。７６歳を迎えた著者の最後の一冊。ポールの入国禁止や逮捕のまさにその時に、ポール側で立ち会ったエピソードが抜群に面白い。ウェインパーキンスのエピソードには泣かされる。