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武器としての土着思考 僕たちが「資本の原理」から逃れて「移住との格闘」に希望を見出した理由
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 東洋経済新報社 |
発売年月日 | 2024/06/19 |
JAN | 9784492224205 |
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武器としての土着思考
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商品レビュー
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欲望の最終的な行先は、貨幣へと向かう。 貨幣こそ「私」と他者を隔てる最も明確で分かりやすい指標だからである。 私たちは社会の中で、自分が生きていくうえで必要なものと交換するのに必要な貨幣だけを欲しがっているのではない。他者が所有しているのと同じだけの、あるいは他者と自らを隔て...
欲望の最終的な行先は、貨幣へと向かう。 貨幣こそ「私」と他者を隔てる最も明確で分かりやすい指標だからである。 私たちは社会の中で、自分が生きていくうえで必要なものと交換するのに必要な貨幣だけを欲しがっているのではない。他者が所有しているのと同じだけの、あるいは他者と自らを隔てる象徴としての貨幣を所有したいと欲望する。 この関係をルネ・ジラールは「人間は、他者の欲望を欲望する」と、的確に表現した。 村や社会が「顔を出す」「直接会う」ことを唯一の課題解決手段と考えているならその集団は早晩滅んでいく。重要なのはいくつかある選択肢において「顔を出す」ことを手段として選択できるかということ。※たとえとしてアシタカは曇りなき眼で見定めようとした結果、「森とタタラ場双方生きる道はないのか」と「どちらかに決めないこと」を決めた。 山下達郎「心は売っても魂は売らない」それがこの商売の基本なの。すべての芸能、すべてのコマーシャリズムは心の何処かのパートを売らなければならない。問題はその中でいかに音楽を作る上でのパッションや真実をキープできるか。ただのスレーブじゃなくて。ものを作るというのは、常にそういう問いかけがある。
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ルチャ・リブロを夫婦で運営している青木さんによる「土着」について論じている本。青木さんの文章は、我々が日々生きていく中で忘れていたことを思い出させてくれるような懐かしい気持ちになります…特に2章の”売り物にならないからと言われても、自分の人生を手づくりしていく。”と、4章の障害者...
ルチャ・リブロを夫婦で運営している青木さんによる「土着」について論じている本。青木さんの文章は、我々が日々生きていく中で忘れていたことを思い出させてくれるような懐かしい気持ちになります…特に2章の”売り物にならないからと言われても、自分の人生を手づくりしていく。”と、4章の障害者への就労支援について、”就労支援とは、人が社会と折り合いをつけるサポートをする仕事だと思っています。”のところが印象的でした。
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※このレビューにはネタバレを含みます
当たり前のことに立ち戻らせてくれる本。 「世の中は商品で構成されている」ことや「別の原理が働く世界」に蓋をしていることに立ち止まらせてくれる本。自由の幅の広さを示してくれる本でもあると思う。わかりやすく言うと、世界が広がる感じ。 土着とは、 第1章 自分にとっての「ちょうどよい」を見つけ、身につけること。 資本の原理が支配する世界ではない別の世界に好きな時に移れるようになること。 自分の感性を「手づくり」すること。 第2章 その状況に応じて適した手段を選べること。(都市に住みながら地域社会の中で生活することなど) 自分にとっての「ちょうどよい」を見つけ、手放さないこと、そのためには手段を選ばない 第3章 二つの原理を併せ持ち、折り合いを付けて生きていくこと。 第4章 「逃れられない病」のこと。「目を背けようと思っても背けられないもの」、「分かっちゃいるけどやめられない」こと。自分にとっての「自然」 その他、 社会の外を認識するために地に足をつけることが大切なんだけどそのきっかけが自分の感性というところが面白いと思ったし不合理な条件(例えば山村での生活)が誘発してくれることも面白い。 手づくりのアジールも読みたい。引用が多かったかな。
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