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神なき時代の「終末論」 現代文明の深層にあるもの PHP新書1396
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | PHP研究所 |
発売年月日 | 2024/06/18 |
JAN | 9784569857367 |
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神なき時代の「終末論」
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保守の思想家佐伯啓思氏による現代の批評とでもいう感じの本。イスラエルによるガザ侵攻のまえに書かれたようでそのことへの言及がないのが残念ではあるけれど、敷衍して考えることはできる。話はややこしくて、近代・個人・資本主義を明確に打ち出してくる西欧リベラルと、ロシアに代表される土着の文...
保守の思想家佐伯啓思氏による現代の批評とでもいう感じの本。イスラエルによるガザ侵攻のまえに書かれたようでそのことへの言及がないのが残念ではあるけれど、敷衍して考えることはできる。話はややこしくて、近代・個人・資本主義を明確に打ち出してくる西欧リベラルと、ロシアに代表される土着の文化と結びつきながらも理想郷をもとめる思想が、ともにユダヤ・キリスト教的な終末思想、メシアニズムに裏打ちされていて、ともに拡大主義の路線をとっている。金や情報が金を呼び、自然や文化を壊している現状や権威主義的な体制が復古しつつある現代社会は限界を迎えているようにも思えるけれど、かと言って一気に解決するような革命的な方策は取らないし無理というのが巻末の斎藤幸平氏との対談で示した著者の考えと理解したがどうか。結局は漸進的な方法しかないようにも個人的にも思ってはいる。しんどいけれど。
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めずらしく書店ではじめて見つけて、立ち読みをし、最後の斎藤幸平さんとの対談があるから購入したのだったと思う。しばらく積読していたので、その対談のことを忘れていて、佐伯先生はやはり分かりやすいなあ、などと思いながら、でも自分の体調とかもあるのか、4章は頭に入らないなあなどと思いなが...
めずらしく書店ではじめて見つけて、立ち読みをし、最後の斎藤幸平さんとの対談があるから購入したのだったと思う。しばらく積読していたので、その対談のことを忘れていて、佐伯先生はやはり分かりやすいなあ、などと思いながら、でも自分の体調とかもあるのか、4章は頭に入らないなあなどと思いながら読み進んだ。で、ハンチントンの話を読んでいるあたりで違和感があった。それは、日本のことが書かれていないように思ったからだ。わざと避けていたのか、いやところどころに出ていたのか、読み返してみようとは思わないけれど、とにかくそう思った。ハンチントンはわりと日本のことを持ち上げてくれていたような記憶があったが、それは僕の妄想だろうか。だいたいこのあたりの話は僕の中では梅棹忠夫先生の書いていることが染みついているので、それとごっちゃになっているのかもしれない。そして、最後の最後に、佐伯先生は考えたいのは日本のことだと書かれている。しかしそれは、また今度、ということで、次作を期待して待つしかない。そう思っていたら、齋藤さんとの対談の中で、日本についてもいくらか触れられている。僕は、それほど外国のことを知っているわけではないけれど、日本ていうのはまあまあいい国だと思う。僕たちの常識からすると、子どもだけで学校には通えないなんていう国はどうかしている。食べるものは、それほど高価でなくとも、まずまず美味しいし、病気をしても、そんなに大金を払わなくても、まあ普通に治療が期待できる。もちろん、上を見れば、いろいろあるとは思うが、まあ満足ができている。そう、こうして、ほどほどで満足できるのが日本人の特質なのかもしれない。もともと自然災害が多いというのが影響しているのか。まあ、なるようにしかならないと思える。だから、少し問題を見つけても、無理矢理ねじ曲げようとは思わない。ほどほどでいい。激しく議論をして白か黒か決めなくてもいい。グレーで別にいい。あえて言うなら、もう少し自然に任せたらいいと思う。ロゴスよりもピュシス。草木国土悉皆成仏。あらゆるものの中に神は宿る。論理でねじ曲げようとしない方がいい。なすがままに。どうせ地震はやってくる。気候変動はゆらぐのが当たり前だ。人の力でどうにかしようとは思わない方がいい。なるようにしかならない。まあ、そんな気分で本書を読み終えました。
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自由・活動条件・富の拡大 グローバリズム・テクノイノベーション・経済成長主義 方法的悲観主義ー意図的な脱成長主義 賢い破局主義 スローバリゼーション路線 終末論的思考 ホモ・サピエンス→ホモ・デウス 旧約聖書に端を発する宗教的精神 歴史的・文化的基底 ユダヤの黙示思想・キリスト教 旧約聖書的世界観 人間の観念が歴史を動かすという信念 胃袋が満たされればよいという観念 フクヤマ≒過度の単純化・楽観主義 承認欲求→対等願望 テューモス・気概が歴史を作り出した フランス革命はルサンチマンの産物 表層・中層・深層・基層 市民的資本主義とユダヤ的資本主義 ヨーロッパの根源感情 リベラルな価値 人間を突き動かす価値観 日本:つぎつぎになりゆくいきほい
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