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「死」を考える
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 集英社インターナショナル/集英社 |
発売年月日 | 2024/05/24 |
JAN | 9784797674477 |
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「死」を考える
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商品レビュー
4.4
7件のお客様レビュー
死にまつわる分野だけでも色々あるものだなぁ…。 広く浅くという感じではあるが、各分野を生業としている人の話であるため、陳腐さはない。入門の入門…これを読んで興味あることが見つかったら掘り下げてね、という感じだった。 たまたま図書館で見つけた本だったが、手にとって良かった。
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28人ものその道の専門家の「死」についての論考が書かれている。 「死」は、100%世界に生きる全ての人に共通の事象であるのに、特に日本に於いてはなかなか語られることの少なかったテーマ。最近でこそ「終活」なんて言葉も出てきて、以前よりはオープンになっている印象だが、まだまだこの奥...
28人ものその道の専門家の「死」についての論考が書かれている。 「死」は、100%世界に生きる全ての人に共通の事象であるのに、特に日本に於いてはなかなか語られることの少なかったテーマ。最近でこそ「終活」なんて言葉も出てきて、以前よりはオープンになっている印象だが、まだまだこの奥深くて普遍的なテーマは、人々の間で当たり前の話題にはなっていない気がする。 個人的に死刑制度について思うところがあったり、仕事としていろいろな人の人生の一部に触れる機会が一般の人よりは多いことから、なんとなく気にかかっている事柄ではあって、図書館で見かけて、なんとなく手にしたのが読むきっかけ。 執筆者が多いので、一人当たりの文章量は10ページ前後と僅か。 死を見つめる角度から「哲学」「科学」「文化的考察」「儀礼」「考現学」の5つに各執筆者のページが振り分けられている。とても興味深い切り口のものもあれば、私にとってサッパリ過ぎて、こんなに短いのに読みながら眠くなるようなものもあった、ごめんなさい。 特に面白く読めたのは「哲学」と「科学」、あと「文化的考察」あたり。 なかでも能楽師の安田氏の論考がとても興味深かったなあ。日本語の「しぬ」が「死」の意味ではなく水分がぬけて「しなしな」になることで、その反意語は「いく(生く)」で水分がたっぷりあって「いきいき」の意味なので、日本語の「しぬ」は一時的なものを指しているとか。能の世界には因果論がない、昔の日本人には英語の「becsuse」と「and」の区別がなかったのでは、なんて話もとても面白くて、能には全然興味がなかったが、ちょっと氏の著作も読んでみたいかも。 あと、中村圭志氏の宗教と死後の世界に関する論考もなかなかに興味を引いた。死に対する日本人の二重性とか、宗教エリートと民衆の死生観の違いとか。中村氏の著作もちょっと興味ある。 他にも九相図だとかミイラだとか霊柩車からエンバーミング、お墓事情にデジタル遺品にグリーフケアに孤独死物件の特殊清掃まで。本当に、死にまつわるあれこれが満載。 エンバーミングや国際霊柩送還については、先日亡くなられた佐々涼子さんが、上梓した『エンジェルフライト』で取材していたエアハースインターナショナルの社長の木村氏が執筆している。本を読んだのは結構前だったと思うが、意外に私が中身をよく覚えていた(なんと珍しい!)ので、やっぱりそれなりに印象が強かったんだなあと実感。 他にもあちこち印象的だったところがあるので、フレーズに書き残しておこう。
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機関紙『Ace』の連載を再構築したもの。養老孟司さん、今泉忠明さんから葬儀屋さんまで28人の専門家がそれぞれの立場からそれぞれの専門のことを書かれています。 読んでいて悲しくなる章もあるけれど、社会的に考えなくてはいけない問題や、そうだったんだ、もっと知りたいと思う内容ばかり。す...
機関紙『Ace』の連載を再構築したもの。養老孟司さん、今泉忠明さんから葬儀屋さんまで28人の専門家がそれぞれの立場からそれぞれの専門のことを書かれています。 読んでいて悲しくなる章もあるけれど、社会的に考えなくてはいけない問題や、そうだったんだ、もっと知りたいと思う内容ばかり。すべてが興味深く読めます。一気読みです。 自分の死後、どんなお葬式にして欲しいか考えなくては、と思っていたけれど、なんだかちっぽけな悩みのような気もしてきました。(でもちゃんと考えます)
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