1,800円以上の注文で送料無料

ひらがなの世界 文字が生む美意識 岩波新書2017
  • 中古
  • 店舗受取可
  • 書籍
  • 新書

ひらがなの世界 文字が生む美意識 岩波新書2017

石川九楊(著者)

追加する に追加する

ひらがなの世界 文字が生む美意識 岩波新書2017

定価 ¥1,056

825 定価より231円(21%)おトク

獲得ポイント7P

在庫あり

発送時期 1~5日以内に発送

店舗受取サービス対応商品

店舗受取なら1点でも送料無料!

店舗到着予定

11/15(金)~11/20(水)

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2024/05/21
JAN 9784004320173

店舗受取サービス
対応商品

店舗受取なら1点でも送料無料!
さらにお買い物で使えるポイントがたまる

店舗到着予定

11/15(金)~11/20(水)

ひらがなの世界

¥825

商品レビュー

4

9件のお客様レビュー

レビューを投稿

2024/09/05

文字は単に言葉を表す道具ではなく、言葉は文字と共にある。「掛筆」「掛字」「隠字」「併字」「葦字」など現代の常識書からいえば誤字脱字にしか思えない書法を、書家の目から実例に沿って具体的に解説している。日本の文字はその内容を書き残すという機能だけではなく、書という芸術表現なのだという...

文字は単に言葉を表す道具ではなく、言葉は文字と共にある。「掛筆」「掛字」「隠字」「併字」「葦字」など現代の常識書からいえば誤字脱字にしか思えない書法を、書家の目から実例に沿って具体的に解説している。日本の文字はその内容を書き残すという機能だけではなく、書という芸術表現なのだということを再認識させる。(世界の他の文字も多かれ少なかれそういうものかもしれないが・・)

Posted by ブクログ

2024/09/02

文字とは何か、アートとは何か、書とは何か、今までなんとなく持っていた先入観をひっくり返してくれた素晴らしい本。 すみれを菫でなく万葉仮名で表したのは、東アジアという壮大なスケールに拡散させず日本列島に咲くあのすみれという風情を伝えたかったから。 万葉集の舒明天皇の国見の歌がカモメ...

文字とは何か、アートとは何か、書とは何か、今までなんとなく持っていた先入観をひっくり返してくれた素晴らしい本。 すみれを菫でなく万葉仮名で表したのは、東アジアという壮大なスケールに拡散させず日本列島に咲くあのすみれという風情を伝えたかったから。 万葉集の舒明天皇の国見の歌がカモメに加萬目を当てて意味が含まれていたように、万葉仮名が漢字をつかっているが故に表音文字になりきらなかった、つまり漢字の意味が浸透して字自体が意味を持ってしまう。そこで女手が生まれた。 寸松庵色紙、秋萩帖、高野切などを題材に、誤字や脱字とされているものが言葉の本質に根ざして生まれたもので、現代の我々こそ言葉の表現がいかなるものかを見失っているのではと指摘する。連結した表現するや掛字、併字だったり、霧で隠されることを暗示した隠字、伏字、重字、畳字、顕字といった技巧。不自然な筆触から白菊が秋風に吹かれているように表現されているもの、上の句と下の句の空間に月の光を表したものなど。 東アジアでは書が文化の中心で絵画はその亜種とされていた。彼岸意識と此岸意識。葦手が絵文字と関わるかも。春はあけぼのは原文に読点などはなく、オリジナルは失われていて現存している写は切れ目なく続いていて清少納言の意図はわからない。一字一字を読む中で重層的に刻々変化していく春はあけぼの全体のシーンが立ち上がってくる。 篆書、隷書、草書の歴史とか王羲之といった書の基礎知識も教えてくれた。

Posted by ブクログ

2024/08/28

すっごく面白かった。 私の中の今年の新書大賞! ひらがなの何の話しなのかなぁと予想できず読み始めましたが、ほとんどが和歌のひらがなの書法の解説?の様な内容でした。 ひらがなが作り出す世界観が、宇宙的&絵画的でロマンです。 和歌の内容は解説があればこその理解ですが、 歌の世界に...

すっごく面白かった。 私の中の今年の新書大賞! ひらがなの何の話しなのかなぁと予想できず読み始めましたが、ほとんどが和歌のひらがなの書法の解説?の様な内容でした。 ひらがなが作り出す世界観が、宇宙的&絵画的でロマンです。 和歌の内容は解説があればこその理解ですが、 歌の世界に奥行きを出す役割をひらがなが担っていたとは! 昔の日本人の創造力と美意識を今も感じ取れることに感動します。

Posted by ブクログ

関連商品

同じジャンルのおすすめ商品

最近チェックした商品