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娘が巣立つ朝
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2024/05/13 |
JAN | 9784163918396 |
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商品レビュー
3.5
83件のお客様レビュー
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あ〜 なんだかモヤモヤする 結婚する娘を送り出すまでの心温まる話かと思いきや… 年齢的にも母である智子の立場で読んでいた 夫 健一の身勝手さ 娘の婚約相手の両親にも腹立ちしか覚えない リコの都合のいい言い分は何!?惚れないし 肉体関係にはならない 精神的な関係が一番キツイ!! 二人(健一とリコ)のずるさにイライラ どうなるのかとハラハラしながら最後まで読んだが なんだか後味が悪い
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結婚する娘とその両親の物語。 娘(真奈)の婚約者は、好青年。しかし、顔合わせの時に、婚約者(優吾)の両親はかなり特殊な感性の持ち主で、合わせるのが難しい。 結婚にも注文をつけてくる。 父(健一)は、おばあちゃんの見舞いに毎週のように老人ホームを訪れていた。そこで知り合ったリコと音楽で意気投合し、ギターをもらい久しぶりに楽しみを見出す。 しかし、妻(智子)はリコに嫉妬心を抱き、両親の仲もぎくしゃくしてくる。 一方、真奈も母を、優吾の母(マルコ)に侮辱され、ついには婚約破棄までいってしまう。 とにかく結婚は、相手方の文化と財力が近しいもの同士でないと、うまくいかないという教えの書籍でした。 最終的に優吾と真奈の努力で二人は結婚するが、両親は卒婚という微妙な擦り合せで決着を見る。 「慈眼施(じげんせ)」慈しみある眼でみる 「和顔施(わがんせ)」和やかな顔で接する 「愛語施(あいごせ)」愛ある言葉を掛ける 「昔、お寺の住職さんから言われた言葉で、学問や大きな収入で貢献できなくても、ただそれだけで人は宝に等しいものを周りに差し上げている」 この言葉が印象的でした。
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主人公は高梨健一、高梨智子の50代夫妻。娘の真奈が婚約者の渡辺優吾を連れて、家に帰ってくるところから物語が始まる。渡辺家は父は「人生謳歌時代のカントリーライフ」というSNSを発信、母は小さい息子の子育てを大々的に書籍などで発信しており、「普通のサラリーマン」の高梨家とは何かと違う感じ。しかも資産家、親族も多く、結婚式の準備では違う意見が目立ち始める。そして、真奈と優吾も、結婚式、その後の生活のことで、意見が食い違うことも多くなり、という展開。 健一は、故郷の三島のホームで暮らす母を定期的に訪ねている。娘の結婚を機に、三島で新しい人間関係を築いたり、新しいことにも挑戦していく。それを見て、智子はいろいろと思い悩むようになり。 三人それぞれの視点に切り替わりながら、ストーリーが進んでいく。それぞれの思うところ、悩むところが、読んでいてよく分かる。現実の世界では、人の思っていることを、すべて理解するのは無理なので、うまくいかないのだが。 少し陰が残りながらも、前向きなラストが、この作家さんの小説を気に入っているところ。
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