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SFマンガで倫理学 何が善くて何が悪いのか
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SFマンガで倫理学 何が善くて何が悪いのか

萬屋博喜(著者)

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SFマンガで倫理学 何が善くて何が悪いのか

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 さくら舎
発売年月日 2024/05/09
JAN 9784865814231

SFマンガで倫理学

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商品レビュー

4.5

3件のお客様レビュー

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2024/10/25

(2024/10/25 3h) 目次に目を通した時点で豊富なSF漫画を取り上げているなと驚いたが、更に各章末に「読書案内」として数冊の漫画が紹介されていて著者の漫画見識の広さに腰を抜かした。 古典的名作のみならず、半数以上は最近の作品を取り上げていたりする。タイトルを知ってい...

(2024/10/25 3h) 目次に目を通した時点で豊富なSF漫画を取り上げているなと驚いたが、更に各章末に「読書案内」として数冊の漫画が紹介されていて著者の漫画見識の広さに腰を抜かした。 古典的名作のみならず、半数以上は最近の作品を取り上げていたりする。タイトルを知っている作品は半数、読んだことのあるものは数作だった。 いずれも、魅力的な解説つきで、読んでみたくなる。 倫理学と哲学をストーリーに結びつけていく過程は、知識が世界の楽しみ方を拡散していくさまが表れていて素敵だ。 特に本書は2024年に出版されたものであることから、コロナ禍における倫理(道徳)観についても取り上げており、時勢に沿った内容となっている。 わたし自身、コロナが蔓延しだしたころは不安で、マスクをつけていない人を見ると非難がましい目で見てしまったり、不要不急の外出についても「わたしは我慢してるのに何故」なんて恨めしく思ったりしてしまうことがあった。そのため、無意識の差別というものについて、より身につまされるものがあった。 読むだけでなく、自分で考えてこその倫理と哲学。実生活に哲学を活かし、倫理を当てはめ、人と対話することに挑戦していきたい。 著者は永井均『マンガは哲学する』推しらしく、そちらも読んでみたいと思う。 読んだことがある→◎ タイトルを知っている→● 初めて知った→▲ 第1章 生命と操作の倫理 手塚治虫『火の鳥 生命編』● 五十嵐大介『ディザインズ』▲(2024/11/02→◎) 荒川弘『鋼の錬金術師』◎ 第2章 環境と社会の倫理 岩明均『寄生獣』◎ 弐瓶勉『シドニアの騎士』● 板垣巴留『BEASTARS』◎ 第3章 知能と設計の倫理 石ノ森章太郎『人造人間キカイダー』▲ 平沢ゆうな『鍵つきテラリウム』▲ 山田胡瓜『AIの遺電子』●(2024/11/02→◎) 第4章 管理と自由の倫理 竹宮惠子『地球へ…』● 吟鳥子『きみを死なせないための物語』▲(2024/11/02→◎) 伊藤計劃・三巷文『ハーモニー』● 第5章 差別と抵抗の倫理 萩尾望都『スター・レッド』▲ 松本零士『銀河鉄道999』● 庄司創『三文未来の家庭訪問』▲ 第6章 文明と未来の倫理 士郎正宗『攻殻機動隊』● つくみず『少女終末旅行』 ● 森泉岳土『アスリープ』▲ 第7章 人生と価値の倫理 諫山創『進撃の巨人』◎ 手塚治虫『火の鳥 未来編』● 施川ユウキ『銀河の死なない子供たちへ』▲(2024/11/02→◎)

Posted by ブクログ

2024/08/08

倫理学という難しそうな話題も漫画を題材にすると理解しやすいですね。 気になる漫画も沢山あったのでぜひ読んでみたいと思います。

Posted by ブクログ

2024/07/24

SF漫画を用いて倫理学への扉を開いてくれる一冊。 倫理学を学んだことがなくても、「そもそも倫理•倫理学とは何か」という初歩の初歩から平易な言葉で解説があるので、読みやすい。 「人間のクローンは許される?」や「なぜ自然を守らないといけないのか?」といった個別テーマの議論の出発的...

SF漫画を用いて倫理学への扉を開いてくれる一冊。 倫理学を学んだことがなくても、「そもそも倫理•倫理学とは何か」という初歩の初歩から平易な言葉で解説があるので、読みやすい。 「人間のクローンは許される?」や「なぜ自然を守らないといけないのか?」といった個別テーマの議論の出発的には『火の鳥』、『寄生獣』、『銀河鉄道999』、『攻殻機動隊』『進撃の巨人』などの比較的知名度のある作品が用いられており、作品を読んだことのある人には新たな視点を、読んだことのない人にも、一度読んでみたいなと思わせる議題が提示されている。 また、あくまで本書は倫理学の考え方やものの見方をSF漫画を通して解説し、あとは読者自身に考えて欲しいという姿勢で書かれているおり、著者の立場は示されていないため、拗さがなく読みやすい。 加えて、各テーマの後には議論に用いられた単語の解説として単語集がついていたり、他のSF作品や倫理学の本の案内があり、今後深く学びたいと思った時に役立ちそうである。 倫理学というと重厚なイメージがあったが、この本はそのイメージを良い意味で変えてくれる一冊であった。

Posted by ブクログ

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