検定合格 新しい歴史教科書

藤岡信勝(著者)

• 販売会社／発売会社: 自由社
• 発売年月日: 2024/05/01
• JAN: 9784908979248

商品レビュー

2024/06/17

高度100mから見た日本は、「町工場の国」
100年以上続く老舗がたくさんある国。

高度1000mから見た日本は「水田の国」
文明を2000年以上かけて育てて来た国。

高度10000mから見た日本は「森の国」
豊かな自然と共に暮らしてきた幸せの国。

冒頭の入り方からしても、「その着眼点は面白い！」となること間違いなしです。
駿台予備校・世界史講師・茂木誠さんに曰く、「極めて中立公正な歴史の教科書」とのことでしたので、試しに読んでみたら、本当にその通りでした。
これまでの、いわゆる「正統派」「釈明」歴史観では全く想像すら出来ないような、世界史と日本史を横繋ぎ、縦繋ぎに結んで、様々な角度から学ぶことができる素晴らしい一冊です。学生の皆様にはもちろん、もうこれから何かの資格試験を受けることもないだろう大人の方にも、好奇心と、これから生きていくための自信や勇気の支えとして、一度は読んでもらいたいです。どうか、私のこの言葉を読んでいただけたあなたの貴重なお時間をお借りしたいです。

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唯一、私が気になったのは、JFKの最期と池田勇人総理の功績については、駆け足というより、本人の写真すら載らなかったというのは、藤岡信勝さんほど意欲のある方でさえ、教科書に載せることが出来ないような……「なにか」があるのでしょうかと、まるで都市伝説のように夢想してしまいました。とはいえ、池田総理の高度経済成長の件と合わせて、国鉄総裁・十河信二さんの紹介が記されていたことは、嬉しく思いました。『この日のために』/幸田真音 の内容に、意図せず重なるものがあると思います。
ちなみにJFKと池田総理は同じ時代を生きた人なので、この2人について詳細に述べることが出来るようになれば、また新しい時代の歴史書として、未来をより明るくしていける気がします。『アメリカの陰謀』/土田宏 読んだ後ですと、ウォーレン委員会の「そんなんで委員会」と言いたくなるようなめちゃくちゃな操作には、ゴシップに興味がなくても、都市伝説じみた夢想を考えてしまうのは仕方がないとも思われましたもので。