- 中古
- 書籍
- 書籍
コレクターズ・ハイ
定価 ¥1,485
715円 定価より770円(51%)おトク
獲得ポイント6P
在庫わずか ご注文はお早めに
発送時期 1~5日以内に発送
商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2024/02/29 |
JAN | 9784065345962 |
- 書籍
- 書籍
コレクターズ・ハイ
商品が入荷した店舗:0店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
コレクターズ・ハイ
¥715
在庫わずか
ご注文はお早めに
商品レビュー
3.5
31件のお客様レビュー
前著「もぬけの考察」が好きだったので読んでみたけど、前作のようなキレは感じなかった。全体的に借り物の狂気という感じで、キャラクター達の深淵に迫り切れていないなぁと感じた。もぬけ〜との共通点は空虚感と不気味さ、主人公の気力の低さ。 なにゅなにゅは現実世界でのちいかわみたいなものか...
前著「もぬけの考察」が好きだったので読んでみたけど、前作のようなキレは感じなかった。全体的に借り物の狂気という感じで、キャラクター達の深淵に迫り切れていないなぁと感じた。もぬけ〜との共通点は空虚感と不気味さ、主人公の気力の低さ。 なにゅなにゅは現実世界でのちいかわみたいなものかと思いながら読んでいた。確かに、遡るとリラックマとか、サンリオとか、ディズニーとか、鬼滅もかな。グッズをあまりに沢山集めて身の回り全てそれで染める人はちょっと狂気じみててこわいなと感じる。金を持て余した富豪でもなくて、意外とお財布事情カツカツでも次々に購入して置く場所がない、みたいな人も見かける。そこにどんな衝動があるのだろうと率直にインタビューしてみたい。 美容室とクレーンゲームの人に感じた気持ち悪さは絶妙で面白いんだけど、コレクターズハイとはまた違う性的嗜好みたいなフェチズムの領域になってしまうからちょっと同じ括りには出来ない気がする。会社の先輩のは他者研究ハイみたいな感じだし。まぁでも、主人公は髪のケアにしろクレーンゲームにしろ上手くやってきたつもりが、気付けば他人の危険な領域まで入って来てしまっていたみたいなゾッと感はあった。 全体的に余計な描写が多くて動きがあるまで読むのがけっこう苦行だった。作者さんもあんま書いててノッてなかったんじゃないかと思う。 最後の描写は好きだった。SNSの赤なにゅ無限回収の女に遭遇した時の心境描写が面白かった。まぁここまで来ると強迫観念に近いんだろうから、飽きるまでやるしかないと思う。他に夢中になることが出来れば自然とやめるだろうけど。ガチャガチャとか毎月すごい量出てるし、なんでもかんでもグッズ化されるようなちょっと異常な市場が今の日本にはあるというのは感じるよね。物に溢れている。そんなにお金はないのに物を買って手に入れることが幸福だと洗脳されそうな危うさがある。でもそういうテーマとしては今作はちょっと芯を捉えていないというかふわっとしていたかな。
Posted by
読友さんのレビューで気になっていたこの本。推し活に焦点を当てた社会派作品か。私も以前は結構色々集めたがりだったのでめちゃくちゃ共感出来た。今は部屋のスペースを考えてあまり集めなくなったけど、小説のサイン本はついつい買ってしまう。この主人公の女性は謎のグッズ「なにゅなにゅ」にまつわ...
読友さんのレビューで気になっていたこの本。推し活に焦点を当てた社会派作品か。私も以前は結構色々集めたがりだったのでめちゃくちゃ共感出来た。今は部屋のスペースを考えてあまり集めなくなったけど、小説のサイン本はついつい買ってしまう。この主人公の女性は謎のグッズ「なにゅなにゅ」にまつわるものを集めている。クレーンゲームにもそのグッズがあり、取ってもらう代わりに頭を撫でさせると。それもWinwinなら良いかと。推し活は基本賛成派。それで当人が満足して自己肯定できるのならどんどんすれば良いかと。もちろん分相応に。
Posted by
とても読みやすかった。 が、わたし自身がコレクションにあまり興味がないタイプなので、ものすごく第三者的に読んでしまった。 主人公はトイメーカーの社員で、なにゅなにゅキャラクターを集めている。 なにゅなにゅは、ぽや~んと癒し系のゆるキャラらしく、主人公は苛立つことがあると、「な...
とても読みやすかった。 が、わたし自身がコレクションにあまり興味がないタイプなので、ものすごく第三者的に読んでしまった。 主人公はトイメーカーの社員で、なにゅなにゅキャラクターを集めている。 なにゅなにゅは、ぽや~んと癒し系のゆるキャラらしく、主人公は苛立つことがあると、「なにゅなにゅはこんなことで怒ったりしない」と自分の気持ちを落ち着かせている。 そういう心の杖みたいなのは誰にもあったほうがいいけれど、この主人公はどうも危なっかしいというか、なにゅなにゅを信奉するのと同じ勢いで、自分の周囲の人たちを、固まったある1方向からしか見ていない。 で、結局、自分が信用していたり尊敬していた人たちに幻滅を覚えることが発生し……。 ――って、いや、かなりヤバかったよ、森本さんとか! そもそも、そんな人をまるっと信用して、ちょっと尊敬までして、どうする! チョロすぎるだろ、主人公! などと、終始、母のよーな視点で読み進めてしまい、 「うんうん、こーやって人はオトナになっていくんだね~」 と、結論まで親くさくなってしまった(笑)
Posted by