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百合中毒 集英社文庫
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百合中毒 集英社文庫

井上荒野(著者)

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百合中毒 集英社文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 2024/04/19
JAN 9784087446357

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百合中毒

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商品レビュー

2.7

9件のお客様レビュー

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2024/11/18

設定がキャッチ―なだけで、登場人物がみな凡庸で、人と人との関係性に距離があり、親子も夫婦もみな遠慮し合っているのがもどかしい。なぜ、思っていることを口にしないの?そこはちゃんと話そうよ、相談しようよ、対話が必要じゃないの?という局面で、誰もが言葉を飲み込んでいる。夫が自分を捨てて...

設定がキャッチ―なだけで、登場人物がみな凡庸で、人と人との関係性に距離があり、親子も夫婦もみな遠慮し合っているのがもどかしい。なぜ、思っていることを口にしないの?そこはちゃんと話そうよ、相談しようよ、対話が必要じゃないの?という局面で、誰もが言葉を飲み込んでいる。夫が自分を捨てて他の女に走った段階ではともかく、その後将来を共にしようというパートナーとめぐり逢ったときになぜ夫と離婚しようとしなかったのか、謎。それを要求しなかった(もしくは問いたださなかった)パートナーの蓬田も謎。夫の病気のことをなぜ娘たちに話せない? 人と人との心理的距離があってそれが縮まらないのと、読者と作品の距離が縮まらないのが比例する感じで、没入できなかった。とくに女性たちが男の機嫌を損ねることをおそれて言葉を飲み込むような場面を作者は何の批判的視点もなく、よくあることとして何度か描写していて、悪くもないのに「ごめんなさい」と謝ることさえしている。それらの遠慮は思いやりや思慮深さとは別物である。その上で最後に「これは愛なのか、それとも...」的なことを問われても...である。 是枝裕和監督が『真実』を撮ったときにフランスの女優が脚本を読んで「フランスの女はこのような場面で謝ることはあり得ない」と書き直しをくらったという話をどこかで読んだ。フランス人のようであれとは言わないけれど、日本の女性もそろそろ、というか、ほんとうはとっくに、こういうしぐさから脱した方がよいと切に思う。自戒を込めてだけれども。とはいえ、最後のシーンの母親歌子さんの心情はよくわかる。もしかしたらここだけが唯一の彼女の切実さが伝わってくるところかもしれない。不治の病を抱えながら孤独に死んでいこうとする夫を放っておけない、なんとかしなくては」という思い。 百合中毒のエピソードも防犯カメラのエピソードもあまり効果的とは言えない気がするし、サクソフォーンを妻に内緒で練習していました、のところにおいては蛇足では...

Posted by ブクログ

2024/10/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

明らかに毒とわかるものと、家族間でも一人の存在が、もたらすものの差が違う。 問題を先送りにする者と、非難する者と、完全に受け入れたわけじゃないけどそばに置く者と、それをただただ静かに見つめるしかない者と。 第三者から見たら明らかに毒でも、捉え方は様々。 その存在が、今までうまくいっていた家族の流れを変えているのに。 毒がまわって致死量にならなければいいが…と思って読む。 それでも一緒にいる理由、家族だから…?それだけか…。 父親も25年経って、相手の国には行かず、家族のもとにすんなり帰ろうとする、感覚が怖い。 姿を見せなくなる、またいなくなったのに「存在する」とわかると、探してしまう矛盾。 毒と共存したいのか、それとも…。 猫に百合は毒。わかってすぐポスターを客と作って店に貼るという行動力。 自分のこととなるとそれは難しい。 物語に大きな変化はない。旦那の秘密も、別居も進めているがどうなるかはわからない。家族という集合体。時間がかかる問題ばかり。 ななかまど 微量の毒 保存料としての役割も。(熟しても腐りきらない)生には向かず、お酒として加工。 →25年経っても来れば受け入れてしまう母親。腐りきれたら終われるのにって言うこと?形が変わっても存在すること、が、彼女の行動を矛盾させる。

Posted by ブクログ

2024/09/07

タイトルで選んだら思ってたのと違ってそりゃそうかってなったのですが荒野さんの作品って明確なメッセージがなくて(私が気づかないだけかもしれませんが)でも私はそんな感じの作風がなんとなく好きなんです。

Posted by ブクログ