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百合中毒 集英社文庫
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百合中毒 集英社文庫

井上荒野(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 2024/04/19
JAN 9784087446357

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2024/05/30

二十五年前に二十歳下のイタリア女性と恋仲になった父親が突然家に戻ってきた。 長野県を舞台に父親の行動に家族の右往左往を描いた物語。 井上さんの作品は「あちらにいる鬼」を読んでインパクトがあったので、 この作品を手に取りましたが、今回はそれに比べると少しインパクトが弱く 登場し...

二十五年前に二十歳下のイタリア女性と恋仲になった父親が突然家に戻ってきた。 長野県を舞台に父親の行動に家族の右往左往を描いた物語。 井上さんの作品は「あちらにいる鬼」を読んでインパクトがあったので、 この作品を手に取りましたが、今回はそれに比べると少しインパクトが弱く 登場してくる人達が中途半端だったので全体的に モヤモヤと不完全なまま終わってしまいました。 一番賢かったのはイタリア人女性の勢いある行動力でした。 この中では一番若い年代だったこともあったり、 お国柄もあったのかなとも思ってしまいました。 不倫をしていた夫が突然家に戻って来るだけでも、 家で待っていた家族としてはどう対処して良いのだろうと考えてしまうので、 一波乱、二波乱あっても良さそうでしたが、そんなこともなく、 妻は他の男性と新しい人生を考えていたり、長女夫婦の夫は謎の行動をしたり、 次女は不倫をしたりと、家族全体がバラバラの生活をしているようで 何だか空虚感のようなものを感じました。 特に次女の不倫相手の行動が自分本位すぎて嫌悪感を持ちました。 こんな状況であっても家族という形は保っているので、 家族とはいったい何なんだろうと疑問抱きました。 こんな複雑な気持ちが起こる一方ですが、 このような生活を実体験している著者にしてみれば、 日常的な風景であったと思うので何か思うでもなく、 何か慌てて行動するでもなく平静に受け止めて日々を送っていたのかと 思うとこの作品のような日常になるのかなとも想像しました。 夫婦だからこそ他人には絶対に分からない結びつきがあったり、 家族だからこそ見えない深い繋がりもあるのかと思いました。 「結局のところ愛したり恋をしたりするという行為は、  一種の病気かもしれない。  それが本当の愛だったとか偽物の恋だったとか、  そんなことはそれが終わってからしか言えないことなのかもしれない。」 というのが印象的でこの事に尽きるのかなとも思いました。 百合中毒だけでなく、美しい花にも毒があるので、 美しいものには毒あるという忠告のような意味もある 作品であると思ってしまいました。

Posted by ブクログ

2024/05/28

読み終わってもなんだか毎晩ふと思い出しては考えてしまうので久々に感想を少し。 25年前にイタリア人女性と不倫して出て行ってしまった夫が帰ってきたことから始まるお話。 結婚する前だったり、新婚の頃だったりしたらきっと奥さんである歌子さんの気持ちや行動は理解できなかったと思う。...

読み終わってもなんだか毎晩ふと思い出しては考えてしまうので久々に感想を少し。 25年前にイタリア人女性と不倫して出て行ってしまった夫が帰ってきたことから始まるお話。 結婚する前だったり、新婚の頃だったりしたらきっと奥さんである歌子さんの気持ちや行動は理解できなかったと思う。 陳腐な表現だけど、情で繋がっている夫婦の絆のようなものを感じた。これは同じ家族でも娘には絶対理解ができないことじゃないかと思う。夫婦だからこその不思議な繋がり。 私もきっと最後の歌子さんと同じ行動をすると思う。その自分を突き動かす理由がなんなのか分からなくても。 それぞれの今後がどうなったかは描かれていないけど、これから夫婦生活を送って行く中で、自分自身が思う結末はきっと違ってくるんだろうな。 また時間をおいて読みたくなる一冊。

Posted by ブクログ

2024/05/17

なんだか、全員中途半端で決めきれずに彷徨っているような物語だった 結局誰が悪いのか、何がいけないのかも曖昧で、その曖昧さが心地よいような気もする読後感。 家族を捨て戻ってきた父親にはイライラするけど、同じように他の登場人物にもイライラしてしまった…

Posted by ブクログ

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