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百合中毒 の商品レビュー

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7件のお客様レビュー

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2024/09/07

タイトルで選んだら思ってたのと違ってそりゃそうかってなったのですが荒野さんの作品って明確なメッセージがなくて(私が気づかないだけかもしれませんが)でも私はそんな感じの作風がなんとなく好きなんです。

Posted byブクログ

2024/07/08

猫が中毒を起こした!どうしてくれる! とクレームをつけてきた客に対する 解決策に、唖然とするも爽快な気分になった。 そうきたかw

Posted byブクログ

2024/07/03

ヨソに女を作って出ていって 25年も音沙汰無しだったのに、 ひょっこり戻ってきた夫をノーコメントで受け入れる歌子さん(恋人あり)。 ガンになって行方をくらます夫を恋人と一緒に追いかける歌子さん。 愛しいとも憎たらしいとも書かれていないけれども、 夫の出現によって恋人の存在は希...

ヨソに女を作って出ていって 25年も音沙汰無しだったのに、 ひょっこり戻ってきた夫をノーコメントで受け入れる歌子さん(恋人あり)。 ガンになって行方をくらます夫を恋人と一緒に追いかける歌子さん。 愛しいとも憎たらしいとも書かれていないけれども、 夫の出現によって恋人の存在は希薄になっているように見えるし、『存在する限りは追い続けるだろう、もしかしたら存在しなくなっても追い続けるかもしれない』という記述は気狂いじみていて、執着のようにも見えるけれど、やっぱり愛だと思った。

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2024/05/30

二十五年前に二十歳下のイタリア女性と恋仲になった父親が突然家に戻ってきた。 長野県を舞台に父親の行動に家族の右往左往を描いた物語。 井上さんの作品は「あちらにいる鬼」を読んでインパクトがあったので、 この作品を手に取りましたが、今回はそれに比べると少しインパクトが弱く 登場し...

二十五年前に二十歳下のイタリア女性と恋仲になった父親が突然家に戻ってきた。 長野県を舞台に父親の行動に家族の右往左往を描いた物語。 井上さんの作品は「あちらにいる鬼」を読んでインパクトがあったので、 この作品を手に取りましたが、今回はそれに比べると少しインパクトが弱く 登場してくる人達が中途半端だったので全体的に モヤモヤと不完全なまま終わってしまいました。 一番賢かったのはイタリア人女性の勢いある行動力でした。 この中では一番若い年代だったこともあったり、 お国柄もあったのかなとも思ってしまいました。 不倫をしていた夫が突然家に戻って来るだけでも、 家で待っていた家族としてはどう対処して良いのだろうと考えてしまうので、 一波乱、二波乱あっても良さそうでしたが、そんなこともなく、 妻は他の男性と新しい人生を考えていたり、長女夫婦の夫は謎の行動をしたり、 次女は不倫をしたりと、家族全体がバラバラの生活をしているようで 何だか空虚感のようなものを感じました。 特に次女の不倫相手の行動が自分本位すぎて嫌悪感を持ちました。 こんな状況であっても家族という形は保っているので、 家族とはいったい何なんだろうと疑問抱きました。 こんな複雑な気持ちが起こる一方ですが、 このような生活を実体験している著者にしてみれば、 日常的な風景であったと思うので何か思うでもなく、 何か慌てて行動するでもなく平静に受け止めて日々を送っていたのかと 思うとこの作品のような日常になるのかなとも想像しました。 夫婦だからこそ他人には絶対に分からない結びつきがあったり、 家族だからこそ見えない深い繋がりもあるのかと思いました。 「結局のところ愛したり恋をしたりするという行為は、  一種の病気かもしれない。  それが本当の愛だったとか偽物の恋だったとか、  そんなことはそれが終わってからしか言えないことなのかもしれない。」 というのが印象的でこの事に尽きるのかなとも思いました。 百合中毒だけでなく、美しい花にも毒があるので、 美しいものには毒あるという忠告のような意味もある 作品であると思ってしまいました。

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2024/05/28

読み終わってもなんだか毎晩ふと思い出しては考えてしまうので久々に感想を少し。 25年前にイタリア人女性と不倫して出て行ってしまった夫が帰ってきたことから始まるお話。 結婚する前だったり、新婚の頃だったりしたらきっと奥さんである歌子さんの気持ちや行動は理解できなかったと思う。...

読み終わってもなんだか毎晩ふと思い出しては考えてしまうので久々に感想を少し。 25年前にイタリア人女性と不倫して出て行ってしまった夫が帰ってきたことから始まるお話。 結婚する前だったり、新婚の頃だったりしたらきっと奥さんである歌子さんの気持ちや行動は理解できなかったと思う。 陳腐な表現だけど、情で繋がっている夫婦の絆のようなものを感じた。これは同じ家族でも娘には絶対理解ができないことじゃないかと思う。夫婦だからこその不思議な繋がり。 私もきっと最後の歌子さんと同じ行動をすると思う。その自分を突き動かす理由がなんなのか分からなくても。 それぞれの今後がどうなったかは描かれていないけど、これから夫婦生活を送って行く中で、自分自身が思う結末はきっと違ってくるんだろうな。 また時間をおいて読みたくなる一冊。

Posted byブクログ

2024/05/17

なんだか、全員中途半端で決めきれずに彷徨っているような物語だった 結局誰が悪いのか、何がいけないのかも曖昧で、その曖昧さが心地よいような気もする読後感。 家族を捨て戻ってきた父親にはイライラするけど、同じように他の登場人物にもイライラしてしまった…

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2024/04/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

書店で文庫の裏書を読んで、興味を惹かれて購入。園芸店を営む家族の、母、長女夫婦、次女(不倫中)、その不倫相手、母の恋人、25年前に出て行ってイタリア人と同棲している父、そのイタリア人女性の物語。夫婦って何?25年前に出て行って、恋人に捨てられたからって戻ってきた父親を、家族はどう受け入れるのか?(もしくは受け入れないのか?)やきもきしながら読み進める感じになります。私としては、次女の不倫相手の身勝手ぶりが印象に残りました笑。妻が癌かもしれない、となったら恋人と別れようと思い、癌じゃなかった~と安心してヨリを戻そうとしたり。不倫する男の都合ってだいたいそういう感じなんじゃないかな。 不倫相手と別れようと思ってるけどずるずると別れられずにいる女性はこれ読むといいと思います(笑)。 一方で、25年も不倫関係(内縁の夫婦)を続けていたイタリア人女性と園芸店の父親との関係も、実はうまくいっているとは言えないものだった。 夫婦の結びつきってなんだろう? それぞれの目線で淡々と描かれていながら、なかなか深く考えさせられる小説でした。

Posted byブクログ