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今を生きる思想 ジョン・ロールズ 誰もが「生きづらくない社会」へ 講談社現代新書2743
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 2024/04/18 |
| JAN | 9784065354629 |

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商品レビュー
4.5
13件のお客様レビュー
社会正義の実現に向けた思考を促す一冊で、著者はジョン・ロールズの『正義論』を平易に解説しています。ロールズが提唱する「公正としての正義」は、個人の価値観を尊重しつつも、社会全体の制度が正義に適うかどうかを問うものです。この本では、特に「無知のヴェール」という思考実験を通じて、誰にとっても受け入れられる社会制度を考える手助けをしています。
読者は、ロールズの思想が多様性を認めながらも対立を解消するためのヒントを提供していることに気づき、安易な平等主義や自己責任論に陥らないためのバランスの取れたアプローチを学ぶことができます。哲学に対する抵抗感を和らげ、正義についての共通言語を手軽に得ることができるこの新書は、現代社会における重要な課題を考える上での出発点となるでしょう。
※この内容はAIが作成したものであり、ブックオフ公式オンラインストアの見解や意図を示すものではありません。
あれこれ読んでロールズ入門に苦戦してたところ、一番一次文献との距離を縮めるための助けになった。テキスト分析とパッケージングのバランスが抜群にいいと思う。
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定期的に読みたくなる正義公正の話 ロールズ限定を読んでみたがやや物足りない もっと系統的に学ばないと歯が立たない
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ジョン・ロールズ、政治哲学者。1921年アメリカメリーランド州生まれ。プリンストン大卒。WW2従軍し、占領軍として日本に。1962年よりハーバード大教授。1971年、正義論上梓。2002年没。 本書は、ジョン・ロールズの正義論の入門的解説本。 ⚫︎ロールズ『正義論』とは何のた...
ジョン・ロールズ、政治哲学者。1921年アメリカメリーランド州生まれ。プリンストン大卒。WW2従軍し、占領軍として日本に。1962年よりハーバード大教授。1971年、正義論上梓。2002年没。 本書は、ジョン・ロールズの正義論の入門的解説本。 ⚫︎ロールズ『正義論』とは何のための理論か ロールズの出発点は、功利主義への異議だ。「社会全体の幸福が最大化されるなら、一部の人の権利や利益が犠牲になってもよい」という考え方に対し、ロールズは「一人ひとりは、他人の利益のために踏みにじられてはならない」と主張する。この立場から、社会の便益と負担をどう配分すべきかという正義の理論を構築した。 ⚫︎思考実験:無知のヴェール 公正な正義のルールを決めるにはどうすればよいか。ロールズは、自分の性別・人種・資産・才能・社会的地位などを一切知らない「無知のヴェール」の下で、人々が社会のルールを話し合う状況(原初状態)を想定する。 自分がどんな立場になるか分からない以上、人は最悪の事態を想定して選択する(マキシミン・ルール)。その結果、誰もが「最も不遇な立場になっても納得できるルール」を選ぶはずだ、とロールズは考えた。これにより、特定の利害に偏らない、党派を超えて誰もが受け入れられる正義の原理が導き出される。 ⚫︎正義の二原理 1. 自由原理:他人の自由を侵さない限り、すべての人に平等な基本的自由を保障する。 2. 格差原理/機会均等の原理:不平等が許されるのは、①それが最も恵まれない人々の利益になり、②その地位や職務が誰にでも開かれている場合に限る。 第1原理が常に第2原理に優先する。つまり自由は、たとえ効率や利益のためであっても犠牲にしてはならない。 ⚫︎基本財と自尊心 正義が配分の対象とするのは「社会的基本財」——権利・自由・機会・所得と富・自尊——である。中でも自尊は特別な位置を占める。自尊とは自尊心を育む土台であり、自尊心とは「自分の目標には価値がある」という意識と「それを実現できる」という自信の両方からなり、これがなければ人はそもそも努力できない。 自尊心は他者からの承認によってしか得られない。それは学校であれ、仕事の場であれ、家庭の中であれ、自分の価値観と能力が周囲に認められるという具体的な経験を通じて育まれる。この意味で、人は孤立したままでは自由に生きることができない。自由原理が保障する自由は、実は一人では成立しないのである。 ただしロールズは同時に釘を刺す。自尊心はあくまで各人が自分で選んだ目標を通じて満たされるべきものであり、国家や社会が「これが理想的な生き方だ」という型を用意して、そこに人々を押し込めることで与えようとしてはならない。自尊心を支える社会条件を整えることと、生き方の中身を国家が決めることとは、はっきり別の話だとロールズは考えている。 ⚫︎位置づけ ロールズの構想は平等主義的リベラリズムに属し、唯一絶対の正義を提示するものではない。多様な価値観を持つ人々が、それぞれに生きづらさを抱えずにいられる社会の枠組みを模索する試みであり、以後の社会正義論の議論の土台となった。 ⚫︎参考:正義をめぐる対立軸 ロールズは、先行する功利主義への異議として登場した。だがロールズもまた、後続の論者たちから異議を突きつけられることになる。 ・功利主義(ベンサム1789年/ミル1863年、総和の最大化)vs ロールズ(1971年、個人は踏みにじられてはならない)——「社会全体の幸福」のために個人を犠牲にしてよいか ・ノージック(1974年、自由至上主義、再分配は不正)vs ロールズ(格差原理による再分配)——自由か、平等か ・サンデル(1982年、共同体の中で形成される自己)vs ロールズ(属性を剥ぎ取った個人)——個人は共同体から切り離して考えられるか ・セン(1980年代以降、ケイパビリティ・アプローチ)vs ロールズ(基本財の配分)——何を配分の単位とするか どの立場も一長一短があり、決着はついていない。正義を考えるとは、一つの正解を選ぶことではなく、こうした対立軸のどこに自分が立つかを、その都度問い直し続けることなのかもしれない。
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