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人でなしの櫻 講談社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2024/04/12 |
JAN | 9784065351390 |
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人でなしの櫻
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商品レビュー
3.5
5件のお客様レビュー
どこまでが洗脳でどこからが愛なのか。どこまでが依存でどこからが執着でどこまでが愛なのか。出逢った形があまりにも特殊なせいで、どうしても、どこまでいっても疑ってしまう。蓮子にとって、ヤスノリを超えるキヨヒデがそこにいたのだろうか。それともそれは同一視にすぎなかったのだろうか。人は、...
どこまでが洗脳でどこからが愛なのか。どこまでが依存でどこからが執着でどこまでが愛なのか。出逢った形があまりにも特殊なせいで、どうしても、どこまでいっても疑ってしまう。蓮子にとって、ヤスノリを超えるキヨヒデがそこにいたのだろうか。それともそれは同一視にすぎなかったのだろうか。人は、出逢った人の中からしか愛する人を見つけ出せない。出逢わなかったら愛することができない。2人にとって、その形はどうあれ、出逢ってしまったことが運命だったとしか言いようがない。愛とは常にそういうものなのかもしれない。 「誘拐」というファクターがなければもっと素直に受けとめられる純愛物語なのだと思うが、あえてそこに踏み込んでどろどろにかき混ぜるのが著者のやり方なのだろう。そしてそのやり方に魅了される僕みたいな読者にとって、遠田さんはなかなかに得難い作家さんだと思い知らされた。 物語はひねくれていても、ストレートな熱情はいつだって心地良いものだ。
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202404/思った以上に非道い…読むのがつらいし気持ち悪いし苦手どころか嫌いな系統、なんだけど。遠田潤子にしか書けない物語、書いたのが遠田潤子だから最後まで読めた物語。ここまで読み手の感情を動かす凄さも恐ろしい。小説としての評価は★4だけど、許せない&嫌過ぎての★2です…。
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なまめかしいというか、生々しい物語だった。普通に考えれば酷い犯罪である。でも登場人物たちは芸術に狂ってる。芸術とはそういうものなのか?少し倒錯が過ぎるかなと思ったが、耽美的でもある。自分にはちょっとついていけない世界だった。
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