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風の市兵衛 うつ蝉(弐) 祥伝社文庫
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風の市兵衛 うつ蝉(弐) 祥伝社文庫

辻堂魁(著者)

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風の市兵衛 うつ蝉(弐) 祥伝社文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 祥伝社
発売年月日 2024/04/11
JAN 9784396350468

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風の市兵衛 うつ蝉(弐)

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商品レビュー

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2024/10/16

「風の市兵衛 弐」(第二期)第13弾。(通算・33作目) かつて市兵衛が助けた、川越藩士の娘・早菜が三千石の旗本に輿入れすることに。 ですが、嫁ぎ先の旗本・岩倉家が、実は莫大な借金を抱えている事が判明します。 一方、隠田村で発見された変死体と行方不明になった大坂の米仲買人の関連...

「風の市兵衛 弐」(第二期)第13弾。(通算・33作目) かつて市兵衛が助けた、川越藩士の娘・早菜が三千石の旗本に輿入れすることに。 ですが、嫁ぎ先の旗本・岩倉家が、実は莫大な借金を抱えている事が判明します。 一方、隠田村で発見された変死体と行方不明になった大坂の米仲買人の関連を調べる渋井父子は、あやしい金貸しをマークしますが・・。 早菜さんって、確か『残照の剣』で川越藩の陰謀で父上を亡くして市兵衛さんと江戸に出てきた娘さんですよね(うろ覚え)。 その時に辛い思いをして、せっかくこの度の輿入れで幸せになれるかと思いきや、これがとんだクズ旗本で、今回の婚姻も早菜さんの後見である両替商〈近江屋〉の財産目当てだったという、この悲劇( ノД`)シクシク…。 しかも岩倉家の嫡男で早菜さんの夫となる高和には、婚姻前から妾がいて子まで成していたなんて、マジで“聞いてないよー!”って感じですよ。 で、この岩倉家に出入りする金貸しの七右衛門と、渋井父子が真相を追う変死体事件が絡んでくる・・という流れでございます。 今回は、“鬼しぶ”こと渋井鬼三次と息子の良一郎が一緒に探索をするという嬉しい展開でした。 個人的に好きだった場面は、夜中の聞き込みの帰りに鬼しぶさんが、「良一郎、腹がへったろう、そばを食って行こう」と誘ったとき、いつもはもっとよそよそしいというか改まった態度の良一郎が、つい気を許して「うん、へった」と童子のように答えちゃうのが微笑ましくて、ついニヤついてしまいました。 あと、私が再三“もっと弥陀ノ介を出せ”と、訴えているのが通じたのか(←?)、少しですが弥陀ノ介が登場して、しかも料理上手な一面も見せてくれるというサービス(?)にこれまた嬉しくなりました。 このシリーズは何気にサブキャラが魅力的なので、もっと彼らの活躍シーンを多めにしてほしいと思います~。 とはいえ、主人公は市兵衛さんなので、勿論今回も悪人どもを市兵衛さんがバッサバッサと成敗してくれた訳ですが(お約束)、肝心のクズ旗本・岩倉家への処分がヌルくてモヤりました。 ドラ息子の高和も助かっているし、多分コイツは反省していないので放っておいたらまた悪いことをやらかしそうなのにねぇ・・。 てな訳で、とにかくお気の毒だった早菜さん・・ラストで武州松山に旅立たれましたが、また江戸に戻ってくるのでしょうか。 いつかは幸せになって欲しいですよね~、いっそ市兵衛さんと・・なんてふと頭をよぎったのですがいかがでしょう?

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2024/08/12

内容(ブックデータベースより) 輿入れした大身旗本は破綻寸前。 嵌められた花嫁を、愛する人々を、市兵衛は護れるか。 虚飾にまみれた名門の奸計を斬る!  鬼しぶ父子も大活躍!傑作時代小説 家格の違いにも拘らず、三千石の旗本岩倉家に輿入れした村山早菜。藩の陰謀で父を失うも唐木市兵...

内容(ブックデータベースより) 輿入れした大身旗本は破綻寸前。 嵌められた花嫁を、愛する人々を、市兵衛は護れるか。 虚飾にまみれた名門の奸計を斬る!  鬼しぶ父子も大活躍!傑作時代小説 家格の違いにも拘らず、三千石の旗本岩倉家に輿入れした村山早菜。藩の陰謀で父を失うも唐木市兵衛に助けられた川越藩士の娘だ。だが、幸せは束の間だった。市兵衛は兄・片岡信正から、岩倉家の逼迫した台所事情を知らされ、憤る。早菜の幸福を願う後見人の大店両替商《近江屋》の財を貪らんとする卑劣な縁組か。そんな折、変死体を調べる渋井父子は妙な金貸の噂を聞く。 令和6年8月9日~11日

Posted by ブクログ

2024/06/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

前巻の感想で「大きな陰謀や事件と、市兵衛の緊迫した剣の場面が好きな読者には、ちょっと物足りないかも」と言うコメントをしたのだが、今回は、いつもの展開や剣の場面が戻ってきたような。 それにしても、早菜と市兵衛の間には、微妙な空気が流れている。これはもしや、と思ってしまいつつ、読み進めていくと、終盤、市兵衛が≪空蝉≫に気づく場面がある。 『市兵衛は自分の心が何かに躓いたような気がして~(略)自分の心の奥を探るかのように見入ったのだった。だが、市兵衛はすぐにそれを止めた。それが何かはわからなかったが、わからぬならわからぬままでよいのだと~』 なんだか、自分の淡い気持ちに気づきかけたというよりは、寂しげな。 そして、最後に、武州松山に出発する早菜を見送る。早菜は、骨をおさめ墓参りしたら、また戻ってくるはずなのに、また寂しげな描写。 どういうことなのだろう・・・ 気になってしまう。 少し前から感想に残していることだけど、市兵衛自身にも幸せになって欲しいので、親戚のおせっかいおばさんのように、市兵衛の今後も気になってしまう。

Posted by ブクログ

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