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嵐にも負けず ワニの町へ来たスパイ 創元推理文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 2024/04/10 |
JAN | 9784488196103 |
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嵐にも負けず
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商品レビュー
4.4
18件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
「ワニの町」シリーズ第7弾。 新市長シーリア(イメージとしては悪魔)の夫マックスが帰ってくる。彼は長年行方不明だったせいで、シーリアが殺したとも思われていたぐらい。ハリケーンが近づく。この辺りでは床下浸水する家が多いらしい。そんな中マックスが殺害される。彼は偽札作りの犯人だった。ところがこの偽札事件についてはフォーチュンにも影響が出てきた。彼女この町へ身を隠す理由となった、武器商人アーマードも噛んでいる疑いが出てきた。CIAの内部にフォーチュンの情報を流しているものがいるらしいのも不安の種だ。フォーチュンはカーターと二人で捜査していたところ、襲撃犯に出くわし、とっさに殺害する。あまりの手際の良さに、結局彼女はカーターに、自分がCIAの職員であることを言ってしまった。 そして真相、偽札のボスは、まさかのほがらか主婦グレイシーだった。彼女がマックスに金を渡して家出を助けたのでもあった。事件はあっさり解決し、アーマードはこの土地で部下を殺されたことで固執することなく去ってしまった。ただカーターとフォーチューンは付き合いを終えてしまったのだった。 《感想》今回は偽金とか、「フォーチューン、結局この町で暮らせるようになってよかったね」よりか、フォーチュンがいともあっさりCIAの身分だということがばれたシーンが衝撃的。何の感傷もなく、直前にカーターといい雰囲気になっていたこともお構いなしで、あっさりと地金?素の部分?が出てしまった。無駄にもったいぶらないところがこの作品のいいところだと思う。ついでに言うと、アイダ・ベルたちも元諜報部員だということがあっさりわかってしまった。アイダ・ベルの射撃の腕前、長距離から犯人を打ち抜くシーンがあったから。やっぱりアイダ・ベルははかっこいいと思う。 今回は解説も面白かった。柿沼瑛子さん、翻訳家の人が書いていたけど、解説にあった、「作者の思い入れを押し付けて読者を傷つけたりしない」「だんだんシリーズが進んでいくうちに、主人公に深みを与えようと、ひどい目に遭わせたり、いりもしない不幸な過去だのを加えたがる作家がいるが、この作者は違う」という部分に同意。 五週間のうちに事件起こりすぎだと思うけど、本国では25作出版されているそうなのでぜひぜひ日本でも続けて出してほしい。
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「CIAとかライフルとかスパイとか苦手なのよね」と渋々手にとったのに、いつの間にかもう7巻! 相変わらず読み始める前は「苦手なのよね…」と読もうか悩むけど、読めば必ずおもしろい! 今回はまさかの急展開。 いつかカーターに話すときがくるだろうとは思っていたけど。 そしてカーターの反応と決断。 そりゃそうだよね…気持ちはわかるけれどもさ、でもどうにかならないかね?というのが読み手としては正直なところ。 ストーリーとしてはいいんだけど、私の心情としてね(笑) そんなとき、やっぱり女同士、アイダ・ベルとガーティがいて本当に良かった。
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シリーズ7において、気分的には第1シーズン完結お見事!というところ。 そのまま次のシーズンに持ちこす案件が多いけど、まずは一区切り。 一番懸念していたことが何にせよ解決、フォーチュンがなりすますことの時間的制約が無くなったことが一番大きい。 その他はネタバレ警報クラスばかりで書けないが、今作は殊の外楽しく読めた。 このシリーズ、しばらくマンネリ化はないと思うが、まずは年末までに出る予定の第8巻を楽しみに待ちたい。
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