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彼は早稲田で死んだ 大学構内リンチ殺人事件の永遠 文春文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
| 発売年月日 | 2024/04/09 |
| JAN | 9784167922061 |
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彼は早稲田で死んだ
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彼は早稲田で死んだ
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商品レビュー
4.3
13件のお客様レビュー
平和な学生時代を過ごせた反面、社会と真摯に向き合う機会もないままにきたと言われると、確かにそうかもなんだけど、それでもなお、こういう暴力に晒される局面がなくてよかったと、心底思う。でもその時代を、ただなかったことにするのでなく、根底にあったものを突き詰めていかんとするノンフィクシ...
平和な学生時代を過ごせた反面、社会と真摯に向き合う機会もないままにきたと言われると、確かにそうかもなんだけど、それでもなお、こういう暴力に晒される局面がなくてよかったと、心底思う。でもその時代を、ただなかったことにするのでなく、根底にあったものを突き詰めていかんとするノンフィクション。読み物として非常に興味深し。
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半世紀前の日本の大学構内がこんなに暴力にまみれていたなんて…信じがたい衝撃だった。 50年という月日を経ての対談も印象的だった。 長く生きてみないとわからないこともあるのだなと感じた。 共感できることは少ないが、こういう時代があったという学びにはなった。
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恐怖の記憶と向き合って、本書を世に出してくださった著者に感謝。 本書はエンタメ小説のような、面白い読み物ではない。残酷で救いのない展開が続くし、淡々と記録を追う形式なので、読了に時間がかかった。それでも間違いなく読んでよかった一冊。 タイトルから、一事件を追及したルポかと思いき...
恐怖の記憶と向き合って、本書を世に出してくださった著者に感謝。 本書はエンタメ小説のような、面白い読み物ではない。残酷で救いのない展開が続くし、淡々と記録を追う形式なので、読了に時間がかかった。それでも間違いなく読んでよかった一冊。 タイトルから、一事件を追及したルポかと思いきや、川口君リンチ殺人事件は序盤で、想像を絶する凶悪な暴動が連鎖する。 事件をきっかけに革マルに支配されていた生徒たちの怒りが爆発。「早稲田に自由を取り戻す」と著者らは奮闘。しかし、抵抗により革マルの暴動は激化。リンチ・襲撃・放火と暴力に歯止めがない。大学当局はいっさい介入せず、黙認。著者も恐ろしいリンチに遭う。さらに、著者の周りでも武装化をめぐって内ゲバが激化…。 さまざまな要因により、著者が活動をあきらめるシーンは非常に切ない。ずっと暴力に非暴力で戦ってきたのに、暴力と権力が支配を遂げてしまう。この本は序盤から辛く壮絶な展開が続くが、それでも奮闘している著者と仲間を見守って読むなか、この結末には苦しくなった。この理不尽に、圧倒的な真実性があるのだが……。 巻末の元革マル派・大岩氏とのインタビューでは、彼が如何に軽薄に暴挙に出ていたのかがわかる。小学生の虐めと同じような、意味のない優越感からくる、無責任な暴力と加虐だったのだろう。著者や大内君など、純粋な大学生の人生を狂わせながら、本人は朧げな記憶を武勇伝のように語っている。このインタビューパートは著者の話術に引き込まれるものの、それでも大岩氏の軽薄さと無自覚に胸糞悪くなった。 大岩氏と対照的なのが、革マル派でありながらたった一人で川口君のご遺族に頭を下げ、晩年まで当時の事件に苦悩していたという田中氏。彼の話が聞きたかった。また、革マルへの恨みよりも、事件後も争いが続くことに悲しんでいた川口君のお母様、著者の盟友で「寛容な心で闘う」と著者に教えた山田さんなど、この本には印象深い方がたくさん登場する。大学紛争のなかで行き交う、各々の思惑が興味深い。 最後、奥島総長によって、革マル派との腐れ縁を立つことができたと書かれており、この話を読んでいて初めて救いを感じた。奥島総長もまた、強迫や吊し上げなど、革マル派からの妨害が絶えなかったという。そのなかで、「事なかれ主義で続けてきた体制を変える」という表明を覆さず、早稲田に自由を取り戻されたと。 私は本書を読み、学生運動や革マルについて調査したが、もっともっと知るべきことがあるのだと、そう感じた。「この本は読む必要がある」と感じずにはいられない、一冊であった。
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