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都市に侵入する獣たち クマ、シカ、コウモリとつくる都市生態系
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 築地書館 |
発売年月日 | 2024/03/12 |
JAN | 9784806716624 |
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都市に侵入する獣たち
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都市に侵入する獣たち
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アメリカ人の環境史家が、都市の生態学について書いた本。山林や草原が都市化によって、そこに住む動物たちに影響を与えてきた。ほとんどは都市化によって住処を奪われ数が減少したわけだが、都市に適合し数を増やした種も出ている。都市環境の変化により動物たちは大きな影響を受けるわけで、動物から...
アメリカ人の環境史家が、都市の生態学について書いた本。山林や草原が都市化によって、そこに住む動物たちに影響を与えてきた。ほとんどは都市化によって住処を奪われ数が減少したわけだが、都市に適合し数を増やした種も出ている。都市環境の変化により動物たちは大きな影響を受けるわけで、動物から見れば、人間のエゴによって生存が脅かされ、その状況を享受せざるを得ない。著者はそこを批判し、共存の方法を模索し提案している。著者の考え方は理解できるが、人間は資本主義社会での人間同士の競争にさらされているわけで、人間の生き残りのためにどこまで種の保存を考慮すべきかは簡単に解決できない。自然動物を保護したために多くの人間が犠牲になったのでは元も子もないと人間は考えるからである。著者は、この人間間の厳しい競争を考慮していない一面的な意見のように思え、同意できない。もう少しビジネスチックな視点が必要だと思う。また翻訳が悪く読みにくい。普段使わないようなカタカナ用語の連続使用は、やめてほしい。 「アメリカでは主要都市が、生物多様性の自然レベルが高い場所に偏って立地している。2020年時点で、アメリカの大都市50のうち14都市が、生物多様性が「非常に高い」地域となっているが、そのような地域は、アメリカの国土面積の2%未満に過ぎない」p29 「人間の食べ物を食べたアメリカクロクマは、より自然な環境にいるクマよりも大きくたくましく成長する」p116 「一度ピーナッツバターを食べてしまったら、もう木の実や葉っぱには戻れない」p116 「ゴミあさりをする鳥たちは、最近死んだ動物のおいしい死骸に誘われてやってきた道路で命を落とす。建物や電線との衝突で命を落とす鳥はもっと多い」p158 「本書では、数十年の間に、どのようにして都市が予期せずに野生動物でいっぱいになったかを、そしてこれが現在これらの都市の生息地を共有している人々や他の動物にとってどのような意味をもつかを説明しようとした」p263
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本書はアメリカにおける都市と野生動物に関するもの。 日本では直近だと夜星の熊による被害が多発したが、他の国でも同じように野生動物が人間の生活圏に入っきて外などをもたらしているとのこと。 ただ、一見すると生活圏に新しく入って来る野生動物はデメリットばかりだがメリットもあるし、逆に...
本書はアメリカにおける都市と野生動物に関するもの。 日本では直近だと夜星の熊による被害が多発したが、他の国でも同じように野生動物が人間の生活圏に入っきて外などをもたらしているとのこと。 ただ、一見すると生活圏に新しく入って来る野生動物はデメリットばかりだがメリットもあるし、逆に既に街に住み着いてる野生動物をいたずらに排除することが別の問題をひきおこすこともある。 個人的に特に興味深く感じたのはコウモリに関するもの。 コウモリはほとんど病原菌をまき散らすイメージしかなかったが、感染しても発症しないコウモリの免疫システムを研究することで人間の病原菌の対策が進むこと、コウモリが病原菌を拡散するというデメリットよりコウモリが害虫を大量の捕食するメリットのほうがメリットが大きいことなどあり、コウモリに対する見方が大きく変わった。
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熊や鹿、イノシシなどの田畑や人間への被害があちこちから伝わってくる。著者はカリフォルニア大学の環境学教授だが、米国でも野生動物と人間社会のせめぎ合いは同じようだ。熊や鹿などに限らず、そもそも人間が野生動物の住処である自然を破壊し街を築いてきたことは、地球上どこでも同じ。私たち人間...
熊や鹿、イノシシなどの田畑や人間への被害があちこちから伝わってくる。著者はカリフォルニア大学の環境学教授だが、米国でも野生動物と人間社会のせめぎ合いは同じようだ。熊や鹿などに限らず、そもそも人間が野生動物の住処である自然を破壊し街を築いてきたことは、地球上どこでも同じ。私たち人間は、これからどう野生動物と共存して行けば良いのか、真摯に受け止め考えていかなければならないのだ。
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