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暴力とアディクション
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暴力とアディクション

信田さよ子(著者)

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暴力とアディクション

定価 ¥2,200

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 青土社
発売年月日 2024/02/24
JAN 9784791776177

暴力とアディクション

¥1,540

商品レビュー

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3件のお客様レビュー

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2024/10/21

依存症や家庭内暴力(DV)などの問題を扱った本。著者は心理カウンセラーとして約40年の経験を持ち、依存症に苦しむ人々と向き合ってたという。書かれるのは、アルコール依存や薬物依存、ギャンブル依存などのアディクション。私は勘違いして、「暴力へのアディクション」をイメージしてページを開...

依存症や家庭内暴力(DV)などの問題を扱った本。著者は心理カウンセラーとして約40年の経験を持ち、依存症に苦しむ人々と向き合ってたという。書かれるのは、アルコール依存や薬物依存、ギャンブル依存などのアディクション。私は勘違いして、「暴力へのアディクション」をイメージしてページを開いた。暴力に走る加害者側であればこの本で取り扱われるが、知りたかったのは、次第に従順になり、学習性無力感を発現したり、外傷的絆やトラウマボンディングと言われる歪んだ感情的絆の形成について、つまり被害者側だ。残念ながら、この辺の倒錯については書かれない。 倒錯については書かれないが、倒錯せずとも、アディクションにより家庭や精神は崩壊していく。根本には自分自身のコントロールが出来なくなることがある。それが家庭環境であったり、学校や社会でのふとしたキッカケであったり。 ー そんな飽きっぽい私が、飽きることなく約半世紀もかかわり続けてこられたのは、アディクションという主題が、私のアディクション(自己更新への衝迫)の対象として十分だったことを表している。精神医学や臨床心理学ではずっとマージナルな領域であり続け、疾病かどうかもあやふやで、当事者と専門家の棲み分けも微妙だ。数え上げればきりがないほど、アディクションは不定形でわけがわからないところがある。だからこそ決して主流や中心に位置づくことはない。辺境ゆえの自由と多様性が保障されているので、私はアディクションに飽きることはなかったのだ。 ー 本書はアディクションと暴力という二つの柱によって構成され、それを支える土台はさらに二つの要素から成る。ひとつは、七〇年代からアルコール依存症をはじめとするアディクションにかかわり続けてきた私の臨床経験であり、もうひとつの土台が家族という問題系である。アディクションがどれほど家族に影響するかが徐々に明らかになるにつれて、暴力(DVや虐待など)の問題が浮上してきた。日本における家族の暴力の原点は、アディクション(アルコール依存症)の家族にあったと言ってもかまわないだろう。 アルコールや暴力、ドラッグ、ギャンブルなどの自己を喪失するような原因でない限り、アディクションはポジティブに捉えられて、それは時に人を熱中させたり生きがいになる事もあるのだろう。脳には脆い部分があり、快楽物質に可変されてハックできてしまうから、一定の予防措置は必要だ。脆い脳から脱却するには、構造を知るべし、である。

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2024/09/09

AC 、暴力、依存症の関係性がより理解できるようになった。 とくに、印象に残ったところ p.87 親を支えながら生きる子供が、大人になっても罪悪感を持ち続けること P.116 子供の他者性を認めないという点で、ネグレクトと、子供を思い通りにしようとする親(過干渉がこれに当た...

AC 、暴力、依存症の関係性がより理解できるようになった。 とくに、印象に残ったところ p.87 親を支えながら生きる子供が、大人になっても罪悪感を持ち続けること P.116 子供の他者性を認めないという点で、ネグレクトと、子供を思い通りにしようとする親(過干渉がこれに当たると思う)が鏡の裏表であること。(子供の存在がゼロになるか自分そのものになり100になるか) P.148 dv被害から離脱するには知識が必要。「暴力」の再定義。権力や支配の構造をしり夫の語る正義から離脱をすること。

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2024/06/18

依存症は自己責任のように語られることが多かった。アルコールにせよギャンブルにせよ、自分ではやめられない状態になるとアディクションと呼ぶらしい。他人は表面しかみないから、ただのだらしない人のように受け取られるけど、その奥にはいろいろ事情がある。虐待、暴力は長く長く人を侵食していく。...

依存症は自己責任のように語られることが多かった。アルコールにせよギャンブルにせよ、自分ではやめられない状態になるとアディクションと呼ぶらしい。他人は表面しかみないから、ただのだらしない人のように受け取られるけど、その奥にはいろいろ事情がある。虐待、暴力は長く長く人を侵食していく。だから恐ろしい。他人に相談するすべもなく、あきらめてしまう人も多い。著者は長年カウンセリングをしてきた専門家で、医師ではない。ラジオで著者のお話を聞いて興味をもって読んでみた。壮絶だ。他人に助けを求め易い社会を作るべきだ。

Posted by ブクログ