バツハレ(5) ヤングジャンプC

稲葉みのり(著者)

• 販売会社／発売会社: 集英社
• 発売年月日: 2024/02/19
• JAN: 9784088931173

商品レビュー

2024/04/03

自分を狙っている女性社員と同室になって何も起きない筈もなく…
との想定で読み始めてみたら、まず部屋に辿り着くまででアレコレが起きてしまうって凄い状況
それもこれも和光が離婚してから周囲の見る目が変わったというのが面白く映るね

前々から狙っている綾瀬から際どい発言が飛び出るのは当然。これに加えて麻布も危うい質問を繰り出すのだからとんでも無いね
これで和光がフリーだったら、気兼ねなく彼女らの誘惑に飛びついたかも知れないが、今はくるみと付き合っている訳で
だから麻布の発言は紙一重で交わすのだけど、その紙一重感が以前袖にされた綾瀬からすれば面白くないと

だからって突然乳首位置あてゲームなんて始まるかなぁ(笑)
麻布が突っ込むように完全に大学生のノリというか、それを会社の上司・部下間でやってしまったら色々と取り返しがつかない気がするよ？
そんな意味不明な状況を一瞬で切り抜けた和光は凄いのか変なのか(笑)

でも、これらの状況は全て前座のようなもので
居酒屋より本当に危ないのはホテル。特に麻布相手に反応してしまった後なら尚更
彼女の裸体を目撃してしまったからとはいえ、トイレに篭って発散しようとする和光はかなりギリギリ
対する麻布も和光の堅さにギリギリになっていたというのは良い構図
今は和光がくるみとの関係を理由に必死に枷を付けているけど、それが何らかの理由で外れてしまった時はとんでも無い事になってしまう気がするよ

色々有ったけど、ギリギリ何も無かった出張。というのに、くるみは目聡く嗅ぎ付けてしまうのか……！
ここで和光が下手に逃げず正直に打ち明けたのはくるみ相手なら及第点と言えるけど、くるみからすればその状況は面白くないわけで
珍しく攻めに入る姿勢は彼女の焦りを体現しているように思えるね

いわば和光は罰則を受ける側。だから彼に出来る事なんてないだろうと思えた状況で思わぬ反撃を起こしたね
ていうか、新幹線で隣に座った大学生はなんちゅう会話をしてるんだ(笑)

ただ、それによってどうにか2人の雰囲気は回復したようで
旅行案とか恋人らしさを感じられ二人の仲が深まっていくのだろうなと普通なら予想するのだけど、それが新木場の紹介だったり浅草が興味を持っているとかの情報が普通じゃない状況になると予想をさせてくる……！